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ドイツで、家庭用エネルギーの価格が大幅に上昇。

ドイツのインフォグラフィクスを紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)でSenior Datenredakteur(シニアデータ編集者)のマティアス・ヤンソン(Matthias Janson)の報告として2022年04月19日に、家賃や住宅付帯費用(Die Mieten und Wohnungsnebenkosten)は比較的緩やかな上昇を続けているが、一方で家庭用エネルギー費用(die Kosten für Haushaltsenergie)は最近急増している。

https://time-az.com/main/detail/76684

ドイツ連邦統計局(Statistischen Bundesamts)のデータに基づくStatistaのグラフィックが示すように、対応する指数は大幅に上昇し、2022年03月には前年同月比35%増となっている。連邦統計局によると、エネルギー市場の不確実性と、ロシアのウクライナ攻撃前の天然ガス供給状況の緊迫が、エネルギー価格の高騰につながったという。
2020年になっても価格は大きく低迷しており、これは原油価格の下落が一因であった。

一方、原油やヒーティングオイルの価格は、明らかにコロナ以前のレベルを超えている。

家庭用エネルギーという項目には、個人世帯が調理、暖房、照明、家電製品の稼働に必要とするすべてのエネルギー源が含まれている。ここでは、電気、ガス、暖房用オイル、地域暖房が最大のシェアを占めている。
また、賃料も上昇している。ネットコールドレントの指数(Index der Nettokaltmieten)は、2019年に入ってからほぼ一定の上昇傾向が観察されている。2月単月では109.8ポイント(前年同月比+1.6%)となっている。しかし、不動産市場は低迷していると言われ、数ヶ月、数年後の動きや変化にしか反応しないことが多いことを念頭に置いておく必要がある。
2022年02月の住宅付帯費用の消費者物価は、前年同月比2.2%上昇した。

水道やゴミの収集など、大家が借主に転嫁できる費用が含まれている。固定資産税、庭の手入れ、建物の清掃、エレベーターなどのメンテナンス、道路清掃、煙突掃除などの費用が含まれる。
このテーマに関する詳しい情報は、Statista DossierPlusのドイツにおける家賃の発展に関する記事をご覧ください。過去10年間の賃料の推移と今後の見通しのデータを収録しています。

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