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飛び出せ!佐久間探検隊

第二十回 南海なんば駅にある謎の食堂に潜入!


ドモ。佐久間探検隊の隊長、佐久間ディックです。

南海電鉄なんば駅。
1日25万人以上が利用する関西の巨大ターミナル。
しかしその巨大ターミナルの中には一般には存在を知られていない、
謎の食堂があるのをご存じでしょうか?
探検隊はその食堂に潜入すべく、南海なんば駅へ降り立った。

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ホームから階段を下りる。
入口がまるで魔窟の入口のように見える。

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階段を下りた先には、加太線のめでたい電車のPRブース。
結構好評のようで、あっという間に4種類に増えました。
ちょっと前の話ですが、
9月27日の朝には加太線を走る電車が全部めでたい電車という日も。

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改札がある左を向くと、ないやら怪しい上り階段が。
向かってみます。

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階段の正面に到着しました。
ここを上がってもホームに出る事は出来ません。
どうやら中央口への連絡通路のようです。
上り始めます。

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階段を上がると、怪しい雰囲気の通路になります。
まるで特撮番組に出てくる、敵の秘密基地のような雰囲気です。
いつヒラの戦闘員に出くわしても、おかしくありません。

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しばらく廊下を歩くと、下り階段が現れます。
一体廊下の下には何があるのでしょうか?
建物の構造物か何かなんでしょうかねぇ?

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階段を下りたところにある、謎の扉。
無骨な鋼製の扉で、窓が一切ないのが怪しい雰囲気を醸し出しています。

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扉に貼ってある貼り紙。
しかしここは本当に食堂の入口なのだろうか?
食堂の入口というのは世間を欺くカムフラージュで、
実際は世界征服を企む悪の組織の秘密基地の入口じゃないだろうか?
そんな疑問が頭に浮かぶ。
しかしこのままボーっと立っていても、埒があかない。
探検隊は意を決して入口のドアを開けた。

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ドアを開けると、スタンドが一つ置いてあるだけの殺風景な空間が。
何やら一種の不気味さも感じる。
まるで宮沢賢治の童話「注文の多い料理店」の料理店のようだ。

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スタンドのアップ
どうやら上に乗っている文章には
「ここで着物を脱いで下さい」
とは書いていないようだ。

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乗っていた文章は、今月の献立表だった。
カロリーも丁寧に表示されている。
健康に配慮した結果なのだろう。

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探検隊は殺風景な廊下を奥へと進む。
どこまでも廊下は続いているような気もするが、きっと気のせいだろう。

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ほどなく現れた、食堂らしい空間。
今までさんざ秘密基地とか注文の多い料理店だの書いてきたが、
ここの正式名称は難波給食場
要するに南海電鉄の社員食堂なのである。
もっとも一般人も利用できます
料金は少しお高くなりますが。
大手グルメ検索サイトである食べログにも、ちゃんと掲載されている。

営業時間は6:30~20:00。
定休日は土曜日。
支払いは現金のみである。

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中に入ると、鎮座している食券の自動販売機。
食堂の定番とも言える存在だが、他では見られない違う点が。
先程の通り一般人は南海電鉄の社員と価格が違うため、
一般価格の食券を購入する必要がある

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自販機の一般用食券。
この緑のボタンのどれかを押して、食事のメニューを決める。
あとここの食堂にはもう一つ重大なルールがある。

南海乗務員優先

なのである。
乗務員は電車を動かす大事な存在。
その上勤務の合間の短い時間に食事をする必要がある。
その為ここでは乗務員優先が徹底されているのだ。

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ここでも新型コロナ感染対策は徹底されている。
テーブル上には、消毒用アルコールも。
あと申し遅れていた事が一つ。
一般人がここを利用する場合、入場券や乗車券以外にも方法が。
有人改札で食堂利用の旨を伝えれば、
構内入場証を発行してもらって利用することが可能である。

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本日探検隊が注文したのは、カツカレー。
味はというと、安定した食堂の味である。
それより食券を渡してから出来上がるまでが、速かった。
忙しい乗務員さんを相手にしているのだ。
速くなければ食堂の存在意義にもかかわるだろう。

カツカレーを食べ終えて思ったのだが、
ここには独特な空気が流れている。
隠れ家のような、秘密基地のような空気が。
たまにはその空気を味わうのも良いかも知れない。
探検隊は食器を返却口へと運びながら、そう思うのであった。

「南海なんば駅にある謎の食堂に潜入!」

おわり。

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