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ディグゴジラ ~栃木のラッパーさんを深堀りしよう~ vol.4 LightA

vol.4 LightA

 今回のディグゴジラは黒波さんからのテレホンショッキングシステムでバトンを受け継ぐ形でLightAさんをゲストに迎えてお送りしました。クルーやEPのお話など盛り沢山となっております。
 今回も貴重なお話を伺うことができましたので、ぜひ最後までご覧いただき拡散よろしくお願いします。


生い立ち

 LightAさんは2001年生まれの現在23歳で、出身地は新潟県です。小学校3年生の時に家庭の事情で栃木(宇都宮)に移住してきました。
 お父さんがバンドをやっており、お母さんがピアノの先生をしているというのもあり、小さい頃からジャンルを問わず音楽を聴いていました。その中で宇多田ヒカルさんを聴くようになってからHIPHOPも聴くようになりました。

サイファーとの出会い

 特にジャンルを問わずに音楽を聴いていたLightAさんに本格的な出会いが訪れたのは中学生の頃です。深夜にたまたまTVでフリースタイルダンジョンと出会ったLightAさんは、ダンジョン自体にははまらなかったもののフリースタイルの存在を知ります。

 そこから中学校2,3年生の時にTwitterで宮サイファーの存在を知ったLightAさんは、同級生であった凜さんを誘い、宮サイファーに実際に足を運びました。当時の宮サイファーはMastaQuenchのマチネさんやSAMさんがいらしゃる時代で、その際初参加ながら誘われてフリースタイルをしました。
 サイファーの方々のフリースタイルに衝撃を受け、自らもフリースタイルに挑戦した中でフリースタイルの楽しさを感じたLightAさんは、ここからフリースタイルに熱中していくことになります。時には塾をさぼって参加するほど熱中していたといいます。
 当時のLightAさんがくらったのはC.O.S.A.のアルバムで、宮サイファーのメンバーに勧められて聴いてみたらくらったといいます。

活動の変遷

 学生時代に塾と部活でサッカーに打ち込んでたLightAさんは、昼間は学業に打ち込みつつ、夜はTAKE IT BACKなど宇都宮のイベントに積極的に足を運び、そこで刺激を受けたことをリリックにしたためる形で制作活動を始めました。
 中学の同級生である凜さんとTa1sh1さんを誘ってフリースタイルをするようになったLightAさんは、3人で「p.w.p」というクルーを結成します。そして高校1年生時に「afternoon disco」という若手を積極的にフックアップするイベントにて早くも初舞台を経験します。

 また同時期に行われたMC BATTLE THE罵倒栃木予選にて初めてMCバトルに参加しました。初参加ながらベスト16以上という好成績を残したLightAさんですが、MCバトルはサイファーと違って難しく感じたそうです。
 サイファーはMCバトルと違って自由度が高く、MCバトルには勝ち負けが存在するだけでなく勝ち負けが第三者によって決まってしまうため、勝つためには自分の理想とは違うこともしないといけない時があったといいます。

 そこからUMB栃木予選を中心に栃木のMCバトルに参加しつつクルーやソロで制作活動を続けていったLightAさんは初めはp.w.pとして音源を作り、2020年に初のソロ音源『MASTA PLAN』をリリースしました。

 新型コロナウイルス感染症によるコロナ禍に突入する直前の日本で、世間が騒いでる中でメディアが真実を言っているかも分からない状態で生活していて思ったことをリリックにした曲となっています。

 高校卒業後大学に進学したLightAさんはより精力的に現場に足を運んだり制作活動を行っていましたが、コロナ禍であまり大学に行けずモチベーション維持が難しかったことや金銭的理由もあり中退してしまいます。
 そして県外の会社に就職したLightAさんは、夜間の外仕事をこなしながら毎週宇都宮に戻り、イベントに積極的に参加する生活を送りました。イベントがなくても、宇都宮にいることで「自分が許されている」という安心感を感じていたLightAさんですが、仕事の体力的なキツさや毎週宇都宮に戻るしんどさが相まって退職し、現在では栃木で音楽活動をより精力的に行うようになりました。

 現在は音源活動に力を注ぎつつ、機会が合えばMCバトルに出るようにしているといいます。これは音楽に対する熱量があり、自分のやりたい表現ができて他人との優劣の比較がされないことで、現在では制作活動を中心としています。

