社会と個人

「社会システム(国とか家族とか)を守るために個人が犠牲になるのはやむを得ない」という考え方がある。主に保守系の人が主張する考え方だ。

ゴリゴリのリベラルを自認する私からしたら考えられないことなのだけれど、高度な社会性をもつアリやハチなどは社会システム(巣、あるいは家族)を守るために個をガンガン犠牲にしていくので、あながち間違った考え方ではないのかもしれない。
ミツバチは針出したら死んじゃうし、アリに至っては自爆する種もいるじゃん。
ある意味、アリやハチのほうが人間よりも高度な社会性をもっているのかもしれない。

ただ、昆虫たどり着いた答えが、人間社会への最適解とは思えない。国の主体はあくまで市民だと思うし、国のために個人が犠牲になるのは間違いだと、心情的には思う。
しかし、それを否定する論理的な説明も思いつかない。
思いつくまでもう少し思考実験を続けます。
続く……。のか?

・追記
「昆虫の最適解が人の最適解ではないのは何故か?」
という問いへの答えして「昆虫は為政者(女王)が国民を絶対に欺かない」ということが挙げられる。
が、その答えだと、絶対に国民を欺けない為政者(AIとか)が現れたときに説明がつかなくなってしまうので、もうちょっと思考を進める必要がありそう。
AIが統治する未来……。アシモフの「われはロボット」の最終話で描かれた未来。見てみたいよね。因みに私は主人公のスーザン・キャルヴィン博士と設定上同い年。

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