予備調査ではクラウディア・シャインバウムが、メキシコ初の女性大統領になると予測。

CNNのテラ・ジョン(Tara John)とCNN en Españolは2024年06月03日に、メキシコは初の女性大統領を選出する予定で、予備選挙の結果、メキシコシティの元市長で気候科学者のクラウディア・シェインバウム(Claudia Sheinbaum, Mexico City’s former mayor and climate scientist)がメキシコ史上最大の選挙で勝利する見込みと報告した。

INE(National Electoral Institute/国立選挙管理委員会)が投票所の投票用紙の統計サンプルに基づいて実施するクイックカウントと呼ばれる調査によると、シェインバウムは58.3%から60.7%の票を獲得した。

61歳のシェインバウムは、長年の政治的盟友で、退任する左派メキシコ大統領アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(Mexican President Andrés Manuel López Obrador)と、同氏が率いるモレナ党(Morena party)の​​人気に乗った。

シェインバウムはメキシコ初の女性大統領になるだけでなく、同国初のユダヤ系指導者となる。ただし、自身の経歴について公に語ることがほとんどなく、世俗的な左派として政権を握ってきた。

シェインバウムに次ぐのは、PAN(National Action/国民行動党)、PRI(Institutional Revolutionary/制度的革命党)、PRD(Democratic Revolution /民主革命党)の連合が支援する野党候補のショチトル・ガルベス(Xóchitl Gálvez）)で、得票率は26.6～28.6%。3位は市民運動党(Citizens’ Movement candidate)のホルヘ・アルバレス・マイネス(Jorge Álvarez Máynez0で、得票率は9.9～10.8%。

速報によると、大統領選挙の投票率は、有権者約1億人の58.9～61.7%だった。

シェインバウムの勝利は、2019年に憲法改正で確固たる地位を築いた、公選職における男女平等で世界をリードする国にとって、注目すべき瞬間になった。女性国会議員の比率では、いくつかの国を上回っている。
しかし、メキシコは女性にとって依然として危険な場所である。メキシコでは毎日約10人の女性が殺害されており、女性殺害率が非常に高い。

シェインバウムは、大統領選に出馬するため2023年06月に辞任するまで、メキシコで最も重要な都市を5年間統治した。

彼女はまた、ノーベル賞を受賞した気候変動に関する政府間パネルの報告書の共著者でもあり、ヘスス・マリア・タリバ・ウンガー(Jesús María Tarriba Unger)と結婚している。

彼女は、社会福祉プログラムによってモレナ党の​​人気が高まり、貧しいメキシコ人の生活に良い影響を与えたロペス・オブラドールが残した現状の継続者とみなされている。

シェインバウムは、すべての高齢者への年金、1,200万人以上の学生への奨学金、小規模農家への無料肥料など、前任者の政策を継続することを約束しているが、ロペス・オブラドールとの政治的な緊密な連携に対する批判を否定している。

過去1年間に数十人の政治候補者や志願者が殺害され、麻薬カルテルがメキシコ全土に勢力を広げるなど、国内の激しい暴力が有権者の最大の懸念事項となっている。

メキシコでは2019年から2022年にかけて殺人率は低下したものの、絶対数で見ると、年間約3万件という史上最高水準の殺人事件が依然として発生している。専門家によると、実際の件数はおそらくもっと多いという。

シェインバウムは治安対策案については慎重だが、メキシコシティ市長としての実績を挙げており、同氏のチームによると、同氏は警察の労働条件と情報収集能力を改善したという。

彼女にとっての大きな課題は、メキシコの免責文化を終わらせることができると有権者を説得することだろう。シンクタンクのメキシコ・エバリュアによると、2022年にはメキシコ全土の犯罪の約95%が未解決だった。

私も多く取材したが、あまりにも凄まじすぎて、怖くなった

日曜日の投票は同国史上最大の選挙となる。9,800万人以上の有権者が投票登録しており、140万人のメキシコ人が海外で投票する資格がある。大統領職に加えて、上院議員、市長、知事を目指して2万以上のポジションが7万人の候補者によって争われている。

ものすごい選挙である。

最終結果が出た後、TEPJF(Electoral Tribunal of the Judicial Branch of the Federation/連邦司法部門選挙裁判所)は、遅くとも2024年09月06日までに、選挙プロセスに対するあらゆる異議申し立てを受理して分析し、大統領選挙の資格を認定しなければならない。裁判所が選挙を承認した場合、シェインバウムは2024年10月01日に就任する。彼女の任期は2024年から2030年までの6年間である。

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https://edition.cnn.com/2024/06/03/americas/mexico-election-result-first-female-president-intl-hnk/index.html
https://data.ipu.org/women-ranking?month=8&year=2023
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10745190/
https://www.ohchr.org/en/stories/2023/07/were-here-tell-it-mexican-women-break-silence-over-femicides
https://www.mexicoevalua.org/wp-content/uploads/2023/10/hallazgos2022resumen-ejecutivo.pdf