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MF、ユーロ圏とイギリスの成長率予測引き下げ。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年07月27日に、IMF(International Monetary Fund/国際通貨基金)は2022年07月26日に発表した世界経済見通しで、ユーロ圏19カ国の今年のGDP(Gross Domestic Product/域内総生産)成長率予測を2022年04月時点の2.8%から2.6%へと下方修正したと報告した。

https://time-az.com/main/detail/77379

ロシアによるウクライナ侵攻の影響に加え、ECB(European Central Bank/ヨーロッパ中央銀行)が従来の資産購入プログラムを終了し、11年ぶりの利上げに踏み切ったことから、経済活動の抑制が見込まれるためと言われている。一方、イギリスの2023年のGDP成長率については主要7カ国(G7)最低の0.5%と予想し、大きく0.7ポイント引き下げた。

今年のGDP見通しを国別に見ると、ドイツは前回から0.9ポイント下方修正し、1.2%とした。
フランスは2.3%と前回から0.6ポイント、スペインは4%と、前回から0.8ポイント引き下げた。
半面、イタリアは観光業や産業活動の改善が見込まれることから、0.7ポイント上方修正し、3%とした。

来年のユーロ圏の成長率は1.2%と、さらに減速すると予想した。前回見通しから大きく1.1ポイント引き下げている。

イギリスの今年のGDP成長率見通しは3.2%で、前回予想から0.5ポイント下方修正。下半期(7~12月)から著しく減速すると見込んでいる。

IMFは今回、下振れリスクが顕在化しつつあり、世界経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性を指摘した。

ロシアの石油輸出量が基本シナリオより30%減少し、ロシアからヨーロッパへの天然ガス供給が年内にゼロまで落ち込むことに加え、インフレ期待が継続的に上昇し、インフレに伴う金融引き締めと投資家の懸念を受け経済活動が抑制された場合の代替シナリオを発表した。これに基づいたユーロ圏の来年のGDP成長率は、ゼロ%に近いとしている。

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