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マガジン

  • Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション

最近の記事

せきの音でコロナウイルス感染を判定するニューラルネットワーク

マサチューセッツ工科大学がせきの音でコロナウイルスへの感染を判定するニューラルネットワークを発表しました。 テストデータによる精度測定では、98.5%の識別精度であり、うち自覚症状がない陽性者に関しては100%の確率で判別することができました。 ニューラルネットワークは下図の構成になっています。 3つの学習済みResNet50(ニュラーラルネットワークの一種)の出力をCompeting Aggregator Model(Poolingのモデル)による集計したデータを、さら

    • CNNが大統領選挙報道で使用していた投票状況表示システム④

      前回の記事で作成したテーブルを使って、粒度の小さいデータから大きいデータを作成するプログラムの設計を行います。 前回の記事で以下の3つのテーブルを作成しました。 テーブル名:data_{state_name} フィールド: Unique_ID(主キー) County_name(郡の名前、主キー) CandidateA_vote_num(候補者Aの得票数) CandidateB_vote_num(候補者Bの得票数) Total_vote_num(郡の投票数) Opened_

      • CNNが大統領選挙報道で使用していた投票状況表示システム③

        今回は、選挙データの構造について書きます。 選挙データの粒度はアメリカ全土、州ごと、郡ごとのため、一番粒度の小さい郡ごとのデータを用意し集計して大きい粒度のデータを算出することとします。 データは別途webシステムから入力されデータベースに保存されるものとします。 用意するデータは、各候補の獲得票数、各郡の全投票数、各郡の開票数です。 下記のように州ごとのテーブルを作り、その州に属する郡を同じテーブルに格納します。 テーブル名:data_{state_name} フ

        • CNNが大統領選挙報道で使用していた投票状況表示システム②

          前回の記事のとおり、CNNの投票状況表示システムは、アメリカ全土画面、州画面、郡(County)画面の3画面で構成されています。 今回はこれらの画面の内容を書きます。 ①アメリカ全土画面 画面上には、アメリカ全土の地図が表示されます。 画面左下には各候補の獲得選挙人数が表示されます。 ※選挙人とは何かについては、アメリカ大統領選挙の仕組みを紹介したWebサイトなどをご覧ください。 トランプ側(赤)とバイデン側(青)のうち現状の得票数が多い方で地図上の各州を色分けします。

        せきの音でコロナウイルス感染を判定するニューラルネットワーク

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        • Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション
          5本

        記事

          CNNが大統領選挙報道で使用していた投票状況表示システム

          CNNでキャスターが大統領選挙の投票状況を説明する際に、タッチパネルを使用しています。画面にはアメリカ全土の地図が表示されていて、バイデンがリードしている州は青に、トランプがリードしている州は赤に塗られています。地図上で各州をタッチするとその州にズームアップされ、各候補の獲得票数や開票率など詳しいデータが表示されます。さらに、州の中にある各county(日本だと市区町村にあたる。以下、郡とする)をタッチするとその郡にズームアップされ、詳しい情報が表示されます。 今回から複数

          CNNが大統領選挙報道で使用していた投票状況表示システム

          Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション④

          今回で第四回目をむかえる実装シミュレーションですが、いよいよ大詰めです。 前回までで、サーバー側の環境が整ったので、今回からはアプリ側の処理を考えようと思います。 ジャケット写真表示機能を実現するにあたり、アプリ側で実行される処理は下記の通りです。 ■起動時 1.番組に設定された楽曲とジャケット写真、メタデータを一括取得 2.モード状態、再生中の曲の番号 を取得 3. 上記2で取得した情報を元に画面表示を行う ■非同期処理 1. モード状態、設定された楽曲に変更があるか

          Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション④

          Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション③

          ジャケット写真表示機能実装シミュレーション第3回目の今回は、楽曲変更処理を考えます。 要件より、 楽曲の変更は、現在再生中の曲から4曲目以降であれば可能とします。 初回から読んでくれてる方にはもうお馴染みかもしれませんが、以下の内容が再生曲として設定されているとします。 (どれも時代を代表する名曲なのでよかったら聞いてみてください!) 1曲目 『Conversation』 Catfish and the Bottlemen 2曲目 『London calling』The

          Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション③

          Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション②

          ジャケット写真表示機能実装シミュレーション第2回目の今回は、曲順を保持するテーブルを考えます。 所与条件より、 番組内で流す曲は番組開始前に、Web管理システムで順番付で入力されます。 各楽曲には楽曲IDが付与されているため、曲順を保持するテーブルは以下の通りになります。 テーブル名:Song_Order Unique ID(主キー) Radio_Program_ID(番組の識別子) Song_ID(楽曲の識別子) Play_Order(再生順。整数型で1から) Upda

          Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション②

          Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション

          今回は Radio X のジャケット写真表示機能を開発するとして、仕様書~設計書作成までをシミュレーションします。 まず、ジャケット写真表示機能の要件をまとめると以下のとおりです。 ・DJのトーク中(DJトークモード)と曲の再生中(曲再生モード)を区別し、DJトークモードではDJの写真を、曲再生モードで曲のジャケット写真を表示する ・表示する写真は、中央に1枚、左右にそれぞれ2枚とする ・楽曲の変更は、現在再生中の曲から4曲目以降であれば可能とする。 また、今回は以下を

          Radio X のジャケット写真表示機能実装シミュレーション

          音楽専門アプリ Radio X とジャケット写真表示機能について

          このブログをお読みの方の中で、Radio X をご存知の方はいるでしょうか。 Radio X はイギリスのロック専門チャンネルですが、国内外にむけて無料で放送が聴けるアプリを公開しています。 このアプリには、単純にラジオを再生するだけでなく様々な機能が盛り込まれています。 たとえば、過去の放送のアーカイブや、オリジナルのポッドキャストやプレイリストを視聴する機能、お気に入りを選び自分のライブラリを作成する機能があります。 しかし、これらは他のラジオ曲のアプリでもできることで

          音楽専門アプリ Radio X とジャケット写真表示機能について