GR IIIxとX100Vの比較レビュー(画質編)
GR IIIxを手に入れて約ーヶ月経った。
毎日持ち歩いていろいろな写真を撮り、ここや価格コムでレビューめいた記事を書いてみた。
ところで、GR IIIxを買うまでの記事でも触れているが、私はX100Vユーザーでもある。今年の初めに、「コンパクト機はこれに決めた!」と、初代GRを売りに出してX100Vを買っている。今回、GR IIIxを買うと決めたときも、「この二機種は、ジャンルが違うから併用する」と、X100Vを下取りに出すことなく、両方使っている。
そこで、この二つのカメラで同じ被写体を持ち出して撮り比べてみた。
スペックの違いについては、各メーカーのサイトを見てもらうとして、撮れた写真について違いを書いてみたい。
実際に使って感じた操作系の違いについても、次回以降に書こうと思う。
フィルムシミュレーション(リコーではイメージコントロール)はVelvia/ビビッドで撮っている。レンズの絞りは解放絞り(F2.0/F2.8)で撮った場合を除いて、同じ値にしている。また、画角が違うので、同じ場所で撮っ
ても写る範囲が違うが、できる限り同じ物が写るように調整している。
観葉植物を上から撮った。背景はX100Vの方がきれいにボケている。緑色の濃さは富士フイルムのVelviaの特徴でもある。
坊っちゃん列車を順光で撮っている。階調表現は互角だと思うが、色はX100Vの方が濃く写る。
昔ながらのポスト。背景はX100Vの方がボケている。焦点距離はGR IIIxの方が長いが開放絞りがF2.8のGR IIIxよりF2.0X100Vの方がボケるようだ。
空の青さも(リアルではないがX100Vの方が青い)
逆光のアーケード。F5.6に絞って撮った。この画に関してはよく似ている。暗部にもちゃんと階調が残っている。
商店街をF5.6で撮った。発色傾向はよく似ているが、アーケードの部分の階調はGR IIIxの方がきれいに残っている。
開放で木の葉を撮った。背景のボケは、この写真に関してはよく似ている。緑色の濃さはX100Vの特徴。
木の幹を開放で撮った。できるだけ同じ構図になるように、X100Vで寄ってみたら少し構図が違ってしまった。そのため、露出が違っている。(GR IIIxは1/400秒 F2.8。X100Vは1/750秒 F2.0)
ボケの形は同じように見える。この写真でもX100Vの緑色の濃さは際立つ。
緑色は他と同じ傾向だが、一番手前の赤い傘は、GR IIIxの方が鮮やかな色になっている。
解像感や階調は互角。空と葉の色はX100Vの方が鮮やかだが、リアルなのはGR IIIx。
レンズの差は意外に小さいと感じた。解像感や階調も同じ程度に優秀。
一番違うのは発色だが、これについては、全く好みの問題で「記録用のGR IIIxと記憶色のX100V」と分類できる。どちらが優れているとは言えないが、X100Vにはノーマル(PROVIA)やソフト(ASTIA)もあるので汎用性が高いと言える。
画質面よりも大きく違うのは、外形的なスペックや操作系だが、これについては、もう少し使い込んでから書きたいと思う。
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