砂丘

風の異邦人

あたりまえのように星が瞬いて、
あの夜と同じ場所 同じ角度でそれを見上げる
僕たち ふたり。

頼りない背中
消え入りそうな横顔に木星が透けて視えたとき
これが夢なんだと気づく。

悪夢の中でも時は 進んでいた。
風が吹き 太陽が在るのにすべてが闇のこの世界に
僕らは何をやり残したのだろう。

ここから先は

618字 / 1画像

¥ 490

記事を気に入って下さった暁には是非、サポートで応援して下さい。 皆様からのエネルギーは全て、創作活動の為に使わせて頂きます💑