「パーパス・ドリブン」という考えに群がるマーケターたち
ペプシ(Pepsi)がケンダル・ジェンナー出演のCMで非難の的になったのは、いまから1年半ほど前のことだった。ジェンナーが写真撮影を中断して抗議集会に参加し、友情の証としてコーラを警官に手渡すという内容のCMだ。
広告担当幹部が、このCMをヒットに導く材料のチェックボックスに印をつけていた姿は想像に難くない。ソーシャルメディアを利用する何百万人もの若者たちが憧れるスター――チェック。彼らオーディエンスがいままさに体験している問題とのつながり――チェック。しかし、わずか24時間後、ペプシは「ブラック・ライブズ・マター」運動を矮小化しているとして人々の反感を買い、このCMも同ブランドの謝罪とともに放映中止となった。
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