台湾の蔡英文、台湾とBioNTech社との取引を北京が妨害したと言った。

画像1

香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」は2021年05月27日に、台湾はドイツの工場との契約に近づいていたが、中国が介入したため、まだ契約を締結できていない」と台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統が与党に伝えたと報告した。

台湾がドイツのバイオンテック(BioNTech)社からCOVID-19ワクチンを購入する契約を締結するのを妨げたのは北京であると、台湾の蔡英文総統が水曜日に述べた。

蔡英文総統は与党・民進党の会合で、「台湾はドイツの工場との契約に近づいていたが、中国が介入したため、いまだに契約を締結できないでいる。」と述べた。

画像2

https://time-az.com/main/detail/74488

台湾はこれまで、イギリスのアストラゼネカ(AstraZeneca)社や米国のモデルナ(Moderna)社に「スムーズに」注射薬を発注していたという。
台湾がバイオンテック社との契約を妨害したとして北京を直接非難したのは今回が初めてである。

画像3

この件についてコメントを求められたドイツ企業は次のように答えている。
「我々は通常、ワクチン用量を提供するための潜在的または進行中の議論についてはコメントしない。」と答えた。
上海佛山医薬集団(Shanghai Fosun Pharmaceutical Group)は、昨年、バイオンテック社との間で、同社のmRNAワクチンを中国本土に供給する契約を締結し、2021年03月にはその一部を台湾に供給することを申し出た。この契約により、佛山製薬は中国本土、香港、マカオ、台湾でのワクチンの開発と商業化の独占権を与えられた。

感染者の急増により、台湾政府はワクチンの供給に追われており、メーカーと米国の両方に支援を求めている。
人口約2,300万人の台湾では、これまでにコバックス社(Covax Facility)を通じてアストラゼネカ社から70万本のワクチンが提供されたが、その数は全人口の1%にも満たないという。また、Moderna社に注文したワクチンもまだ受け取っていない。

画像4

中国外交部の趙麗健報道官は、水曜日の記者会見で、蔡英文の主張についてはコメントしなかったが、台湾が大陸からワクチンを入手するルートは「妨げられていない」と述べた。

一方、北京の台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は、上海と江蘇の2つの非政府組織が台湾にワクチンを寄贈することに合意したと述べ、「我々はこの寄贈を支持し、支援する」と述べた。「台湾の関係者が障害を取り除き、できるだけ早く提供されることを望んでいます。」と述べた。
朱報道官はまた、北京からの援助を受け入れない台湾を批判した。

ワクチンは、体内に入れるので、台湾は、中国製を拒否するのは、理解できる。

「中国製のワクチンをWHO(World Health Organization/世界保健機関)に認めてもらいたいのか、認めてもらいたくないのか。中国製ワクチンを使いたいという台湾の人々の意志を聞くのか、無視するのか。」
WHOは中国の国有企業シノファーム(Sinopharm)社製のワクチンを緊急承認している。
佛山は土曜日に、バイオンテック社のワクチンを台湾に供給するという3月の最初の申し出を繰り返した。

台北は最初の申し出を拒否し、調達問題をドイツ企業と直接話し合うと言った。

開発と商業化の独占権を佛山に与えられていると難しくなる。

しかし、薬で紛争中の地域に配慮しないで、独占権を与えたマインズのバイオンテック社のミスである。

台北は、シンガポールと話すべきかも知れない。

蔡英文は2021年05月初め、地元で開発されたコビッド19ワクチンが2021年07月末までに使用できるようになると述べた。
また、候補となっているワクチンの第2相臨床試験はほぼ完了していると述べたが、詳しい説明はなかった。

2021-05-10---ドイツのビオンテック、シンガポールで統括・製造拠点開設。
2021-04-06---中国、ロシア産コロナワクチンも中国で生産。
2021-04-01---中国、ワクチン生産能力、年内に50億回分。
2021-03-03---中国のワクチンは、良くないにもかかわらず、世界の多くで席巻く。
2021-02-26---香港に、復星ビオンテック製ワクチン到着。即刻、接種開始。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?