WeWorkが破産申請。

米国のCNNは2023年11月06日に、ソフトバンクの支援を受け、かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだったこのベンチャー企業にとって、今回の破産発表は驚くべき転落の幕開けとなった。

ベンチャー企業WeWorkの最高時価格は非公開で約US$470億だった。

毎日新聞は2023年11月09日に、WeWorkの価格はUS$1億を割り込み、負債総額はUS$100億～US$500億ドルに上り、現在も世界100都市以上で事業を続けており、拠点数は650カ所を超える。

ソフトバンクグループ(SBG)は、WeWorkに対し、計約US$100億(約1兆5000億円)に上る出資をしてきたと報告している。

ソフトバンクグループの破れたポケットから、巨額が消えた。
資金回収で、どのような対策をこれまでにしてきたのだろう。
それが資金影響者の最重要課題だった。それができていなかったら、新しい投資は止めるべきである。

才能と能力、対策がない。

https://mainichi.jp/articles/20231109/k00/00m/020/289000c

苦境に立たされたコワーキングスタートアップのWeWorkは連邦裁判所にチャプター11破産(chapter 11 bankruptcy)を申請した。

「今こそ、従来のリースに積極的に取り組み、バランスシートを劇的に改善することで、未来を前進させるときだ。」「私たちはコミュニティをサポートするために、製品、サービス、そして世界クラスの従業員チームへの投資に引き続き取り組んでいきます。」とウィーワークのCEOデビッド・トーリー(David Tolley, WeWork CEO)はニュースリリースで述べた。

かつては、特に飲み放題のクラフトビールを通じて、オフィスワークの未来に革命を起こすと約束し、大いに称賛されたハイテクユニコーンであったが、完璧な嵐のような要因により、WeWorkは計画の失敗をきっかけに崩壊し始めた。 2019年に公開された。

当時、IPOの事務手続きにより、予想を上回る損失と、同社の共同創設者で当時のCEO(最高経営責任者)であるアダム・ニューマン(Adam Neumann)との潜在的な利益相反が明らかになった。ニューマンはその型破りなリーダーシップスタイルによりWeWorkの文化が多くのニュース報道の対象となったが、投資家からの圧力を受けて2019年に解任された。 注目すべきことに、ノイマンは出発時にまだ目を見張るような金色のパラシュートを受け取っていた。

最終的にWeWorkは約2年後、大幅に引き下げられた約US$90億の評価額で上場した。 しかし、2021年までに、市場のセンチメントと、パンデミック以前にスタートアップ界の多くを支えてきた資金への容易なアクセスが変化し始めた。

WeWorkは自社をテクノロジー企業として宣伝しているが、一部の批評家は、同社の中核事業はテクノロジーではなく、実際は不動産であり、オフィスビルのスペースを借りて改修したり、新興企業やフリーランサー、さらには大小の企業に転貸したりしていると指摘した。

WeWorkの株価は2023年だけで約98%下落した。 WeWorkは2023年05月、投資家が会社を救ってくれると期待していた不動産幹部のサンディープ・マスラーニ会長兼最高経営責任者(chairman and CEO Sandeep Mathrani)の退任に伴う経営陣の刷新を発表した。 WeWorkの取締役であるDavid Tolleyが暫定最高経営責任者に就任し、2023年10月に正式にCEOに任命された。 一方、同社は2023年08月、損失と負債が増え続けているため、今後1年間事業を継続できるかどうかに「重大な疑問」があると述べていた。

