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TikTok広告運用のベストプラクティス

2021年「インスタ映え」を超えるムーブメントとなった「TikTok売れ」。
購入品を紹介する動画は半年で再生回数が14億回を超えるなど、2021年はTikTokが最強の動画コマースサービスに進化した年でした。

これからますます注目が期待されるTikTokにおいて、
今回はまだ活用しきれていない方も多いと思われる、TikTok広告運用のベストプラクティスをご紹介いたします!

・推奨されているアカウント設計は?
・機械学習はどのように働くの?
・クリエイティブの効果的な追加方法があるって本当?
などなど、TikTok広告運用のポイントについて書いていきたいと思います!

ベストプラクティスのご紹介前に、まずは配信面をおさらい

広告運用のお話の前に配信面の理解が大事になりますので、そちらのお話からさせて頂きます。

TikTok広告には、大きく分けて予約型と運用型の2種類がありますが、多くのケースで利用されるのは運用型広告かと思います。
運用型広告には以下のように3つの配信面があります。

①TikTok
TikTok広告というと最初に思い浮かべるのがこの配信面ではないでしょうか。
TikTokの「おすすめフィード」内で表示される広告です。

②BuzzVideo
コンテンツ発見および推奨モバイルプラットフォームとして幅広い年齢層が利用している「BuzzVideo」内で表示される広告です。

③Pangle
TikTok、BuzzVideo以外の国内の多様なジャンルのアプリに配信できるプラットフォームです。

TikTok広告運用3つのベストプラクティス

どの媒体も共通することですが、広告運用では、アカウント設計、機械学習、クリエイティブがとても重要となりますので、これらを中心に運用のヒントを挙げていきます。

1,推奨アカウント設計
2,機械学習を使いこなす
3,効果的なクリエイティブ追加方法

1,推奨アカウント設計

①「TikTokとBuzzVideo」「Pangle」でキャンペーンを分ける
Pangleは配信されやすく、TikTokやBuzzVideoと同じキャンペーンで配信するとPangleへ予算が寄りやすくなります。配信面の偏りを防ぐために、TikTokやBuzzVideoとキャンペーンを分けることで対策することができます。

②素材フォーマットごとに広告セットを分ける
できればすべての素材フォーマットを入稿することが望ましいですが、動画フォーマットで縦型とスクエアの2パターンを入稿するような場合でも、縦型動画とスクエア型動画で広告セットを切り分けることが推奨されています。
下の図のアカウント設計イメージを参考にしてみてください。

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③1広告セットに3本のクリエイティブが目安
特に配信開始時は効率的にABテストを行うために、以下のような形式でクリエイティブを入稿することが推奨されています。
 ・同一の広告素材1本×異なるテキスト3本
 ・異なる広告素材3本×同一のテキスト1本
必ずしも動画が3パターン無ければならないということではなく、同じ動画素材でも異なるテキストで3パターン作成してもOKです。

2,機械学習を使いこなす

学習は広告セット単位で行われ、初動の学習は7日以内に1広告セットあたり50CVが必要となります。
そのため、1広告セットあたり50CVが難しい場合は、MCV(マイクロコンバージョン)の導入も早期に検討するのがおすすめです。
学習期間中はセンシティブなため、なるべく設定変更を行わずじっと見守ってあげるようにしましょう。

また、先ほど推奨のアカウント設計をご紹介しましたが、1広告セットで50CV獲得できるかどうかを考えて設計することも重要となります。
2〜3日様子を見てCVが発生しなかった場合、別の広告セットを作り直すという割り切りの良さも大切です。

機械学習のことを考えると、広告セットを不用意に分けすぎることは学習の妨げになるため避けたほうが良いです。

ただし、1広告セットでも十分にCV確保できる場合は、複数の広告セットで配信することで、リーチユーザーを拡げることができます。
TikTokの媒体特性上、同じターゲティングの広告セットを2つ配信してもそれぞれの広告セットで最適化がかかっていくので、異なるユーザーへリーチすることができるようになります。

文章ではなかなかイメージしづらいかもしれないですが、以下のようなイメージです。
同一の設定で3つの広告セットA、B、Cを配信した場合、それぞれの広告セットで最適化がかかっていき、約1週間後には右側の図のように3つの広告セットで重複するユーザーがほとんどいない状態となります。

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その後、さらに学習が進むと重複ユーザーがなくなり、目標に対して最適化がかかった状態で機械学習完了となります。
この段階になると配信ボリュームが縮小され、それぞれの広告セットで効率的な配信に移行されます。

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そのあとは、新たに同一設定の広告セットを追加することで、未接触ユーザーへリーチを拡げることができ、配信ボリュームと効率性のバランスをとることができるようになります。

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以上の広告セットについて考え方をまとめると、
同一設定の複数広告セットを配信し、それぞれの広告セットで機械学習を進める。
→だんだん配信がシュリンクしていくので新規広告セットを追加する
このようになるかなと思います。

ちなみにターゲティングのヒントとして、TikTokは「たまたま出会った商品が気に入れば買う」という購買行動の特徴があり、潜在顧客に強い媒体特性を活用するためにも、特に配信初期は狭くターゲティング設定するのではなく、なるべく広めに設定することが推奨となっています。

3,効果的なクリエイティブ追加方法

クリエイティブの配信ボリュームが低下してきたら、差し替えの合図です。
コンバージョン目的の配信でCVが獲れていて、配信も順調に出ていたクリエイティブが、1週間ほどすると設定している予算の満額消化ができない状態になることがあります。
このタイミングでクリエイティブを新しく追加する必要がありますが、注意するポイントは、既存の広告セットへ追加するのではなく、“新しい広告セットでクリエイティブ追加する”ことです。

既存の広告セットは完全に配信が出なくなったり、パフォーマンスが悪くなった時点で停止します。

TikTokにおいて、動画そのものの質が重要であることは周知の事実ですが、ご紹介したようなクリエイティブの追加方法にもコツがあるということを頭に入れておきましょう。

また、クリエイティブに関しては制作のハードルが少なからずあるかと思いますが、
 ・プロが制作したような作り込んだ動画でなくてもよい
 ・オーガニック投稿動画のような手づくり感あるものでもよい
といったように、必ずしも綺麗な動画でないとパフォーマンスが出ないといったことはないようです。

自分で制作することが難しい・・・という場合は、TikTokが提供している動画エディターを活用すれば簡単に短時間で動画編集を行うこともできます。
https://ads.tiktok.com/help/article?aid=10000799

まとめ

TikTok広告運用に重要な、アカウント設計、機械学習、クリエイティブ追加についてそれぞれのベストプラクティスをご紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
他の媒体とは異なる特性もあり、新鮮なものもあったのではないでしょうか。

動画配信媒体のなかでも重要なポジションとなってきているTikTokですが、今後のポテンシャルも計り知れません。

動画の素材だけにこだわるのではなく、正しいアカウント設計のなかで機械学習を活用し、効果を最大化させていきましょう!

広告運用に関して詳しくお話を聞きたいという企業様がいらっしゃいましたら、こちらからお問い合わせをお願い致します。

もし、私たちの会社で働く事に少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ応募フォームよりご連絡ください。



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