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EU首脳会議、ウクライナ追加支援€500億で合意。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年02月02日に、EU(European Union/欧州連合)は2024年02月01日にの臨時首脳会議(サミット)で、ウクライナに€500億の追加支援を行うことで合意した。追加支援にはこれまでハンガリーが反対し続け、EUの結束が試されていたが、同国が賛成に回ったことを受け、全会一致で承認された。

辞任を表明しているEU(European Union/欧州連合)のシャルル・ミシェル(Charles Michel)大統領は、生命線はロシアとの戦争の均衡を崩すのにあまり役に立たない。 しかし、3年間にわたって積み上げられる援助と有利な融資は、経済を強化し、ウクライナのEU加盟への道をスムーズにすることを目的としている。 「EUはウクライナ支援においてリーダーシップと責任を持っている。 私たちは何が危機に瀕しているのかを知っています」とEU理事会のシャルル・ミシェル議長はXで書いた。
「EU予算からウクライナに€500億の追加支援をすることで、全27カ国の首脳が合意した」と発表。これにより、同国に長期にわたり安定して資金を提供できるとの考えを示した。

追加支援は、2024~27年のEU予算から拠出される。€500億のうち、€170億は贈与、€330億は収入がほとんど途絶えているウクライナへの貸し付けとなる。

ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領(Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy)は追加支援の決定を受け、感謝の意を表明した。「EUによる財政支援の継続は、ウクライナの長期的な経済・財政の安定を強化するもので、軍事支援や対ロシア経済制裁と同様に重要」と強調した。

EUは昨年12月のサミットでもウクライナへの追加支援について協議したが、ロシアのプーチン政権との関係が深いハンガリーのヴィクトル・オルバン首相(Hungarian Prime Minister Viktor Orban)が反対し、承認されなかった。

ロイター通信などによると、EU各国首脳はその後、オルバンにEUとの団結を優先するよう訴えるなど、説得を続けてきた。同氏は最終的に、支援の実施について毎年サミットで協議することや、2年後に全加盟国が合意すれば支援を見直すことを条件に、反対を取り下げたという。

BBC Newsは、米国が失敗しているところでヨーロッパは成功しただけだと述べている。

さらにウクライナがロシアに勝てる確証はない。

確証があるのは、多くのウクライナ人がさらに死ぬことだけである。

このパッケージは、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領にとって海外からの稀な一筋の光となっているが、一部の西側有権者の間でウクライナへの疲労が高まっていることから、外国人を魅了して対ロシア抵抗運動に資金を提供させるというゼレンスキー大統領の魔法のようなタッチはここ数カ月で薄れつつある。

木曜日にクリミアでロシアのコルベット艦(Russian corvette in Crimea)を殺人無人機で沈没させることに明らかに成功したにもかかわらず、ウクライナは依然として大きな問題を抱えている。 武器や弾薬が不足しており、場合によっては、戦争が悪化した第一次世界大戦のような塹壕戦の最前線でそれらの使用を配給しなければならないこともある。 米国の援助を迅速に回復することだけが、戦争遂行を脅かしている不足を軽減することができる。 しかし、ジョー・バイデン大統領の US$600億の軍事援助計画は議会で行き詰まっており、議会自体の機能不全の基準から見ても統治能力を失っている。

私が最初からウクライナには無理という意見が、ヨーロッパや米国に浸透したようだ。
浮かれているのは、ロシヤ制裁で失敗しているEC(European Commission/欧州委員会)のウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長だけである。

2024年01月07日---EU理事会のシャルル・ミシェル大統領が、急遽早期辞任。
2024年01月02日---ロシア石油輸出、西側諸国の制裁後もほぼ変わらず 2024年の見通しは?明るい。
2023年02月25日---G20財務相会議、共同声明見送り 対ロシア制裁で溝。
2023年02月24日---ロシアへの制裁は、「効果なし」
2023年02月21日---対露制裁として、14,000件以上の対ロシア制裁を実施中
2023年01月02日---ロシアはドイツにとって、最も重要な石油供給国であった。
2023年01月03日---対ロ貿易:石油・ガスが輸入記録を更新。
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2023年06月21日---EU、対露制裁第11弾、軍事転用可能な製品の輸出制限で合意
2022年06月06日---EU、ロシア産石油を段階的禁輸する追加制裁発動。
2022年05月31日---EU首脳会議、ロシア産石油禁輸、年内に9割削減で合意。
2022年05月31日---ロシアの石油はどこに流れているのか?
2022年05月04日---EC、ロシア産石油の段階的禁輸を提案。ロシア国営銀行ズベルバンクも制裁。
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2022年03月20日---ドイツ政府、ロシアへの依存脱却向け、カタールと長期ガス供給で合意。
2022年03月07日---ロシアによるウクライナ侵攻で、バイデンが仕掛けたアメリカだけが儲かる戦争ビジネス。
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2022年01月17日---ドイツで天然ガス価格、1年で549%上昇。
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2021年11月19日---ドイツは2021年10月のPPIが前年同月比18.4%上昇したと発表。
2021年11月16日---ドイツ当局、新パイプライン「ノルドストリーム2」の承認手続きを一時停止。
2021年07月15日---米国とドイツの首脳、対ロシア、対中国で団結。肝心な部分で隔たり!

https://europe.nna.jp/news/show/2620645
https://www.bbc.com/news/uk-68165971

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