中南米で最大、次期G20議長国のブラジルは、Bitcoin ETFで米国を先行。
コインデスク(Coindesk)は2023年11月28日に、ハッシュデックス・オファリング(Hashdex Offering)が主導するスポット・Bitcoin ETFの運用資産はブラジルでUS$1億近くに達すると報告した。
HashdexのCEO(最高経営責任者)は、これまでの成功の要因の一つとして、プロマーケット向けのデジタル資産規制と大手機関からの関心の高まりがあると述べた。
投資家が米国でスポットBitcoin ETF(Exchange Traded Fund/上場投資信託)の承認を待ち続ける中、ブラジルを検査したところ、ブラジルでは2年以上取引され、多大な需要が判明した。
これらのETFを合わせると、2023年11月21日時点でUS$9,680万のAUM(Assets under management/運用資産)があり、これを牽引するのがFDI（BITH11(Hashdex Nasdaq Bitcoin Reference Price FDI/ハッシュデックスのナスダック・ビットコイン基準価格で、2023年11月21日時点の運用資産額はUS$5,780万で、市場シェアは約60％に相当する。
比較として、国内最大のETFであるBOVA11(iShares Ibovespa Index/iシェアーズ・イボベスパ・インデックス)の運用資産はUS$24億1000万、2番目に大きいiシェアーズBM&FBOVESPA SMAL11(スモールキャップ)の運用資産はUS$11億9000万ドルである。 参考までに、米国最大の ETFである SPDR S&P 500 の運用資産残高は約US$4,300 億である。
HashdexのCEO兼創設者であるマルセロ・サンパイオ(Marcelo Sampaio0によると、ブラジルでのBitcoin ETFの成功は、市場寄りのデジタル資産規制と、同商品に対する大手機関からの関心の高まりの結果である。
マルセロ・サンパイオはコインデスクとのインタビューで、「最も洗練された投資家の間で前向きな感情が高まっており、仮想通貨をポートフォリオにすぐに追加するか、または検討しているかに関係なく、一部の大手機関からの関心が高まっているのが見られる。」と語った。HashdexのスポットBitcoin ETFは2021年08月01日に取引を開始した。
マルセロ・サンパイオによると、HashdexはBTC、ETH、その他の仮想通貨を含む仮想通貨インデックスETFも提供しており、スポットBitcoin ETFよりもはるかに多くの投資を集めているという。
これらを合計すると、Hashdexの仮想通貨関連ETFの運用資産残高は現在約5億ドルとなる。
Hashdex は、SEC(U.S. Securities and Exchange Commission/米国証券取引委員会)にスポットBitcoin ETFを申請した企業の1つでもある。同庁は、最近他の申請者に対して行っていることと同様に、先週、Hashdex申請に関する決定を遅らせた。
Hashdexによると、ブラジルの他のスポットBitcoin ETFプロバイダーには、昨年マイク・ノボグラッツのギャラクシー・デジタル(Mike Novogratz's Galaxy Digital)と提携してファンドを立ち上げたイタウ・アセット・マネジメント( Itau ́ Asset Management)が含まれ、データによると、2021年に立ち上げたQRキャピタルの売り出し資産はUS$3600万ドルである。。
テーガス・キャピタルのマネジング・パートナー、ギ・シルバ(Gui Silva, a managing partner at Tagus Capital)は、ブラジル国民は伝統的に仮想通貨ETFに高い関心を持っており、デジタル資産ETFへの投資家の数は今後も増え続けるだろうと述べた。
つまり、米国より2年も早く、Bitcoin ETFを導入しているブラジルは、BTC、ETH、その他の仮想通貨を含む仮想通貨インデックスETFも提供しているようだ。
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マルセロ・サンパイオは、「ブラジルのB3証券取引所に口座を持つ投資家は約400万人で、そのうち約70万人がETFに投資している。昨年、投資家のうち約3分の1が仮想通貨ETFに資金を割り当てた」と述べた。
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