エルデンリングが楽しみすぎて無感情になっている
【エルデンリング 2/25 発売】
待っていたという感覚が無い。
気付いたらもうそんな時間だった。
日本は笹塚のゲームソフトメーカー、フロムソフトウェア開発のアクションロールプレイングゲームであるELDENRINGがついに発売される。
どんなゲームか?
どうやらほぼダークソウルらしい。同社が発売し、シリーズ完結を迎えた3部作RPGだ。ここに別名義のデモンズソウルとブラッドボーンを足して5部作と言うこともできる。隻狼Shadowsdietwiceも加えていいと思うがこれはちょっと脇に置こう。
ソウルシリーズではある程度のバックストーリーが与えられ、プレイヤーはゲーム世界に放り込まれる。
乏しいヒントとテキストから目的地を手探りで探し、死んだり殺されたり消滅したりしながら楽しく過ごす。道すがらに出てくるネームドボスはただの通過点なので頑張って倒す。何十回と殺されるが頑張って倒す。
その果てにエンディングに辿り着くと主人公はだいたいひどい目に合う。
やれ焚きつけにされるだの、石窯オーブンで調理されるだの、薪にされるだの、酷いときはイカにされたり鎹にされたりする。
エルデンリングは公式PVでたびたび「王になれ」というワードが飛び出す。つまりろくでもないってことだ。古代の王は天候が崩れると責任取らされて生贄にされる例もあったという。同じようなものだ。苦心惨憺の旅の果てにどこかの誰かのためにすり潰される。
最高じゃないか。理想的なお飾りの王。大衆が望む名君。
その王冠をはやくおれにもくれよ。
しかし王位なんてものがあるならそれを捨てることもあげちゃうこともできるはずで……。
楽しみだなぁウフフフ……。
ソウルシリーズには考察プレイヤーがいる。
どんなゲームにもいるだろうが、自分もその考察を楽しむ一人だ。
ゲームとしてのソウルシリーズ過去作には、ストーリーテキストのほかにアイテム説明文が重要な文献としてちりばめられている。
だがそれ以外にもステージのオブジェクトや敵の配置にもストーリーに影響を与えそうなものがある。
わかりやすく代表的な例はダークソウル無印。
主神の息子が愚かさにより追放された、とアイテムテキストに書かれている。
ゲーム中のとある神殿には巨大な神の彫像を祭る空間がある。その数三つ。この神殿は建設当初、三柱の神を讃える神殿だったことがわかる。
ところがプレイヤーが見ることが出来るのは、主神とその長女の像のみ(その胸は豊満であった)。あと一つ分の空間はからっぽ。そしてゲーム世界各地には足だけを残して破壊された石像がちらほらと見られる。
このことからテキストの裏付けが取れる。かつて三柱の神がいたかもしれないが、そのうちの一柱は排除された。こんな感じでゲーム中の過去の物語はテキストとステージの2要素によって語られている。
おもしれえじゃねえかとと思ったあなたはこっち側の人間です。どうです。一緒に冒険の旅に出かけませんか?
冒険の旅というと指輪物語に代表されるように「事態解決のため諸悪の根源を絶ちに行く」ものだと思う。しかしソウルシリーズは上述のように脇の物語が濃い。めっちゃ濃い。
なぜ世界は危機に瀕しているのか? どうしてこうなった?
それを知らなくても世界は救える(救えるとは言ってない)のだが知りに行くことができる。なんとなれば知らずにはいられない。だからソウルシリーズというのは指輪を捨てる物語であり、ジェダイの道を究める修行の旅であり、カーナヴォン卿の遺跡発掘行であり、神を殺した下手人を推理する探偵ものでもある。
嗚呼、早く狭間の地に行きたい。
ゴッドウィンは殺されたはずなのになぜ生きているのか?
原因となった死のルーンを盗み出した者はだれか?
創世の神らしい女王マリカはどこへ行ったのか?
なぜエルデンリングは砕かれたのか?
たぶん答えが出ない問いが多いだろう。ソウルシリーズでは根本的な疑問に明確な答えが無いものがあった。主人公が冒されていた不死の呪いとはなんだったのか、とか。
だがそれでも構わない。
未知の土地と未知の歴史が横たわる狭間の地へ、エルデンリングの破片を求めに、いますぐ行きたいのだ。
できればPS5の高画質で。
無理だろうけども。
サポートなど頂いた日には画面の前で五体投地いたします。