超聖竜ボルフェウス・ヘブンのプロモは本当に希少なのかという話

昨日投稿した「明治プロモの話」の事実確認や裏付けなどをネットで調べているときにふと、まことしやかに言われている噂を思い出した。
それは「超聖竜ボルフェウス・ヘブンのプロモは希少である」というもの。

ボルフェウス・ヘブンのプロモ

私も何となく小耳に挟んだ為、プロモを集めているコレクターさんに「貴重ですよ!」と過去何度となく念押ししてきたが、ちゃんとした確証はなかった。
なので、今回は改めてその希少性を確認・調査してみたのでその結果をここに記載しておく。

※今回も筆者の推論マシマシでお送りします。

(1)そもそもどうやって入手するのか

2009年4月25日~6月14日の間に開催されていた「デュエルロード・エントリーデュエル 初陣」の優勝者賞である。

入手方法の詳細は以下の通り。

2009年4月25日に発売された
DMC-49「エントリーデッキ・ゼロ フォース・オブ・ドラゴン」
DMC-50「エントリーデッキ・ゼロ パーフェクト・エンジェル」
を使って行われる大会。
10枚までデッキの中身を差し替え可能。
優勝賞品は「超聖竜ボルフェウス・ヘブン」のプロモがもらえる。

つまり要約すると、10枚まで交換できる構築済みデッキを使って優勝すればもらえるプロモである。

実はこのような配布方式がとられているプロモは他にもある。
以下がそのリストである。

・聖核の精霊ウルセリオス
・ジオメテウス・無限・ドラゴン
・戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ
・(魔城の覇者オルギアス)
・(無双竜機ヴァルガザーク)
・(黒神龍メタル・ザンギラス)
・(バルキリー・裂空・ドラゴン)
・(邪眼死龍ゴルドノフV世)
・(武装竜鬼バルガゼニガタ)

括弧で閉じられているカードは優勝者だけでなく2位・3位の入賞者にも配布されている為、今回は説明は省かせていただく。

・聖核の精霊ウルセリオス
・ジオメテウス・無限・ドラゴン
・戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ

よって残るのはこの上記3枚。
これらよりも「ボルフェウス・ヘヴン」の方が希少である理由を順を追って説明していく。

(2)聖核の精霊ウルセリオス ジオメテウス・無限・ドラゴン


優勝者のみに配られる、粒ホイル仕様

この二枚は「スーパーデッキ・ゼロ・デュエル」の優勝者に配布された。

詳細としては、2007年7月21日に発売された
DMC-36 「ヘヴン・オブ・ドラゴン」
DMC-37 「バイオレンス・エンジェル」
を使って行われる大会となっている。

2007年7月21日〜9月17日に開催されている為、時期は違うもののボルフェウス・ヘブンのプロモと配布期間に大差はなく、また優勝者のみに配布なので条件はほぼイーブンであると思われる。

補足になるがDMC-36 「ヘヴン・オブ・ドラゴン」を使って優勝すると「ジオメテウス・無限・ドラゴン」が貰え、DMC-37 「バイオレンス・エンジェル」を使って優勝すると「聖核の精霊ウルセリオス」がもらえるといった仕様である。

ただこの「優勝」というのが曖昧で、店舗によっては1大会にどちらか1枚しか配布されないこともあったとのことでその点では、ボルフェウス・ヘブンのプロモの方が入手は容易とも考えられる。
(例:DMC-36を使って全体では2位だったが、DMC-36を使った中では1位だった時に貰えない店舗や逆にもらえるところがあったりなどがあったらしい)

しかしこの二枚のプロモはのちに配布されるデュエルロードGPパック(赤)にこっそりと収録されている。
(筆者もウルセリオスの優勝プロモを当てたこともあるので間違いない)

ボルフェウス・ヘブンのプロモには再配布がないので、少なくともこの二枚よりは希少であると考えられる。

2023/09/18追記
上記部分のボルフェウス・ヘブンに再配布がないという情報に誤りがございました。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

(3)戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ

ホロじゃないていうのが憎い演出

こちらは「エントリーデュエル2010」の優勝者賞品。


詳細としては
DMC-59 「武者見参」
DMC-60 「無限死神」
を使って行われる大会となっている。

開催時期を知らべることができなかったのだが、おそらくこの二つのデッキが発売された2010年4月24日から約二か月の間配布されていたと思われる。
(色々と調べてみたが特に配布期間が短かったとの表記はなかった)

なので、こちらもボルフェウス・ヘブンのプロモと同様のレア度を誇るのではないかと筆者は長年思っていたのだが、2011年のワールドホビーフェアにて配られたという情報を発見した。

その情報によると「次世代WHF2011エンジェリック・ウォーズ」と題された大会が開かれ全3回対戦を行い、その結果に応じてカードを配布するとのこと。
そして、配布されたカードは以下の通りである。

3勝:セルリアン・ダガー・ドラゴン(WINNER仕様)
2勝:戦極竜ヴァルキリアス・ムサシまたは殲滅の英雄ハンニバルZ
1勝:コッコ・ルピアまたは凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ

確かにセルリアン・ダガー・ドラゴンが「次世代WHF2011エンジェリック・ウォーズ3連勝者賞」で配られたとの情報は知っていたが、まさか2勝でヴァルキリアス・ムサシがもらえるとは思っていなかったので、これを知った時には本当に驚いた。

(4)蒼狼の始祖アマテラス<超聖竜ボルフェウス・ヘブン……?

以上が確認できたすべての結果である。

正確な大会人数を計り知ることができないので、実際の発行枚数が分からないものの、再配布をされた形跡がない「超聖竜ボルフェウス・ヘブン」がおそらく旧枠の限定構築大会プロモの中では最も希少ではないかと筆者は思っている。

そして限定構築戦はプレイングなどの要求値もさることながら運の要素が非常に求められるのは自明の為、通常のデュエルロードの方が参加人数は多かったと思われる。
その為、個人的には同期間に開催されていたデュエルロードの優勝者プロモである「蒼狼の始祖アマテラス」よりも「超聖竜ボルフェウス・ヘブン」の方がおそらく貴重なカードであると思う。

これを見た方がどう思うかはわからないが、もしこのプロモを購入することがあれば参考にしていただければと思う。
既に所持している方は殊更大事にしてほしい。

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