米国のCDC所長、中国の呼吸器疾患は「新種の病原体ではない。」

2023年12月5日 14:56

Forbesのアントニオ・ペケーノ4世(Antonio Pequeño IV)は2023年11月30日に、中国の子どもの間で急増している呼吸器疾患について、CDC(Centers for Disease Control and Prevention/米国疾病対策センター)のマンディ・コーエン所長(Director Mandy Cohen)は「新種の病原体」ではなく、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)やインフルエンザ(the flu)、RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)、マイコプラズマ(mycoplasma)が原因となっているとの認識を示したと報告した。

マンディ・コーエンCDC所長(CDC Director Mandy Cohen)

WHO(World Health Organization/世界保健機関)と中国政府(Chinese government)はこれに先立ち、子どもの入院などの急増について、RSウイルスやインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎などが原因との見解を表明。
コーエン所長は2023年11月30日に米国下院エネルギー・商業委員会の公聴会(House Energy And Commerce Cmte Hearing)で証言し、WHOや中国政府と同様の見解を示した。

マンディ・コーエンCDC所長(マンディ・コーエン所長(CDC Director Mandy Cohen)

だが米国の新聞「ワシントン・ポスト(Washington Post/電子版)」によると、キャシー・マクモリス・ロジャース議員(Cathy McMorris Rodgers(R-Wash./共和党、ワシントン州選出)は、この状況は新型コロナ流行初期を想起させるものであり「中国からの信頼できる情報の欠如は、2020年と類似しており、懸念すべきだ」と指摘。モーガン・グリフィス議員(Morgan Griffith (R-Va./共和党、バージニア州選出)も、コーエン所長は中国に「圧力」をかけ、中国が「新型コロナの時のように世界を欺く」ことを許さないようにすべきだと述べた。