博士

旅先では旅先のスマホを買う!スマホコレクターならではのスマホ活用方法【スマホ博士のひとり旅:山根康宏】

第15回

携帯電話研究家で香港在住の山根博士による、ケータイやスマホ以上に“こだわり”の多い、“ギーク”な目線の旅コラム。

第1、3、5金曜日更新予定
<著者:山根康宏>

今やスマートフォン無しでは旅行するのも面倒なくらい、旅とスマートフォンの相性はいい。もちろん書籍のガイドブックなら飛行機の中で暇つぶしに読めるなど、印刷物としての良さもある。しかし普段は香港に在住している筆者にとって、日本語の「歩き方」を買うのは困難だ。香港には日系書店もあるが輸入品なので割高だし、一度品切れてしまった書籍の再入荷には時間がかかる。

ならば英語のガイドブックでもいいのだが、日本語の書籍のいいのは情報が視覚として認識できること。漢字やひらがなが並んでいれば、「読む」と意識しなくとも頭に情報がそのままはいってくる。これが英語や外国語だと、100%ネイティブではないからどうしても「読み」という行為が必要となってしまう。また細かいニュアンスも頭に入ってこない。たとえば「スゴイ人気」と「すっごい人気」のように、日本語はカタカナや書き方でニュアンスを変えてくる。他の言語でも同様に、言い回しをあえて変える表現があるだろうが、その「奥の意味」まで読み取るのは難しい。てなことでどうせ英語のガイドブックを買うくらいなら、ネットの情報でも十分、そう思うのである。

ということで気が付けば、日本語のガイドブックを買うことはなくなり、旅先情報は旅行関係のサイトやBlogから情報を調べることが当たり前になった。最後にガイドブックを買ったのは2014年のモスクワ行きの時だが、実はガイドブックを持っていくのを忘れてしまい、結局現地の情報検索はすべてスマートフォンで済ませてしまった。しかもモスクワの前となると、いつガイドブックを買ったのか思い出すことも出来ない。さすがに当時は、初めてのロシアだったので「念のため」と購入したのだろうが、行ってみればスマートフォンだけでもどうにでもなるものだった。

では旅先でスマートフォンをどう使うかなのだが、「このアプリとこのアプリを入れておくといいよ」といった、便利なハウツーの情報を書くつもりはない。そりゃ通貨換算とかインチとセンチのサイズ変換のアプリを入れておくと便利だろう。でも基本的にはグーグル検索すれば大抵のことはできるし、アプリだって洋服を買うその場で必要になったら落とせばいい。自分は香港居住なので普段から海外生活に必要なアプリをいくつか入れていると思ったが、せいぜいグーグル翻訳と通貨換算をよく使うくらいで、あとは地下鉄路線図を入れているくらいだ。

まあ普段使っているスマートフォンは、普段と違うことはせずにそのまま海外に出る、それの繰り返しになっている。だが自分はスマートフォン・携帯電話のコレクターでもある(現在約1500台所有)。コレクターだからこそ、普段使いのスマートフォンに何もせず、そのまま海外へ飛んでいくことができるのかもしれない。では現地でどんな使い方をしているのかを、今回はご紹介しよう。

↑2014年のモスクワは香港で買った地球の歩き方を持っていくのを忘れてしまった。しかし現地ではスマートフォンがあれば困ることは無かったのだ

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