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「ディグディガ」元ネタ紹介:第22話
これは、漫画「ディグインザディガー」第22話公開に際して、原作の栄免建設と漫画の駒澤零(と、たまにゲスト)が淡々と元ネタ紹介をしていくコーナーです。
ゲスト:神と和解せよ
原作担当:栄免建設
◆Manhattan Records
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渋谷宇田川を代表するレコード店。Hiphop,R&Bを中心に、90年台からから現在に至るまで音楽シーンに影響を与えている。
レコードのみならず今回登場するお香などアーティストのグッズや書籍なども幅広く取り扱っている。自分は元々Hiphopから音楽にのめり込んだこともあり、まだレコードを買い始めていない九州時代から名前を知っていた。
Manhattan Recordsは、≪Manhattan Recordings≫というレーベルも運営しており、主にhiphopのリリースやDJMixなどをリリースしている。
これらのリリースの中で実は自分の人生を大きく変えた1曲がある。自分はアーティスト・グッズか、Mishkaというブランドの服しか着ないというマイ・ルールがあるのだが、そのMishkaを着るきっかけになったのが、DABO,ANARCHY,KREVA - I REPという、Manhattan RecordsでPVが撮られた楽曲なのだ。
これは「Manhattan Records The Exclusives Japanese Hip Hop Hits」という日本語ラップの名曲を集めたミックスCDのために新録されたものだが、こちらのPVでDABOとANARCHYがMishkaを着ているのが確認できる。
ちなみに靴もコンバースしか履かないのだが、これはANARCHYのリリックに登場するため。
日本のHiphop,R&Bを支え現在でもシーンを作り続けているManhattan Records、漫画内でもあるように改装して広くなったので是非足を運んでみてほしい。
公式サイト / Twitter / Instagram / Facebook / YouTube
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◆H Jungle with t - WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~
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ダウンタウンの浜田雅功と小室哲哉のユニット、H Jungle with tによる楽曲。イギリス発祥、Drum & Bassの原型とも言える高速ブレイクビーツミュージック、ユニット名にもなっている「Jungle」を取り入れた本曲は200万枚以上を売り上げ、(そのほとんどが日本であろうが)世界で最も売れたジャングルとも称される。
ちなみにこの数字は、多くのミリオンヒットを生む小室哲哉楽曲の中でも3位の売り上げを誇る。
90年代のヒット曲だが、クラブではJungleを取り入れているということもありイベントの終わり頃にかかるのを何度か見ているし、ブシロードによるDJをテーマにしたプロジェクト、「D4DJ」のアニメでEDなどでカヴァーされているなど世代界隈問わず広まっているといえるであろう。
2022年10月24日にリマスター、紙ジャケで7インチがリリース。個人的に好きで購入していたのだが、Manhattan Recordsにも置いてありセレクト。
ちなみに今回ゲストディガーの神と和解せよさんも、選盤候補の一つとして挙げていた。
◆ONJUICY
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東京を活動するHiphop/Grime MC。
2016年の活動開始。2018年に発表されたTrekkie TraxのCarpainterの楽曲、PAM!!!にて客演で参加。
Raveなトラックに覚えやす位ストレートなリリックは、アカペラが公開されたこともあり多くのリミックスが公開されたクラブアンセムとなっている。
さらに活動の幅を広めアイドルマスターの楽曲などで知られるTAKU INOUEのEPへの参加や、つい先日は人気ゲーム、「ウマ娘」派生のショートアニメ、うまゆるのEDでリリック提供を行うなど、幅広い活躍を見せている。
2022年12月、ついに1stアルバム「I’m fine thank you」がリリースされた。
全体的にレイドバックした楽曲が収録されており、個人的に日曜日の夕方にチルしながら聴きたいアルバム。1月6日にはclubasiaでリリパも行われた。
今回Manhattan Recordsへの仲介含めご協力いただきました。漫画のキャラになるのが夢だったと言ってたので、その夢が叶えられて光栄です。
◆なかむらみなみ
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天真爛漫なフィメールMC。
2015年からkaruiとのユニットTENG GANG STARRのメンバーとして活躍。2018年に1stアルバムをリリース後、2019年よりソロ活動に専念するためグループでの活動は休止。
その後Trekkie Traxの楽曲やクルーによるDJセットでMCやパフォーマンスを披露。
今回の服装はTrekkie TraxからリリースされたUK Funkyの名プロデューサー、Roskaとの楽曲である「Roska - Pree Me ft なかむらみなみ」でのPVをもとに描いてもらった。
(インスタに投稿した絵載せてほしいかも)
ちなみにこちらのシングルにはもう1曲、Roskaと先述のONJUICYとの楽曲も収録されている。
◆Various Artists - HARLEM ver.1.0
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日本のHiphopの聖地と称される渋谷のクラブ、Harlemのコンピレーションの中から、以下の楽曲を収録したプロモ盤。
D.O.I. Featuring TOKONA-X–EQUIS.EX.X
DJ Watarai Featuring Big-O , Crystal Kay – Feel The Same?
