ドイツ再生エネ比率、上半期は52.3%に拡大。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年06月28日に、ドイツの電力消費量に再生可能エネルギーが占める割合は、上半期(01～06月)に52.3%となり、前年同期から3.1ポイント上昇した。

つまり、(100−52.3)÷3.1＝83.129となり、完全にするには、83年間必要になる。

多分、そのスピードは減速するので、約100年間はかかることになるだろう。

さらに、その途中に、別の問題も起こる。

好天により太陽光発電量が伸びた上、全体の電力消費量が減ったことが大きい。

2023年06月27日にZSW(Zentrum für Sonnenenergie- und Wasserstoff-Forschung Baden-Württemberg/バーデン・ビュルテンベルク州太陽エネルギー水素研究センター)とBDEW(Bundesverband der Energie- und Wasserversorger/ドイツエネルギー・水道事業連合会)が発表した。

電力消費量は全体で262.8テラワット時となり、1年前から6.5%減少した。

電力生産量は10.8%減の265.9テラワット時。このうち、風力や太陽光、水力、バイオマス、廃棄物、地熱を含む再生可能エネルギーによる発電量は、0.6%減の137.5テラワット時。これが発電量全体に占める割合は51.7%と、1年前から5.3ポイント拡大した。一方、原子力および火力による発電量は128.4テラワット時と、19.8%減っている。

ドイツ政府は、2030年までに再生可能エネルギーの比率を80%に引き上げることを目標に掲げている。政府は再生可能エネルギーの利用拡大を目指し、脱原発・脱石炭を進める一方で、ガス火力発電所は主に不足分を補うために稼働している。このため、全体の消費量が減ると再生可能エネルギーの比率が拡大する。

ドイツでは先に最後の原子炉が稼働を停止し、脱原発政策が完了した。

https://www.zsw-bw.de/en/newsroom/news/news-detail/news/detail/News/erneuerbare-energien-haben-im-ersten-halbjahr-mehr-als-die-haelfte-des-stromverbrauchs-gedeckt.html
https://www.bdew.de/presse/presseinformationen/erneuerbare-energien-haben-im-ersten-halbjahr-mehr-als-die-haelfte-des-stromverbrauchs-gedeckt/
https://www.bdew.de/media/documents/STRERZ_H1_2023_23Jun2023_für_Presse.pdf