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ロンドン東部の金融街カナリーウォーフ、株主から£4億調達。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年10月26日に、ロンドン東部の金融街カナリーウォーフ(Canary Wharf, the financial district in east London)の再開発を手がけるCWG(Canary Wharf Group/カナリーウォーフ・グループ)は2023年10月25日に、株主であるカナダの資産運用会社ブルックフィールド(Brookfield)およびQIA(Qatar Investment Authority/カタール投資庁)から4億ポンドを調達すると発表した。資金は住宅や研究施設の拡大などに充てると伝えている。

CWG logo

ブルックフィールド傘下の商業不動産大手ブルックフィールド・プロパティ・パートナーズ(Brookfield Property Partners)とQIAは、2015年にCWGを買収。両社は今回、£3億の増資と£1億のRCF(Revolving Credit Facility/リボルビング信用枠)を引き受ける。

QIA logo

CWGは、市場変化に合わせた戦略的な再ポジショニングを進めており、その一環として住宅や生命科学分野に投資する方針。公園や小売店を含む多様なポートフォリオを備えた、持続可能で複合的な地区の開発を目指すとしている。

カナリーウォーフでは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けた在宅勤務の増加を背景に、オフィス物件が苦戦。イギリスの金融大手HSBCホールディングスは、2026年までに本社をロンドン中心部の金融街シティに移転すると発表している。

金融街も転換期に来ている。

CWGのCEOショビ・カーン(Shobi Khan)は、「この投資は、当社の事業計画とカナリー・ワーフの現在進行中の戦略的再配置に対する自信を裏付けています。 私たちはこの不動産を、受賞歴のある住宅、豊富なアメニティと公園、強力でユニークな小売店、ライフサイエンスの提供を拡大する多様なオフィスポートフォリオを備えた、繁栄した持続可能な複合用途地域に変えました。 私たちは今後のチャンスに自信を持っています。」と述べている。

ブルックフィールド・リアル・エステート(Brookfield Real Estate)のCEOブライアン・キングストン(Brian Kingston)は、「カナリー・ワーフは、将来のニーズを満たすのに適した活気に満ちた多様な不動産へと進化し続けています。柔軟なバランスシート資本と、半世紀にわたって複合用途資産を象徴的な都市地区に移行してきた長期的で忍耐強い投資家として、私たちはパートナーとともにCWGの歩みを引き続き支援できることを嬉しく思っており、この不動産が長期間にわたって重要な価値を持つと信じています。」と長期的な価値創造の可能性を述べている。

日本でも預金や為替の手数料で稼ぐ時代が。かなり前から終わろうとしている。
笹塚駅前にあった三井住友が消え、2丁目に引っ越した。三菱UFJは、ATMとデジタル・バンク部門を完全に分けた。

都市の一等地に、銀行の時代は終わった。あれを全て商用地にすると、町が栄えることだろう。
銀行マンも、金券屋から、デジタルになてきた。

https://europe.nna.jp/news/show/2583702
https://group.canarywharf.com
https://group.canarywharf.com/press-release/brookfield-and-qia-invest-400m-in-long-term-commitment-to-cwg-251023/
https://www.brookfield.com
https://www.qia.qa/en/Pages/default.aspx

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