Harlemは、1997年のオープンから現在まで日本のHiphopでは最も有名な箱の一つ。こちら2001年のリリースだが、現在でも活躍してるアーティストばかりである。その中でも知名度が高い楽曲といえば今回大きく取り上げたD.O.I. Featuring TOKONA-X–EQUIS.EX.Xだろう。
まずD.O.I.はDJ Kensei、nikとのブレイクビーツユニットINDOPEPSYCHICSやRemix提供などプロデューサーとして活躍。現在はミックスエンジニアとして多くの日本のヒットソングを支えているエンジニアだ。
そしてTOKONA-Xは90年台の伝説的な日本語ラップのイベント、さんぴんCampに10代で出演(しかしその模様は映像作品には残されていない)。
AKIRA、"E"qualらとのユニットM.O.S.A.D.での活躍やソロではDef Jam Japanからリリース。
名古屋弁を使った強烈なキャラクターで高い人気を誇っていたが、2004年に急逝。まさに名古屋、日本語ラップシーンにおける伝説的なMCだ。
その名古屋を代表するMCが北海道を代表するTHA BLUE HERBをdissったという日本語ラップシーンに大きな衝撃を与えた楽曲だ。
2004年にTOKONA-Xがなくなったこともあって多くの憶測などが生まれたが、2016年に名古屋を拠点に活動するDJ RYOWの楽曲で
THA BLUE HERBのILL-BOSSTINOとTOKONA-Xが楽曲上で共演。
その後ブログで真相が綴られた
なお漫画ではほぼ触れられなかったが、もう1曲もなかなかに豪華な楽曲だ。NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの楽曲など日本語ラップシーンで多数のクラシックを生み出したDJ、ビートメイカーのDJ Wataraiと90年代に活躍したSHAKKAZOMBIEのMCでアパレル業界でも活動しておりBig-O 、メジャーシーンでも活躍しているシンガーCrystal Kayによるパーティーチューン。
◆THA BLUE HERB - アンダーグラウンド VS アマチュア (TBHR Anthem) / 未来世紀日本
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MCのBOSS THE MC(客演ではILL-BOSSTINO名義)、ビートメイカーのO.N.O、LiveDJのDJ DYEによるHiphopユニット。
90年代から活動。日本随時のリリシストで強烈なメッセージをラップするBOSS THE MCと、Hiphop囚われないサンプリング、グルーヴ感を持つO.N.Oによる唯一無二の楽曲で東京中心的だったhiphopシーンに北海道から1石を投じた。
THA BLUE HERB "PHASE 3"【OFFICIAL MV】
正確にはTha Blue Herbの楽曲ではないが、BOSS THE MCが客演で参加した楽曲、ill-beatnikをフジロックでライブした映像で
これを見ればその圧巻のパフォーマンスを感じることができるだろう。
今回はTOKONA-Xとのビーフのエピソードを紹介するにあたって、一枚は載せとおきたいとお願いして書いてもらいました。
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漫画担当:駒澤零
漫画執筆が終わらなすぎて年末都心のネットカフェで徹夜しながら原稿してました。クラブ行ってもないのに渋谷でオールすることあるんだ。今回もわかるかボケというサイズになってしまいましたが、いくつかジャケを描いたので紹介していこうと思います。
◆Daedelus - Simmers Over
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L.A.を拠点に活動するDJであり音楽家の "Daedelus" ことAlfred Weisberg Robertsの2022年作。8月リリースだが知ったのは最近のディグ中で、このアーティストは割と上質なエレクトロニックが多く推せる。
トリップ系の映像なこともあってサイキックスに訴える系の音楽だけどまあそんなことは置いておいて普通にかっこいいので元気な時にぜひ。
◆Louis Cole - Quality Over Opinion
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駒澤Louis Cole推しが激しすぎていい加減引かれそうですが、ツアーも全通したことだし描いてみた。みんな大好き万能マルチプレイヤージャズドラマーLouis Coleの2022年LOVE作。KNOWERお馴染みの大仰な多重コーラス楽曲からタイトなアコースティック楽曲、Sam Gendelをfeat.に迎えた楽曲と多種多様なラインナップ、あり得ないてんこもり曲数、バカテク手数、と1度ならずとも2度3度噛んでも美味すぎるアルバム。
セットリスト全部一緒なのに3日間来日公演走り抜けて発狂してたわたしが言うんだから間違いない。しかし俺の一押しはNot Needed Anymore。
先日のオタレコ取材時も買ったばかりのLPを合計金額1000万越えの機材で再生してもらいウハウハしておりました。
750万のプレイヤーと550万のスピーカーで聴くLouis Coleヤバすぎる pic.twitter.com/iGnOK5jTQk
— 駒澤零 (@ren_ren0824) December 11, 2022
おーっと、これは…?
◆UDAGAWA INCENSE
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Manhattan Recordsで販売されているオリジナルお香。4種類の香りがあり、私は青色の落ち着く香りをセレクト。(今見たら公式サイトで青のみ売切)
レコ屋がお香だしていることに驚き、漫画の中でも描くことに。
◆Technics - SL-1200GR
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くもみさん、最近レコードプレイヤー買い替えたそうです。
今回のプレイリストはこちら。
以上、ディグディガ22話の元ネタ紹介でした。ありがとうございました!