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アジア太平洋地域の航空会社、回復にはまだ程遠。

ドイツのインフォグラフィクスを紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)のカタリーナ・ブッフホルツ(Katharina Buchholz)の報告として2022年03月28日に、世界の航空トラフィックは、コロナウィルスの低水準から徐々に回復しているに過ぎない。

https://time-az.com/main/detail/76536

世界中で、航空会社の予定座席数は、2022年03月14日時点でも、COVID-19により航空機が接地される前2019年03月11日に比べ約30%減少している。2021年03月時点でも、座席数は危機以前の水準を80%下回っていた。

しかし、回復の大部分はボリュームのある北米市場に支えられており、今月の座席キャパシティは2019年03月の水準を15パーセントほど下回るに過ぎなかった。中米と南米上部では、座席数は2019年の水準をさらに上回った。その他、少なくとも平均的な回復を達成した大きな市場は、中東(-28%)と南アジア(-2%)であった。

旅行データサービス「OAG(Official Airline Guide)」の数字も、平均以下の回復を遂げた場所を示している。特に東南アジアは、観光客が少ないため、85%近くが未回復となっている。南西太平洋地域は、コロナ発生前の座席数を約64%下回り、2番目に悪い結果となっている。

アジアでは、多くの場所でゼロ・コビット戦略(zero Covid strategies)が維持され、特に中国と日本では、いくつかの国の国境が封鎖されたままでである。そのため、北東アジア市場の回復も平均を下回り、計画座席数は流行前に比べて37%減少した。これは、国内線の座席数が再び増加したことが主な原因でだが、国際線の座席数は依然として深刻な減少を続けている。

COVID-19のため、ほとんどの航空会社が大きな損失を計上している。世界中の空港に与える影響も甚大である。ヨーロッパの航空機メーカーであるエアバス(AirBus)社は、顧客に対する影響から、世界のジェット機生産量を約3分の1に減らした。


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