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最後の帝国:日本市場を支配する「電通」に死角はあるか?

本記事は、米DIGIDAYのユーユー・チェン記者が、2017年7月7日に米版DIGIDAY+に掲載した記事です。一部古い情報もありますが、海外から電通がどのように見えているかを知る貴重なコンテンツのため、日本版DIGIDAY+でも紹介します。

電通をはじめて訪れた外国人は、例外なく衝撃を受ける。東京の電通本社は、汐留地区の巨大なランドマークだ。訪問客は最高の「電通体験」でもてなされる。VIP用エレベーターはまたたくまに地上48階の最上階に到達し、電通幹部とともに東京を一望する最高の眺めを楽しむ。階下では6700人の社員たちが仕事に精を出している。電通は、単なる日本の広告代理店ではない。ソニー(Sony)やトヨタ(Toyota)、東芝(Toshiba)と並ぶ、この国を代表する企業なのだ。

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