複数ローソク足をTradingViewで表示する別の方法
はじめに
以前、次の記事を書きました。その後、TradingViewに課金して使えるようになった1秒足ではうまく動かないことに気がつきました。代替策を書きましたので参考にしてください。
後述しますがTradingViewの無料会員の場合には、前回記事の方法がよいです。また、秒足を使わない場合も、前回記事の方法がよいかと思います。
問題が生じた場所
問題が生じたのは前回スクリプトの次の部分でした。
ref := time <= chart.left_visible_bar_time ? o/100 : ref[1] // 画面左端のopen/100をrefに入れる
画面左端のopen/100を基準に描画するのですが、1秒足では画面左端が毎秒変わってしまいます。そのためこの書き方では描画が終わらないのでした。
表示方法その1
タイトル画像のチャートを表示する方法の1つ目をここに書きます。実は2つ目のほうが簡単ですので、この1つ目の方法をわざわざやる必要はありません。
基本的に2つ目の方法を推奨なので簡潔にステップを記述します。
ブラウザ版だと左上のほう(アプリだと下のほう)にある+を丸で囲ったマークを押し、「シンボルを比較」の機能を呼び出して好きなシンボルを追加します。
選んだシンボルがラインで追加されますのでクリック(またはタップ)して設定を出してください。
スタイルを「ローソク足」に変え、実体の色2つを好きな色に変えてください。スタイルを「中空ローソク足」に変え、実体、枠、ヒゲの色それぞれ2つを好きな色に変えてください。
1~4を好きな回数繰り返してください。
3は本来は不要なはずですが、シンボル名ラベル、シンボル現在値ラベルの色を設定するために必要です。TradingView側に報告しておいたので、このステップはそのうち不要になるかもしれません。2024年1月28日に報告しておいたのですが、同年2月22日にTradingViewから修正したとの連絡がありました。回避のための3は不要になりました。
表示方法その2
2つ目の方法は、わんわんが1つ目の方法で作った表示レイアウトをそのままコピーするものです。まずこちらを開いてください。表示専用モードというチャートが開きます。
表示専用モードでは、リアルタイムデータの表示も、ズームや過去に戻ることもできます。ただ、わんわんが保存したときの5分足から変えることはできないようです。
TradingViewの有料プランの人向けの話
TradingViewの有料プランの人なら、右上のコピーを押すとレイアウトをコピーして自分のものにできます。コピーすればなんでもできます。1分足にでも1秒足にでも変えられますし、同時表示した複数のチャートの1つで表示させることもできます。
有料プランでもレイアウトの数が足りない場合があるかと思います。その場合には、前回記事の方法がよさそうなので次の節を参考にしてください。
TradingViewの無料プランの人向けの話
TradingViewの無料プランではレイアウトのコピーができません。無料プランではレイアウトが1つだけという制限があるからです。
TradingViewの無料プランでも、1つ目の方法で書いた通り1つずつ追加していけば比較チャートを表示することが可能です。ただ、レイアウトが保存できないので、他のパターンのチャートを見るときに面倒な気がします。5回クリックして非表示にして…という回避もありえますが、十分面倒だと思います。
レイアウトが保存できない場合、前回記事の方法がいいと思います。秒足さえ使わなければ問題ないと思っています。もし1分足版などいくつかのレイアウトも公開するとよさそうなら言ってください。
おわりに
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