世界中のマスメディア、2020年にジョージア州で敗北したドナルド・トランプの記事。

2023年8月16日 09:27

とくに米国では、中国の全人代記事のように、同じ内容を紹介している。

これをどう紹介すべきか？

https://eand.co/americas-careening-into-a-constitutional-crisis-6e9420aec2f8

いつものように米国ではなく、世界中のメディアからジャーナリストとして選択して紹介するFrance24の記事と、この手で有名なのはウォーターゲート事件(Watergate scandal)を暴露した米国の新聞「ワシントンポスト(Washington Post)」と、を紹介することにした。

では、France24では、どのように紹介しているか？

ジョージア州検察当局(Georgia prosecutors)は2023年08月14日月曜日、ドナルド・トランプ前米大統領と18人の共同被告を、2020年の選挙妨害に関連する41の刑事訴追で起訴したと、報告した。

ジョージア州での裁判は、歴史的な審理が全米、そして世界中の家庭にストリーミング配信され、放送される可能性がある唯一の裁判であると報告した。

億万長者の不動産王は、リアリティ番組『アプレンティス(The Apprentice)』で14年間スターを務めたが、この事件が裁判になれば、彼は刑事被告人という、はるかに異なる役割を担うことになる。

2020年の選挙を覆そうとしたトランプ元大統領ら18人を恐喝罪などで起訴したジョージア州の地方検事ファニ・ウィリス(Fani Willis, the Georgia district attorney)は2023年08月14日月曜日、今後6カ月以内に裁判を開きたいと述べた。

トランプはまた、民主党のジョー・バイデン(Democrat Joe Biden)に敗れた大統領選の結果を覆そうとしたことで、米国を詐取しようと共謀した疑いで、ジャック・スミス特別顧問によって起こされた連邦告発(special counsel Jack Smith for allegedly conspiring to defraud the United States)にも直面している。

スミスは裁判の開始日を2024年01月02日にするよう求めており、これはバイデンの勝利を議会が認定するのを阻止するためにトランプ支持者が連邦議会議事堂を襲撃してから約3年後のことである。

特別顧問はまた、2024年05月にフロリダ州で公判が開かれる予定の裁判で、2024年共和党大統領候補の最有力候補であるトランプを、政府の極秘文書を誤って扱ったとして告発している。

判事は2023年08月28日に首都での公判期日を決定する予定だが、連邦法廷にはテレビカメラが入れない。

トランプはまた、選挙前夜にポルノ女優に口止め料を支払った疑いで、2024年03月にニューヨークで州裁判を控えているが、これらの罪状はジョージア州での告発に比べれば重大性は低い。

77歳のトランプはジョージア州で、バイデンに12,000票足らずの差で敗れた南部の州の選挙結果を覆そうとしたとして訴えられている。

ジョージア州の選挙管理者に電話をかけた際、トランプは「11,780票を見つけてくれ」と頼んだことが記録されている。

トランプと、彼の元ホワイトハウス首席補佐官マーク・メドウズ(Mark Meadows)や個人弁護士ルディ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)を含むジョージア州での他の18人の共同被告は、他の刑事訴追にはない恐喝罪で起訴されている。

通常、組織犯罪を対象とする場合に使われる恐喝行為で有罪判決を受けると、最低でも5年の懲役刑が科される。

トランプはニューヨークと連邦の容疑について無罪を主張し、民主党の政敵がホワイトハウス奪還を頓挫させるために起こしたと非難している。

恩赦については、ニューヨーク州とジョージア州の起訴はいずれも連邦政府ではなく州政府によるものであり、トランプが来年ホワイトハウスを奪還できたとしても、自分自身を恩赦することはできない。

