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イギリス中銀、7会合連続金利5.25%に据え置き。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年06月21日に、イギリス中銀Bank of Englandは2024年06月20日に、前日に開いたMPC(Monetary Policy Committee/金融政策委員会)で、政策金利を5.25%に据え置くことを決めたと発表した。

https://www.youtube.com/watch?v=ipcm87JgWq8

https://www.youtube.com/watch?v=w1tTzQaXM0Q

https://www.youtube.com/watch?v=omJRpkHWCuM

大方の予想通り、7会合連続での据え置きとなった。インフレ率は中銀目標の2%まで減速したものの、持続的にこの水準にとどまることを見極める必要があると判断した。

ただ、早ければ2024年08月に利下げに踏み切る可能性を示唆している。

議事録によると、今回のMPCでは金融政策委員9人のうち7人が5.25%に据え置きを支持。2人が5%への利下げを唱えるなど意見が割れた。

Andrew Bailey, Chair
Sarah Breeden
Ben Broadbent
Swati Dhingra
Megan Greene
Jonathan Haskel
Catherine L Mann
Huw Pill
Dave Ramsden

イギリスの経済新聞「FT(Financial Times/フィナンシャル・タイムズ)」によると、アンドリュー・ベイリー(Andrew Baily)総裁(Bank of England Governor)は記者会見で「インフレ率が中銀目標の2%に戻ったことは朗報」と語った上で、「インフレ率が引き続き低水準にとどまることを確認する必要があるため、金利の据え置きを決めた」と説明した。

MPCは2024年07月31日の次回会合では、雇用や賃金上昇率、サービス部門のインフレなど「あらゆる情報を検討し、これらがインフレ長期化リスクの軽減に及ぼす影響を見極める」方針で、「それに基づき金利をいつまで現行水準に据え置くべきかを見直す」と、利下げサイクル入りに含みを持たせた。決定内容は2024年08月01日に公表する。

2024年05月のインフレ率は2%と、前月の2.3%からさらに減速し、約3年ぶりに中銀目標に達した。サービス部門のインフレ率は5.7%と予想を上回ったが、MPCは「これによりインフレ減速傾向が大きく変わることはない」との見方を示した。

これは、イギリスのリシ・スナク首相(Rishi Sunak British Prime Minister)、イギリスのジェレミー・ハント財務長官(New U.K. Treasury Chief Jeremy Hunt)の努力の結果であるが、今回の選挙では、イギリスの最大野党・労働党(Labour)の党首サー・キア・スターマー(Sir Keir Rodney Starmer)に負けるという矛盾が待っている。

2024年06月20日---イギリスインフレ率、2%に減速。

https://europe.nna.jp/news/show/2672591

https://www.bankofengland.co.uk/monetary-policy-summary-and-minutes/2024/june-2024

https://www.ftadviser.com/mortgages/2024/06/20/interest-rates-held-at-5-25-again/
https://www.bankofengland.co.uk/about/people/governors
https://www.bankofengland.co.uk/monetary-policy/upcomin
https://www.bankofengland.co.uk/monetary-policy-summary-and-minutes/2024/february-2024
https://www.bankofengland.co.uk/-/media/boe/files/monetary-policy-summary-and-minutes/2024/monetary-policy-summary-and-minutes-february-2024.pdf


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