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株式会社5での残業は多いのか少ないのか?〜残業の減らし方

「都会の夜景は残業で出来ているんだよ」なんて言われていたこともありました。広告会社のビルは不夜城とも呼ばれてバブルの時には残業の多い仕事の代名詞みたいに言われていたときも確かにありました。
ただ、それも昔の話で広告業界のそんな長時間残業体質も今はほとんど改善されたと言っていいでしょう。
でも、テレビやラジオの放送、新聞の製作といったメディアは24時間動いていますし、物流・流通もWebサービスも24時間動いています。ですからメディアや流通・Webサービスに関係している以上、広告業界・マーケティング業界も早朝深夜などの一時的な対応は減ることはあってもおそらく無くなることはないのではないでしょうか。

「残業が多いのか少ないのか」「だいたい残業はどのくらいあるのか」という質問も、面接をしているの中でよく聞かれます。

答えとしては、
・多いときもあれば、定時で帰るときもあります。例えば、大きなプレゼンテーションや企画提案の直前にはどうしても残業が多くなってしまうときがあります。
・また、何かトラブルが発生したときには緊急の対応が必要となるので、時間外になる場合もあります。
・一方では、会社としては残業は極力減らしてほしいのでデジタルツールを使った業務の自動化を進めています。
みたいなお話をすることが多いです。

当社での勤務実態をみてみると、毎月20-30時間程度の残業は平均的に発生していると言えます。多いときで30-40時間程度。40時間に近づくと人事からアラートが出て、特定の人に業務が集中しているのではないか?といったチームの業務状況について話し合いを行う場合があります。

当社の勤務時間は9:00-18:00(休憩1時間)という一般的なものですから、毎月20時間の残業というのは毎日19:00まで仕事をしてたならばいつの間にか経ってしまう範囲ではないかと思っています。

当社でも時間外勤務の増加が問題になる事がありますが、その時に解決策として徹底して行うのが「業務の棚卸し」です。

業務というのは、実は放っておくとといつの間にか増えてしまうものなんですね。

どうして仕事量が増えるんだろう?といろいろと考えてみると、その理由で最も多いのが「顧客の依頼が増加している」という点があげられます。

特に多いのが、今度これを調べておいてくれないか?参考のためにこういった資料作ってくれない?次からこういうデータを見たいんだがお願いできる?次の定例までにこういった数値を集計して分析してくれる?とか、当初想定していなかった追加の依頼です。
特に大変なのが、その数値は明日までに出してくれる?急で悪いんだけど来週頭までに提案してくれる?とかの急ぎの依頼です。
特に、金曜日の夕方に「月曜日の午前中までにお願い」なんて言われると泣きたくなります。

可能であれば私達も顧客の要望をすべて叶えてあげたいのですが、私達のメンバー数や稼働可能時間は残念ながら有限です。そして、これらを全部叶えてあげようとすることが、実は業務過多、時間外労働(残業)の増加の原因となっていることがほとんどなのです。

そうなる前に行うのが「業務の棚卸し」です。そしてその棚卸しの基準になるのが「顧客の目標達成に必要な業務なのか否か」というポイントになります。
実は顧客からの緊急な依頼内容も、目標達成に大きな影響がある場合と、「単に担当者の思いつきで、よくよく聞いてみると急いでいないばかりか目標達成のために全く寄与しない依頼内容」な事があります。
この「単に担当者の思いつきで、よくよく聞いてみると急いでいないばかりか目標達成のために全く寄与しない依頼内容」を見極めて「目標達成に無関係は業務はしない。断る。」ことを徹底していくことが残業をしないためには大切なのです。ある意味では業務を選別しやるべきコトに集中するという「効率化」です。

実は「業務の効率化」のことを「効率良く作業をして一定時間内ので作業量を増やす」って考えている人がよくいますが(だいたい「業務の効率化」っていつも声を大きくして叫んでいる人です。ほら、そこにもあそこにもいるじゃないですか)、実はそれだと社員が辛いだけになってしまいます。
だって、大量の作業を早く終わらせたって次の作業がくるだけで、早く帰れるわけじゃないですからねぇ。早く帰れないなら、だれも大量の作業を早く終わらせようなんて思わないですよ。定時になるまでのんびり作業をするだけです。

当社では「目標達成の為に何をすべきなのか(何をしないか)」と言うことを徹底していくことで、目標達成のために本当に必要なことのみを勤務時間内におこない、仕事が終わったあとはキッチリと切り替えて人生を豊かにしていこうと考えています。

<追記>
また、顧客からのリクエストが増えすぎてしまう問題に対しての考え方については、以下の内田先生の考え方が非常に参考になります。

内田和成チャンネルコンサルの極意#4」
https://youtu.be/LGgTdoT6slc?si=u8iRzgR-9UBqeYO7



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