こだわり

 LightAさんはvol.2にてk-takeさんが影響を受けたラッパーとして名前があがっていましたが、ここからは音源制作におけるLightAさんのこだわりの話をしたいと思います。
 ビートについては重ためのBoombapを好んでおり、元ネタにこだわるというよりも元ネタに自身のラップを乗せることでどう進化させることができるかを意識しています。
 言葉選びについては、その時点で知っている知識をフル活用して言葉選びをしており、読書ではなくアニメ・映画鑑賞でインプットしています。ジャンルについては、アニメに関してはジャンル問わず見ており、映画はミステリーなどどちらかと言えばハッピーエンド要素が少ないものを好んでいたといいます。特に印象的だった映画は、超能力犯罪者と刑事との闘いを描いた『SPEC』だそうです。

Gun Sound Fellowsについて

 LightAさんは現在「Gun Sound Fellows」というクルーに所属しています。Gun Sound Fellowsは4人で構成されており、LightAさんの他に5ota(そうた)さん、永(はるか)さん、めぐさんがいます。LightAさん以外のお三方は東京で活動しているダンサーさんです。
 このクルーを組むきっかけとして、まず5otaさんが栃木出身かつお家がLightAさんのお家から徒歩1分というご近所さんでした。中学では同じ中学に進学し、卒業してからも遊んでいた中で、お互いがラッパーとダンサーというところで意気投合しました。
 5otaさんとの意気投合をきっかけに、5otaさんと同じ大学に通っていた永(はるか)さんとめぐさんと4人で結成したのがGun Sound Fellowsであります。
 他のお三方が東京を拠点としているのもあり、クルーで曲を作る際はLightAさんが東京に行って制作を行っているそうです。

1st EP 『STAND A ROLLI'N』

 Gun Sound Fellowsを結成して制作した作品が、8月3日に配信されました『STAND A ROLLI'N』です。

 今回のEPを制作するにあたり、LightAさんは自身のソロ活動での本筋をブラさずに東京のクルーと新たに作品を制作することで、そこで生まれた化学反応を見せることをテーマにしました。
 制作は昨年の夏頃から始まりましたが、楽曲自体はすぐに出来上がったそうです。制作のために東京に行ったLightAさんは、クルー結成時に知り合ったビートメイカーのMsDoe(ミスド)さんのお家に泊まって制作することになりました。そこでビートメイクから作曲、レコーディング、Mix・マスタリングを3曲全て一晩で行いました。
 そこから微調整やジャケ写などの調整を行い満を持してリリースしました。ちなみにジャケ写は永(はるか)さんがイラストしたそうです。

 今回のEPの中で特に聴いてほしい音源は、EPのタイトルにもなっている『STAND A ROLLI'N』です。

この音源は、クルーの活動拠点である八王子で初めて遊んだ時の刺激や感じたことをラップにした作品です。
 なおこの音源はもしかしたら近日MVが出るかも…?なので、その際はぜひ要チェキでお願いします!!

今後の展望

 LightAさんの今後の展望は、まずソロとしてはアルバムを制作したいということです。まだリリースしていないだけで音源は沢山できているとのことなので、それらをアルバムにしたいそうです。
 またクルーとしては、5otaさんや永(はるか)さんがビートメイクを始めたので実際に作ったトラックで音源制作したり、小物やアパレルの販売をしたり、クルーのメンバーを栃木に呼んでイベントを開きたいという目標があります。

要チェックトピックス

・音源 『STAND A ROLLI'N
 EPの紹介でもお話にあった通り、『STAND A ROLLI'N』が今回の要チェック音源です。MVも既に撮り終わっているとのことなので、MVが出ましたら皆様要チェキでガイシヤス!!

・紹介したい仲間、注目している後輩
 紹介したい仲間として、vol.1に出演していただきましたMC巴さんが8月15日(木)に『おまちどうさま』をリリースされるとのことですので、ぜひ要チェキでガイシヤス。
 また、注目している後輩としてはvol.2に出演していただきましたk-takeさんを挙げました。先日のTAKE IT BACKでもLIVEでぶちかましていましたので、ぜひ音源のチェックをよろしくお願いいたします。
※vol.2でお話にあったk-takeさんの要チェック音源はコチラ

締めくくり

 今回のディグゴジラはLightAさんをゲストに迎えてお送りしました。栃木に根を張って活動していく中で、他県の方々と繫がりが生まれてクルーを結成した流れのお話をお伺いしました。EPの大枠を一晩で作り上げた話はかなり衝撃的でしたし、これからもソロ活動、クルーとしての活動の両方を楽しみにしてvol.4を締めくくりたいと思います。

Who's next…?

 次回のディグゴジラは8月19日(月)Kyphos!sさんをゲストに迎えてお送りします!!
 HIPHOPとの出会い、栃木のシーンとの出会いなどの話をお伺いしたいと思います。
 告知、トークを行うため、公式SNSをチェックしていただけますと幸いです。もし記事を読んでいいなと思っていただけましたら拡散までよろしくお願いいたします。
 それではまたお会いしましょう。

Special thanks / LightA


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