一歩先行くデジタルノマドとは何か

場所にとらわれないノマドワークという働き方は、特定の事務所を構えることなく働ける環境が整うことで実現できます。毎日通勤電車に長時間揺られて生活する必要がなく、時間を有意義に使えるというメリットがあるわけです。では、ノマドワークを更に一歩進めたデジタルノマドでは、どのような点が自由になるのでしょうか。

一般的なノマドワークは自宅以外のカフェやコワーキングスペースで働くといった意味合いがありますが、デジタルノマドでは仕事をする場所が自宅周辺に限りません。インターネット環境とPCやタブレット端末といったデジタル機器さえあれば、世界中のどこであってもデジタルノマドならば働けます。究極のデジタルノマドワーカーは、世界中を旅しながら仕事を続けることで住む場所にすらとらわれずに仕事が可能です。日本国内に限らず物価が安い地域でインターネット接続環境さえ整っている場所ならば、報酬は日本円で受け取りつつも生活費を安く済ませることが可能です。

一方、デジタルノマドという働き方を選んだ場合には、個人事業主またはフリーランスという働き方となるために税制面に注意しなければなりません。パーマネントトラベラーと呼ばれる数ヶ月ごとに国を移動して租税申告地が不明になるほどのデジタルノマドは、同時に医療保険といった公的支援を受けにくい状況が生まれることも考慮する必要があります。どこまでの範囲でデジタルノマドワークを行うのか、事前に計画を立てておかなければ社会保障面が弱くなってしまう点に注意しましょう。通勤時間がなくなり働く場所についても自由度が増すデジタルノマドは、同時に個人で負う責任が重くなるという点を十分に理解した上で踏み切ることが望ましいです。