ところで、最終的にソフトバンクは、いくら投資したのだろう。

2020年01月17日---どうなるWeWork！？リース9割減。Spaces時代の到来〜！
2020年01月16日---WeWorkの新規オフィス契約が激減、米国では4件のみに
2019年11月11日---孫正義。今回の人を見る目は、正しいか！？
2019年11月06日---米国のモバイル決済が復活してきた。孫正義、復活のチャンス。
2019年11月06日---SBG、2019年07～09月期連結決算、7000億円の赤字。
2019年10月25日---ソフトバンクグループ株が本当に、4,000円を切った。
2019年10月24日---ソフトバンク株、急落！
2019年10月23日---ソフトバンク、WeWork運営企業の経営支援発表。
2019年09月11日---インドの「OYO」、ニューデリーに共用オフィスを新設。
2019年09月04日---インドで、日系出資の新興カーレンタルと、ホテルチェーン「OYO」が提携。
2019年08月22日---インドの「OYO」加盟ホテルのマレーシアだけで、客室数1万室達成！
2019年06月13日---旧村上ファンド系のレノが「レオパレス」を買い増し、株価約2倍に上昇。
2019年06月06日---不動産のディア、東京の賃貸物件で「OYO」と提携。
2019年06月06日---レオパレス21、ベトナムでサービスオフィス提供開始。
2019年06月05日---Yoyo」、Mastercardで支払いを推進！！
2019年04月05日---インドの「OYO」とソフトバンク、日本でホテル事業参入。
2019年04月01日---日本で叩かれているレオパレス21、フィリピンでサービスオフィス2号店を披露。
2019年02月20日---日本のYahooとインドの「OYO」が合弁で、日本で賃貸住宅事業開始。
2018年04月29日---ソフトバンクが譲歩し、スプリント・TモバイルUSの統合で合意。
2018年04月28日---ソフトバンクとドイツ・テレコム、米国携帯電話統合で、最終調整。
2017年11月05日---携帯統合破談で、スプリント、米CATV大手と提携。
2017年11月04日---2転3転した米国の携帯電話会社統合交渉打ち切り！
2017年11月02日---スプリント、ＴモバイルUSの協議は継続中！
2017年10月30日---ソフトバンク、米国の携帯電話2社の統合中止申し入れ！？
2017年10月14日---T-Mobileとスプリントが統合で、大筋合意。
2017年09月19日---T-Mobileとスプリントが、合併に向けて「アクティブ」
2017年09月18日---AT&Tは、Latin America TVビジネスの販売で、熟考。
2017年08月18日---AT&T、タイム・ワーナーの合併で政府間対話前進。
2017年08月01日---ソフトバンクの孫正義は、Charterとの取引で軍資金US$650億を確保。
2017年07月31日---孫正義の実弟で現在は実業家として活躍する孫泰蔵！?
2017年07月31日---チャーター、スプリント買収に「全く関心がない。」
2017年06月26日---ソフトバンクの子会社スプリント、CATV大手とも提携協議！
2017年06月20日---ドイツテレコム。米携帯再編検討！ソフトバンク系と統合狙う。
2017年05月30日---孫正義の無駄使いと、人を見る目のなさ！
2017年05月21日---孫正義が10兆円ファンドで話し合っているとき、トランプは武器12兆円を売った！
2017年05月11日---孫正義、米国携帯再編に意欲！?
2017年05月10日---ソフトバンクの利益1兆円突破！
2017年04月24日---ソフトバンクは、スプリントの帯域ポートフォリオのオプションを探究。
2017年02月17日---ソフトバンクがスプリント経営権、T-Mobile USAに譲渡か?
2016年10月23日---AT&Tは、タイム・ワーナーをUS$$850億で買収する計画を発表。
2016年07月21日---孫正義、復活へ第2歩！
2016年06月22日---孫正義社長が社長を継続。ニケシュ・アローラ副社長退任。
2016年04月14日---ソフトバンクの子会社スプリントが「見えない負債」で揺れている。
2016年03月07日---ソフトバンクは、日本国内と海外を分社化！
2016年02月11日---メキシコのAmérica Móvilは、ネットワークCapexの20%をカットした。
2016年01月26日---苦しい孫正義、再浮上できるか！?
2015月08月12日---孫正義。「人生で、最大の誤りのうちの1つを犯した。」

https://edition.cnn.com/2023/11/06/business/wework-bankruptcy/index.html
https://www.businesswire.com/news/home/20231106872797/en/WeWork-Takes-Strategic-Action-to-Significantly-Strengthen-Balance-Sheet-and-Further-Streamline-Real-Estate-Footprint
https://www.cnn.com/2023/08/08/business/wework-substantial-doubt-staying-in-business-earnings-report/index.html
https://www.wsj.com/articles/wework-files-for-bankruptcy-5cd362b5?mod=itp_wsj&mod=djemITP_h