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中国、電動車用の全固体電池、最速27年にも量産化?!

アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年11月16日に、第一財経日報(電子版)が、複数の中国企業が正極と負極の間に電気を通す電解質を従来の液体から固体に切り替えた電動車用の次世代電池「全固体電池」の開発を進めている。

車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の首席科学家である呉凱は、CATLが開発を進める全固体電池について、27~30年に量産に乗り出すとの見通しを示した。

中国科学院の院士(会員)で清華大学教授の欧陽明高は、「中国では30年に全固体電池に関する技術が成熟する」との見方を示した。安全技術とスマート技術を組み合わせて産業化の段階に入るのは25年で、全固体電池は27年から30年までの間に大規模な産業化の段階に突入するとみている。

韓国の市場調査会社SNEリサーチは昨年、中国の全固体電池の市場規模が30年に200億元(約4,160億円)になると試算を示していた。25年の予測値から7倍近くとなる計算した。

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一方、元『週刊東洋経済』編集長勝又壽良は、マネーボイスで2023年11月16日に、トヨタ自動車と出光興産は、2023年10月に「全固体電池開発」のタイムスケジュールを発表した。2027年から全固体電池搭載のEV(電気自動車)が登場する予定だという。

中国の今回の発表は、トヨタは自動車と出光興産の発表に合わせたもので、本物の完成予定ではないようである。

全固体電池では、充放電を繰り返すうちにどうしても固体電解質に亀裂が生じ、電池としての性能が悪化することが知られている。

この問題を解決するためには、物理的にやわらかくで密着度も高い、割れにくい固体電解質が必要で、出光は2001年から、トヨタは2006年からそれぞれ独自に全固体電池に関する研究開発をスタートさせた。その後、2013年から両社は共同研究を開始した。

出光の固体電解質の強みは、耐水性、イオン伝導性、やわらかさを実現できる作り方にある。材料の粒子を均一に並べて、柔軟性のある形状へ変化させやすい柔らかさに作り込むことで、水に対して強い作り方を実現して、固体電解質の競争力の源泉になって、出光が作る固体電解質の競争力の高さを指摘されている。
つまり、出光の職人芸である「神業技術」で、日本人特有の繊細さが成功へ導いたと報告している。

https://www.nna.jp/news/2591780
https://www.mag2.com/p/money/1379013/2
https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100146.html

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