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Googleの変化や他プラットフォームの影響から予想される今後SEO対策で勝っていくための概念と考え方

毎年のようにGoogleはアップデートを重ねており、年々対策が難しくなっていますよね。しかも、コアアップデートのような大きなアップデート以外にも細々した変化もあります。

アップデートが年々おこなわれ対策が難しくなっている昨今で、Googleから評価をされて検索上位表示を目指すには、「とにかくGoogleに媚を売ること」が大切になります。

ただ、「毎日Googleのビルに向けてお祈りをすればいい」という訳ではありません。

また、「それじゃユーザーファーストじゃなくGoogleファーストになるじゃん」と思われるかもしれませんがそういう訳でもありません。

本記事では、小手先のテクニックややり方ではない「本質的な考え方」について触れていこうと思います。

今回の記事を参考にして、Googleのアップデートや施策に行き詰まった時にぜひ参考にしてみてください。

そもそもGoogleはなぜアップデートを重ねるのか

そもそもGoogleはなんでアップデートを重ねていくのでしょうか。

「そんなのGoogleの勝手でしょ!」ってなるかもしれませんが、今一度考えて見ることでアップデートの目的が見えてきます。

Googleがアップデートをする目的は、

「収益を上げたいから!」

です。

「そんなの当たり前じゃん」って思ったかもしれませんが、ではGoogleの収益はどこから入ってくるのでしょうか。

それは、「リスティング広告」や「ディスプレイ広告」などの広告からの収益になります。Googleは広告を踏んでくれないと収益を上げることはできません。

では、広告からの収益を向上させるには、どうすれば何が重要になってくるのでしょうか。

それは、「プラットフォームの価値を向上させ、Googleを利用してくれるユーザーを増やす」ことになりますよね。

つまり、「プラットフォームの価値を向上させ、Googleを利用してくれるユーザーを増やす」=「ユーザーファースト」という図式が出来上がってきます。

ユーザーファーストってよく言われますが、自分の主観的な「ユーザーファーストを考えるのではなく、Googleの立場から考える「ユーザーファースト」を実現していくことが、Googleから好かれる方法になります。

近年におけるGoogleの変化と理由

直近Google検索における変化をみていきましょう。(大きなアップデートは入れてません)

  • 検索面でのUI

  • E-E-A-T

  • フレッシュ性の評価

検索面でのUI

近年では、検索面でのUIが変わってきております。
では、現状のUIを見ていきましょう。下記は「日本酒 おすすめ」と検索した際の検索画面となっております。(個人的にお酒の中で日本酒が一番好きです)

スマホ画面でのUI

PC画面でのUI

スマホ画面では、「他の人はこちらも検索」という再検索キーワードが、3位の下に出てくるようになってきております。

PC画面では、PAA(People Also Ask)が3位の下に出てくるようになってきております。

ちなみに、何位の下に出てくるのかはクエリによって異なりますが、上記のようなクエリが多いなという印象は持っております。

ひと昔前までは、PAAの出現率も高くなかったし、「他の人はこちらも検索」も10位下に(1ページ目の下部)に出てくることが多かったですよね。

では、なぜこのようなUIの変更をおこなったのでしょうか。

Googleが検索面のUIを変更している原因としては下記のものが挙げられると考えております。

  • さまざまな技術の発展により、ユーザーが自分が欲しい情報を自分で考えて探すことが減り、検索上部のみで情報収集するようになった

  • ショート動画などの影響により、サクッと情報を得たいというユーザーが増加(習慣化)したことで、検索上部のみで情報収集するようになった

つまり、検索上部で検索体験を終えてしまうユーザーが増えたということになります。Googleとしては、検索上部で検索体験を終わらせないために、3位〜5位といった検索上部(スマホなら2〜3スクロールほど)で離脱しないための工夫をしていると思われます。

冒頭でもお話したGoogleがアップデートをする理由でもお伝えしましたが、他のプラットフォームに行かれてしまえば、Googleの収益に繋がらないので、上記のような工夫を施していると考えられますね。

今後もサクッと検索上部だけで検索体験を終えるといったユーザーが増加すると考えられ、検索上部で検索体験を完結させられるような工夫は今後もおこなわれる可能性が高いと言えるでしょう。

E-E-A-T

2022年にGoogleが「検索品質評価ガイドライン」を更新しました。以前にあった「E-A-T」という概念が「E-E-A-T」へと変わり、新たに「E」が追加されました。

E-E-A-Tとは何なのか簡単に紹介していきます。

E(NEW):Experience(経験・体験)
E:Expertise(専門性)
A:Authoritativeness(権威性)
T:Trust(信頼性)

Googleによると「E:Experience(経験・体験)」は「コンテンツ作成者が、そのトピックについて必要な実体験や人生経験をどの程度持っているかを検討する」とのことです。

つまり、

  • 実際におこななったことがある

  • 体験したことがある

  • 行ったことがある

といった情報も評価されるようになったということになります。

ではなぜ「E:Experience(経験・体験)」を評価に付け加えたのでしょうか。

1つの見解としては、他プラットフォームの影響が考えられます。

例えば、TwitterとGoogleの違いってなんだと思いますか?

