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エリゼ条約調印60周年記念式典が開かれた。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年01月24日に、フランスのパリで2023年01月22日に、エリゼ条約(Convention de l'Elysée-Konvent/Elysée Convention/ドイツフランス協力条約)の調印60周年記念式典が開かれ、ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相とフランスのエマニュエル・マクロン大統領(French President Emmanuel Macronをはじめとする両国の代表が出席したと報告した。

式典後の合同閣僚会議では、安全保障やエネルギー、経済のグリーン化などでの連携強化に向け協議した。

共同軍事演習の実施や、フランスとスペイン、ポルトガルが進める水素パイプライン敷設計画「H2メッド(H2Med)」にドイツが参加することなどで合意した。

ドイツとフランスは共同宣言で、より強靭(きょうじん)かつ持続可能で、自立した行動が可能な欧州連合(EU)を目指し協力すると説明。

欧州の防衛強化に向け、リトアニアとルーマニアで共同軍事演習を行う計画を明らかにした。

また、エネルギー危機や脱炭素化への対応を巡り、再生可能エネルギーおよび低炭素エネルギーを中心とする先進技術への投資拡大を約束。

イベリア半島とフランスを結ぶグリーン水素輸送用の海底パイプライン「H2メッド」敷設計画については、ドイツへの延長に向け参加国と連携を深めるとしている。

閣僚会議ではさらに、ウクライナへの軍事支援や米国のインフレ抑制法(IRA)などを巡り意見が交わされた。

エリゼ条約は1963年のこの日、当時のコンラート・アデナウアー(Konrad Hermann Joseph Adenauer/1876-1967)西ドイツ首相とシャルル・ド・ゴール(Charles André Joseph Marie de Gaulle/1890 - 1970)フランス大統領がパリのエリゼ宮(Elysée)で結んだ条約で、両国の和解と協力の基礎を築いた。今回の式典には両国首脳と閣僚に加え、議員およそ300人が出席した。

長く続いてきた独仏紛争がエリゼ条約により、戦勝国と敗戦国の蟠りを解消した。


https://www.youtube.com/watch?v=M78_f24p2pU


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