インド政府が2023年第2四半期のGDPは前年同期比7.6%増と発表。

2023年12月10日 17:46

インドの新聞「タイムズ・オブ・インディア(Times of India)(電子版)」の姉妹誌経済新聞「エコノミック・タイムズ(The Economic Times/電子版)」は2023年12月01日に、ETがエコノミスト10人を対象に実施した世論調査の中央値によると、2023年第2四半期の経済成長率は6.7%で、RBIの予想を20ベーシスポイント上回っていた。
ロイターがエコノミストを対象に行った調査では、07-09月期のインドのGDP(Gross Domestic Product/国内総生産)伸び率は6.8%と、前期の7.8%から鈍化すると予想されている。

第2四半期のGDP成長データ:インド経済は9月四半期に7.6%成長し、アナリストの予想を上回った。
アナリストの予想を上回り、インドのGDPは、前四半期の7.8%という4年ぶりの高水準に対し、第2四半期07月～09月には年率7.6%の成長を記録したとデータを発表した。NSO(National Statistics Office/国家統計局)が2023年11月30日木曜日に明らかにした。 ETがエコノミスト10人を対象に実施した世論調査の中央値によると、経済成長率は6.7%だった。

「実質GDPまたは物価一定(2011～12 年)のGDPは、2022～23年第2四半期の 3,878 万ルピーに対し、2023～24 年第2四半期の物価は4,174万ルピーに達すると推定されており、比較すると7.6パーセントの成長を示している。 2022-23年第2四半期には6.2%に増加する」とリリースには記載されている。

RBI(Reserve Bank of India/インド準備銀行)の金利設定委員会は10月の会合で成長率予想を6.5%に固定していた。

農業、畜産業、林業および漁業は、2024年度第2四半期に1.2%の成長を記録し、2023年度第2四半期の2.5%から鈍化した。

一方、鉱業・採石業は2023年度第2四半期の0.1%縮小に対し、2024年度第2四半期は10%増加した。製造業部門は、2023年度第2四半期に3.8%縮小した後、13.9% 成長した。

発表された公式データによると、GDP成長率の約60%を占める重要な要因である消費者需要は3.13%増加した。消費は依然として堅調であり、主に都市住民によって推進されている。不安定なモンスーンによるインフレ圧力にもかかわらず、14億人を超えるインドの膨大な人口からの需要は依然として安定している。

政府の最終消費支出は12.4%増加した。一方、2024年度第2四半期の輸出は年率4.32%の増加を記録した。

「第2・四半期のGDP統計の大幅な上方サプライズは、特に非農業部門の広範な回復を背景にしているため、歓迎すべき兆候だ。しかし、われわれは下半期の成長は緩やかになると予想している。そうは言っても、今日の数字を受けて通年のGDPは大幅に上昇した」とコタック・マヒンドラ銀行の首席エコノミスト、ウパスナ・バルドワジ(Upasna Bhardwaj, Chief Economist, Kotak Mahindra Bank)は語った。

同様に、アナンド・ラティ社のチーフエコノミスト兼エグゼクティブディレクターのスジャン・ハジラ(Anand Rathi's Chief Economist & Executive Director, Sujan Hajra)も、この数字は驚きだと述べた。スジャン・ハジラは、「2023年09月までの四半期のインドのGDP成長率は、われわれの予想もコンセンサス予想も上回った。供給面では産業活動が最大の驚きであり、需要面では投資と政府最終消費がうれしい驚きだった。」と述べた。同時に、供給側のサービス部門と需要側の民間最終消費は予想よりも悪かった。農業も同様に期待外れだった。」

スジャン・ハジラはさらに、「今年度下半期には成長が鈍化すると予想しているが、通期の成長率は従来予想の6.2%より少なくとも20ベーシスポイント上回ると予想している。

「インフレ率の急速な低下とインフレの加速が組み合わさった。」「予想を上回る成長は金融市場、特に株式市場にとって朗報だ。インドは依然として世界で最も急成長している主要経済国である。」と付け加えた。

アナリストが予想していたこと
バークレイズのラーフル・バジョリア(Barclays' Rahul Bajoria)は、「公共事業、サービス業、建設業が堅調な成長を示しており、総合成長率は引き続き底堅さを維持する可能性が高い。外需が引き続き低迷する中、内需は依然として経済活動の主要な原動力となっている。」と指摘した。

