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マレーシアの国民車メーカーのプロトン、2024年にEV最大1千台受注目指す。

マレーシアの国民車メーカー、プロトン・ホールディングスのEV(Electric Vehicle/電気自動車)販売子会社PRO-NET(Proton New Energy Technology/プロトン・ニュー・エナジー・テクノロジー)は、2023年11月21日に正式発表した同社初のEV「スマート・ハッシュタグ・ワン(Smart Hashtag One/#1)」について、来年に800~1,000台の受注を目指す。

スマート・ハッシュタグ・ワン(Smart Hashtag One/#1)

PRO-NETの最高経営責任者(CEO)ザン・キアン(Zhang Qiang)が2023年11月21日の発表会後に記者会見で明らかにしたところによると、これまでに500台以上の予約を受け付けた。このうちフラッグシップモデルの「ブラバス(BRABUS)」(24万9,000リンギ=約790万円)が約6割を占める。

PRO-NETの最高経営責任者(CEO)ザン・キアン(Zhang Qiang)


第1陣となる約300台が製造拠点の中国から到着済みで、納車までに要する期間は1~2カ月という。

ザン・キアンCEOは、「今年の新車販売台数TIV(Total Industry Volume/市場総需要量)に占めるEVの割合は1.3%になると見ている」とコメント。この状況を踏まえて、2024年のスマート#1の販売目標を800~1,000台に設定し、国内のEV市場でシェア10%を目指すとした。

「スマート」ブランドのEVは、プロトンに出資する中国の自動車大手、浙江吉利控股集団とメルセデス・ベンツが折半出資する智馬達汽車(Smart Automobile/スマート・オートモービル)が製造を手がける。プロトンは2023年11月21日に、PRO-NETを通じて、1モデル目となるスマート#1を正式に発表した。「プロ」、「プレミアム」、フラッグシップの「ブラバス(BRABUS)」の3グレードを展開する。

■現地生産を早期実現へ

現在は中国から輸入したCBU(Completely Build Up vehicles/完成車)を販売しているが、プロトンとスマート・オートモービルは2023年09月、マレーシアでの現地生産の検討に関する覚書を締結。プロトンがペラ州タンジュンマリム(Tanjung Malim, Perak)で操業する工場での組み立て生産の実現可能性を調査することで合意した。

プロトンの最高経営責任者(CEO)リ・チュンロン(Proton CEO Li Chun Long)は、「できるだけ早く(タンジュンマリム工場で)EVの組み立て生産を開始したい」と意気込んだ。

副最高経営責任者(deputy chief executive officer)ロスラン・アブドラ(Roslan Abdullah)

同社の副最高経営責任者(deputy chief executive officer)ロスラン・アブドラ(Roslan Abdullah)は、部品を輸入して現地で組み立てるCKD(Complete Knock Down vehicles/完全ノックダウン車)方式で生産した車両の輸入については、各国で規制が異なるとした上で、「タンジュンマリム工場で組み立て生産したEVは輸出する可能性もある」と述べた。

副最高経営責任者(deputy chief executive officer)ロスラン・アブドラ(Roslan Abdullah)

※関連記事:「国民車プロトン、EV初投入:東南ア初の『スマート』ブランド」
https://www.nna.jp/news/2594103

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https://www.nna.jp/news/2594538

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