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ACLEDAによるカンボジアとタイのQRコード決済が急増中

カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2023年06月08日に、NBK(National Bank of Cambodia/カンボジア国立銀行/中央銀行)とBoT(Bank of Thailand/タイ銀行)は、が2020年に越境QRコード決済(cross-border QR(Quick Response)code payment system)を開始して以来、国境を越えたQRコード取引が大幅に増加していると報告した。

同システムの参加銀行の一つであるACLEDA Bank Plcの社長兼グループマネージングディレクターのイン・チャニー(ACLEDA president and group managing director In Channy)は、「ACLEDAモバイル」アプリの金融健康診断サービスに関してCredit Bureau (Cambodia) Co Ltd (CBC)と契約を交わした後、記者団の取材に応じ、このように発言した。

カンボジア国立銀行とタイ銀行は2023年06月06日に、2020年02月18日の第1フェーズ開始から1,204日後に、QRコード決済システムの第2フェーズを正式に展開した。

2023年06月06日にNBK(National Bank of Cambodia/カンボジア国立銀行/中央銀行)のチア・セレイ副総裁(Chea Serey(Khmer: ជា សិរី [ciə serəj]), deputy director general at National Bank of Cambodia, Cambodian economist, Assistant Governor and the current Director General of the National Bank of Cambodia)の公式フェイスブックに投稿された声明によると、このシステムは現在、タイ国内の760万加盟店へのKHQR決済とカンボジア国内の150万加盟店へのThaiQR決済を可能にしている。KHQRとThaiQRはそれぞれ、カンボジアとタイにおける小売決済のための世界共通のQRコード規格である。

チャニー副総裁は、このシステムにより、ACLEDAの携帯電話ユーザーは、タイの加盟店に対して、毎日最大5,200万リエル(US$12,600)相当の支払いを、回数無制限で行うことができると指摘した。

2020年02月から2023年05月までの間に、ACLEDAモバイルユーザーはこのシステムを通じて9,555件、2,700万バーツ(US$77万5,000)の取引を行ったとチャニー副総裁は明らかにした。

チャニー副総裁はまた、ブロックチェーンを利用した全国的な決済システムである「バコーン(Bakong)」が、現在48の加盟店を誇っていることも紹介した。

2022年07月03日、NBCは試験運用を経てKHQRシステムを正式に発足させたが、同システムはASEAN域内の国境を越えた小売決済のために設計されたと中央銀行は述べている。

一方、中央銀行は年次監督報告書2022の中で、近年、より多くの人々が現金ベースからデジタル取引オプションに切り替えたため、カンボジアにおける電子決済のトレンドが大幅に統合されたことを再確認した。

2022年末までに、「登録された電子財布口座の数は1950万に増加し、総取引件数は7億800万件から10億件に急増し、総額はGDP(Gross Domestic Product/国内総生産)の約9倍にあたるUS$2,728億(34%増)に達した」と報告書は述べている。

報告書はまた、近隣諸国との国境を越えた決済メカニズムやスキームを強化するための最近のイニシアティブのいくつかを強調した。

「タイ銀行との協力が成功した後、NBCはラオス銀行(Bank of Lao PDR)およびベトナム国家銀行(State Bank of Viet Nam)と協力し、国境を越えた決済をより便利、迅速、安全かつ包括的なものにすることを目指し、各国の決済システムとの接続を進めている。

https://www.phnompenhpost.com/business/cambodian-thai-qr-code-payments-soaring-acleda

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