農村部と都市部の需要の対照は明らかで、農村部の需要は日用品の価格上昇により7～9月期に一時的に後退している。しかし、経済学者らはこの低迷は長く続かないと予想しており、69%が今後2～3年で地方と都市部の消費の差は縮まると予想している。

エコノミストらによると、インドの経済情勢は堅調な内需と政府支出に後押しされて回復力を維持しており、世界的な課題にもかかわらず、インドは主要経済国の中でも例外的な成績を収めているという。

第2四半期のサービスの伸びは鈍化したものの、専門家らは堅調な製造業や建設活動がプラス成長に寄与した可能性が高いと示唆している。

ICRA(Investment Information and Credit Rating Agency)は、インドのGDP成長率は、ベースの正常化と不安定なモンスーンを考慮すると、第2四半期には7%に鈍化する可能性が高いと示唆していた。ICRAは、経済に影響を与えるさまざまな要因を挙げ、2024年度のGDP成長率は6.0%と若干下回ると予想している。

第2四半期の楽観的な見通しの一因は政府の設備投資の急増で、会計年度上半期には4兆9100億インドルピー(589億8000万ドル)に達し、前年の3兆4300億ルピーを上回った。

地政学的紛争、不安定なエネルギー価格、潜在的な景気後退への懸念に関連するリスクを特徴とする世界的に不確実な環境の中で、インドの継続的な経済の勢いは高く評価された。

https://www.icra.in/Home/IcraGroup#icra_group

トップエコノミストの意見は次のとおりです。

コタック・マヒンドラ銀行、チーフエコノミスト、ウパスナ・バルドワジ(Upasna Bhardwaj, Chief Economist, Kotak Mahindra Bank)
第2四半期のGDP数値に対する大幅な上方サプライズは、特にほとんどの非農業部門にわたる広範な回復を背景にしているため、歓迎すべき兆候です。ただし、下期の成長は緩やかになると予想しています。とはいえ、今日の数字を受けて通年のGDPの数字は大きく変わった。

ルリシル社のチーフエコノミストであるダールマキルティ・ジョシ(Dharmakirti Joshi, Chief Economist, CRISIL Ltd)は、第1四半期に7.8%という高い成長を記録した後、第2四半期も7.6%の成長と上向きで驚きました。これにより、上半期のGDP成長率は7.7%と堅調となる。

しかし、世界的な景気減速の深刻化により、下半期の成長率は依然として鈍化すると予想している。国内利上げの遅れの影響は今会計年度後半を通じて完全に現れる。不安定な天候とエルニーニョ現象は、農業の成長見通しにマイナス面をもたらしている。

農業省の事前推定では、ハリフ生産量は昨年より4.6%低いと予想されている。下半期は緩やかだが、インドは今年度、他の大国経済を上回る業績をあげると予想されている。

ICRA Ltd.、研究およびアウトリーチ部門責任者、チーフエコノミストであるアディティ・ナヤール(Aditi Nayar, Chief Economist, Head - Research and Outreach, ICRA Ltd.)
インドのGDPの前年比成長率は、2024年度第1四半期の7.8%から2024年度第2四半期には7.6%へと緩やかな連続緩和を受け、当社の予想(7.0%)および当四半期のコンセンサス予想を大幅に上回った。

このサプライズは主に製造業が主導し、第2四半期の成長率は第1四半期の4.7%から9四半期で最高の13.9%に急上昇した。
これは、好調な基盤、販売量の増加の加速、および継続的な売上高による利益率の改善に牽引されたものである。投入価格のデフレ。鉱業、電気、ガス、水道、その他の公共サービスが、これらの部門の量が同様に増加する中、予想に沿って当四半期に二桁の拡大を見せたにもかかわらず、建設部門の成長も上向きで驚きで、IIPデータに反映されている。一次産品価格の前年比下落と乾期の長期化がGVAの伸びを押し上げたものの、製造業と建設業の予想を上回る業績は2024年度下半期には維持できない可能性がある。

調子が良すぎるので、経済学者が混乱し、少し悲観的になっている。

ビデオ: 第2四半期GDP成長データ: インド経済、9 月四半期に 7.6% 成長、アナリストの予想を上回る
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