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日本での設備投資31兆円、過去最高。

日本経済新聞 電子版は2023年06月22日に、日本経済新聞社がまとめた2023年度の設備投資動向調査で、全産業の計画額は前年度実績比16.9%増の31兆6322億円となったと報告した。

2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響などにより、減少したが、その後拡大傾向が見られ、2023年に入って、アフター・コロナとEV(Electric Vehicle/電気自動車)、AI(Artificial Intelligence/人工知能)、量子コンピューティング、チップ開発などが重なり、当初計画ベースで初めて30兆円を超えた。

EVの普及で、電池の素材や車の「頭脳」となるソフトウエアなど、ガソリン車では小さかった設備投資が、急拡大した。

日本経済新聞は2023年04月06日に、経団連は2023年04月06日に、国内向けの設備投資額が2027年度に115兆円に上るとの試算を示した。2022年度補正予算の経済効果などを反映し、2022年末に公表した予測値から15兆円上方修正したと報告している。

帝国データバンクのTDB Economic Onlineは2023年5月25日に、新型コロナの感染症法上の分類が「5類」に移行し、いよいよポストコロナに向けて経済活動が本格化してきたと伝えている。

私も2023年中期に公開される日本での設備投資に期待していたが、まだまだと言える。

米国の新聞「ブルームバーグ(Bloomberg)」日本語版は2023年06月06日に、ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手のTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Limited/台灣積體電路製造公司/台湾積体電路製造)の劉徳音会長は、2023年設備投資はUS$320億〜US$360億と見込んでいたと報告している。

劉会長は2023年06月06日に開かれた定時株主総会後、記者団に対して今回の設備投資見通しを明らかにし、TSMCは2023年01月-6月(上期)の売上高が米ドルベースで約10%減少するとの予想を維持したと伝えている。

台湾はまだ、完全にトンネルを抜けていない。

しかし、三菱UFJリサーチ&コンサルティングは2023年04月03日に、日銀短観(2023年3月調査)における大企業の業況判断DI(最近)は、景気後退きを抜け、製造業では5四半期連続で悪化した一方、非製造業では4四半期連続の改善となったと報告している。

2023年06月09日---強いTSMCがゆっくりと帰ってきた。2023年05月売上高、直近4カ月の最高
2023年05月02日---イギリスのチップ設計会社Arm、米国での超大型株式上場を申請。
2023年05月02日---若い労働力が確保できる旧東ドイツのザクセン州はドイツの半導体の牙城
2023年04月27日---TSMC、2ナノは予定通り2025年に量産に入る予定。
2023年04月27日---韓国のサムスン電子の2023年1~3月期の連結決算、営業利益が前年同期比95.5%減
2023年04月10日---TSMCの2023年03月売上高、1年5カ月ぶり低さ。
2023年02月13日---TSMCの2023年01月売上高、同月の過去最高。
2022年12月09日---台湾のTSMC、3ナノ量産開始。
2022年12月09日---台湾のTSMCの2022年11月売上高、単月の過去最高。
2022年10月07日---台湾のTSMCの2022年09月の売上高、過去2番目の高水準。
2022年10月05日---サムスン電子、5年後の2027年に1.4ナノ量産開始。
2022年09月28日---アップル、TSMCのチップ価格の値上げを要求を拒否。
2022年08月23日---台湾の国際半導体製造装置材料協会、人材の就業支援計画を始動。
2022年08月05日---台湾の国際貿易。
2022年06月29日---超党派イノベーション法の成立で、3社がチップ資金調達の遅延を警告。
2022年06月22日---AI、5G、メタバースが台湾を襲い。半導体人材の不足深刻。
2022年05月31日---日本のデジタル化は経済リバウンドの原動力となり得るか!?
2022年05月31日---台湾のTSMC、世界の特許出願数7万5000件突破。
2022年05月12日---コロナで大混乱の上海、SMICの1Q決算は純益2.8倍。
2022年05月10日---台湾のTSMC、2022年04月売上高、過去最高を更新。
2022年04月25日---AppleがM3 iMacを開発中と関係者が主張‏。
2022年04月14日---台湾のTSMC、2022年第一四半期の売上高2.1兆円。純利益も最高!
2022年04月14日---台湾のTSMC、年内に、「3ナノ品」の半導体量産を始める。
2022年03月15日---米国のインテル、生産能力拡大に330億ユーロ投資し、ドイツに大規模工場設置。
2022年03月15日---チップ・デザイナーArmの断末魔、Nvidiaへの売却失敗で人員削減を計画。
2022年02月22日---米国の半導体大手インテル、向こう2年以内にTSMCの3大顧客?!
2022年02月10日---台湾のTSMCの2022年01月売上高、単月最高を更新。
2022年02月08日---EUが半導体新法を提案、台湾のTSMCとの連携を希望。
2022年01月31日---Beyond Basic Beta Channelの半導体関連銘柄の選択眼。
2022年01月18日---湾のTSMCは、ウェハー倉庫の自動ハンドリングシステムを開発。
2021年12月02日---台湾の2021年第3四半期ファウンドリー売上高。
2021年11月23日---米国と台湾、チップ供給と「経済的強制力」について協議。
2021年11月20日---北京は台湾を武力で奪うことを急いでいない。
2021年11月08日---台湾のTSMCの21年売上高、US$566億規模か。
2021年11月05日---台湾のUMCの10月売上高。単月過去最高を記録。
2021年10月26日---アップルはM2ができていないのに、TSMCは5ナノ強化版発表!
2021年10月18日---半導体検査事業を手掛ける台湾の閎康科技、名古屋の日本拠点拡充。
2021年10月11日---台湾のTSMC、熊本県に新工場を建設する方針で固まった。
2021年10月06日---中国との緊張関係の中、フランスの上院議員が台湾に戦闘機で到着。
2021年10月06日---やっぱり起こった車載半導体に買いだめの動き。
2021年08月04日---台湾のTSMCの時価総額、テンセント抜きアジア首位!
2021年06月10日---台湾のTSMC、日本で初めて熊本で半導体工場検討。
2021年06月02日---台湾のTSMC、さらに加速!もう誰も追いつけない。
2021年04月14日---台湾に集中で懸念される世界の半導体業界の真っ只中、TSMCで停電発生。
2021年04月12日---台湾の半導体、1年停止で50兆円打撃。
2021年03月24日---台湾の台中・苗栗で、2021年04月06日から水事情信号「赤」に引き上げ!
2020年12月18日---トランプ政権。中国最大のファウンドリー「SMIC」禁輸措置。
2020年11月24日---台湾の半導体4社は、大規模人材募集と、人材争奪戦を勃発。
2020年11月23日---台湾のTSMC、中国の南京工場が拡張、来年月産2万枚に体制。
2020年09月22日---米中ハイテク戦争、半導体をめぐる戦い。
2020年09月21日---台湾のファウンドリー、中国企業から受注急増?チップ戦争勃発!
2020年06月22日---Apple、パソコン用CPUをインテルから、自社開発半導体に変更。
2019年12月19日---米国のIBMと東京大学、「量子コンピューター」で連携。

https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2022/pdf/honbun_1_5.pdf
https://www.dbj.jp/investigate/equip/national/detail.html
https://www.dbj.jp/investigate/list/?year=2023
https://www.tdb-di.com/special-planning-survey/sp20230525.php
https://www.tdb-di.com/2023/05/sp20230525.pdf
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-06/RVTDRIT0AFB401
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2023/04/tankan_res_2304_01.pdf

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