米国大統領が恩赦を与えることができるのは連邦犯罪のみで、州での有罪判決には適用されない。

ジョージア州では、恩赦は他の多くの州のように知事によってではなく、5人の委員からなる恩赦仮釈放委員会によって与えられる。

ただし、犯罪者が恩赦を申請できるのは、刑期を終えてから少なくとも5年後であり、釈放後「遵法生活」を送っていなければならないと報告している。

米国の新聞「ワシントンポスト(Washington Post/電子版)」は2023年08月15日に、エイミー・ガードナー(Amy Gardner)、ケイティ・ペリー(Kati Perry)、アドリアナ・ウセロ(Adriana Usero)の共同取材による「How Donald Trump tried to undo his loss in Georgia in 2020」を公開した。

その内容は、2020年の選挙日から2日後、ドナルド・トランプ大統領の長男(President Donald Trump’s eldest son)がアトランタのジョージア州共和党本部(Georgia Republican Party headquarters in Atlanta)を訪れ、メッセージを伝えた。
大統領選は、州内でも国内でもまだ決着がつかないほど拮抗していた。ジョージア州共和党は、上院の主導権を左右する2つの決選投票に向けて奔走していた。しかし、ドナルド・トランプ・ジュニアは、別の仕事に集中するよう促した。「広範な不正行為によって選挙結果が汚染されたことを証明することで、父親が同州で勝利するのを助けるのだ。
もしあなたが父を100％支持しないのであれば、問題がある。」とドナルド・トランプ・ジュニアはグループに語ったと、この会合に詳しいトランプ陣営のスタッフは、2021年01月06日に連邦議会議事堂で起きた暴力事件を調査した下院委員会で証言した。

州党委員長のデビッド・シェイファー(The state party chairman, David Shafer)は「幽霊を見たような顔で現れた。」と、そのスタッフは語った。
メッセージは届いた。その夜、ジョージア州の共和党指導者たちはトランプを支持する集会形式の記者会見を開いた。

同じ週、大統領の側近がジョージア州の選挙職員が投票用紙を捨てたと捏造したビデオを流し、彼女はたちまち嫌がらせと脅迫の標的になった。そして、ホワイトハウスのマーク・メドウズ首席補佐官(White House Chief of Staff Mark Meadows)らは、ジョージア州のような州の議会が有権者の意思を覆すための計画を評価し始めた。

この急激な一連の出来事は、積極的な圧力キャンペーンを開始させ、数週間が経過し、トランプ氏の敗北を示す結果がますます明確になるにつれて、その圧力は強まるばかりだった。

電話、演説、ツイート、メディアへの出演で、トランプとその同盟者たちは、認定結果がジョー・バイデンを勝者と宣言した6つのスイング・ステートで2020年の選挙結果を覆すよう働きかけ、その努力は2021年1月6日、結果を確認するために議会が招集された連邦議会議事堂への襲撃で頂点に達した。

ジョージア州では、現在進行中の2つの連邦上院選という超党派的な背景のもと、複雑かつ重層的な取り組みが展開された。
トランプに近い者たちは、バイデンの勝利を疑わせるような不正を特定するため、州当局に働きかけた。

その過程で、彼らは個人的に不正行為の虚偽の主張で個々の選挙作業員を標的にし、脅迫の波を放ち、不正な機械に関する陰謀論を増幅させ、現在にに至っている。

結局、トランプがあらゆる手段を駆使して結果を覆そうとした後、州共和党のトップが圧力に屈することなく、彼の邪魔をした。
ジョージア州で起きたことの多くは、リークされた記録、裁判手続き、議会の証言で明らかになっているが、今週、大陪審がバイデンの勝利を覆そうとしたトランプを13回起訴したことで、その全容が明らかになった。

トランプは、2020年の選挙をめぐる自身の行動に対する犯罪捜査を繰り返し非難し、先週に至っては、広範な不正行為が敗北を汚したと証拠もなく主張し続けている。

ジョージア州に関しては、トランプとその同盟者たちは、不正投票疑惑の調査を主張する際、弁護士の助言に従っており、憲法修正第1条によって保護されていると主張してきた。

しかし、2020年の最後の数週間、ジョージア州が大統領とその側近にとって重要な焦点であったことは間違いないと報告した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？