挙げ始めたらキリがないとは思いますが、1つ挙げられるとしたら「リアルさ」だと思います。

確かに、Googleで検索をすると検索上位サイトの情報が一辺倒で同じような情報ばかりという経験をしたことがある人は多くいると思いますし、そのような声はしばしば見ます。

従って、「E:Experience(経験・体験)」の追加は他プラットフォームとの差分を埋めにいくものになっているのではないでしょうか。

フレッシュ性の評価

近年では、フレッシュな情報であればあるほど検索上位に表示されやすい傾向にあると感じております。実際に弊社のオウンドメディアでもフレッシュ性が担保されている記事の検索順位は比較的良いという結果もあります。

では、なぜフレッシュ性が重要視され始めているのでしょうか。

先ほどと同じように、他プラットフォームの影響が考えられます。

例えば、Twitterでは常に新しい情報がホーム画面の上部から表示されるようになってますし、インスタグラムも同じようにフレッシュなものから見ることができると思います。(TikTokも同様ですね)

特に、SNSを活用しているユーザーが増加していることから、無意識にフレッシュ性の高い情報に触れているので、情報のフレッシュ性が担保されていないプラットフォームへの耐性はどんどんなくなってきていると思います。

上記のような理由から、今後もフレッシュ性を評価の指標として重要視されていく可能性が高いと思います。

今後の対策と考え方

先ほどまで、Googleがなぜアップデートをおこない、どのような変化をもたらしてきたのかについて紹介していきました。

ただ、皆さんが知りたいことは「結局何すればいいの?」ということですよね。

これから「結局何すればいいの?」について解説をしていくので安心してください。

また、冒頭でもお伝えしたようにこの記事ではテクニックというよりも考え方について紹介していきますので、小手先のテクニックだけでなく、本質的なことを知りたいという方はこのまま読み進めてください。

検索上位表示という概念のアップデート

今までは検索上位表示といえば「1ページ目に入ること」=「10位以内」という考えを持つことが多かったのですが、GoogleのUI変更の通り、上位3〜4位程までしか見られなくなっている傾向にあります。

そのため、「検索上位表示」=「4位以上」と捉えていくといいのではないでしょうか。

弊社でもオウンドメディアを運営していますが、以前よりも5位以下のCTRは下落している傾向にあります。(クエリやテーマにもよるかもしれませんが、、、)

従って、今後のSEO対策では最低でも4位以上を取っていかないとあまり意味がないともいえます。もっというと1位と1位以下のCTRも大きく異なるので、1位を目指すまでブラッシュアップを重ねていく必要があります。

過去に蓮舫議員の「2位じゃだめなんでしょうか?」という言葉があったと思いますが、脳内の蓮舫議員に負けないようにしていきましょう。

小手先のテクニックだけに囚われない

SEO対策では、もちろん小手先のテクニックも必要になる場面はありますが、そのようなテクニックを活用していなくても上位表示しているサイトも沢山あります。

年々Googleはアップデートを重ねており、小手先のテクニック(近年でいうとサブディレ貸し)はいずれか対策をされ下落していきます。

そうならないためにも、冒頭でお話したように「Googleの立場から考えるユーザーファースト」に立ち戻ることが重要になります。

例えば、記事内に動画を入れてみようという時があるとします。その時に、下記の赤枠の順番を見て動画が1番左にきているから、動画を求めているユーザーが多いとも捉えることができます。

「動画を求めているユーザーが多い=コンテンツ内に動画を盛り込むことはユーザーファーストに繋がる」といった可能性が出てきます。

上記のように、「動画を入れたから順位が向上したサイトがあるみたいだから自社でも入れる」というのではなく、「Googleの立場から考えるユーザーファースト」を意識して施策を回していく必要があるでしょう。

サイト全体と記事毎のフレッシュ性を担保する

先ほども紹介したように、近年は情報のフレッシュ性が重要視されてきております。

フレッシュ性の担保に関しては、「サイト全体」と「記事毎」という2つの側面で見ることができます。

リライトを重ね記事毎のフレッシュ性を高めたとしても、新規記事の投稿をおこなわなければサイト全体のフレッシュ性が担保されず評価されない可能性が高いです。

TwitterなどのSNSも同じで、新しい情報を発信していかなければ、フォロワーは減ってしまいますよね。

Googleにも同じことが言えると思います。

主観ではなくファクトを大切にする

SEO対策には、「やってはいけないことはありますが必ず正解」というものはありません。

理由としては、どんな施策もケースバイケースであることが多いことと、実際に施策を回してみないと本当に正しい施策だったのかがわからないことが挙げられます。

つまり、結果が出たものが正解となります。

ケースバイケースの場合が多いので、小手先のテクニックを調べて施策を回してみても成果が出ないなんてことは往々にしてあります。

理由としては、SEOは相対評価だからです。

相対評価なので、同じ施策を回しても自社の状況や競合の状況によっても大きく結果が変わってきます。

そのため、施策を回して得られた結果(ファクト)から、なぜうまくいかなかったのかを分析して施策を回していくことが重要になります。

当たり前ですが、SEO対策となると小手先のテクニックばかりフォーカスされがちです。

現状どこがGoogleから評価されているのか、何が足りないのかを主観ではなく、ファクトから考えて施策を回していきましょう。

また、考え方としては主観のユーザーファーストではなく「Googleの立場から考えるユーザーファースト」を意識していきましょう。

まとめ

SEO対策において抜け道を探してハックをしようとすると、Googleから対策をされて検索順位が下落してしまうという歴史を繰り返しております。

そのため、長く成果の出るSEO対策をして、継続的に集客ができる体制を作っていくのであれば、ハックをするのではなく、Googleというプラットフォームをどう良くしていくのかといった視点を持つことが重要であり本質であると考えております。

本記事の内容を参考にして、継続的に成果の出るSEO対策をしていきましょう。

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