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今日の気分はこの曲


Vol.25「Rocket O Love」The Knack

「史上最大の一発屋」と言われる、ザ・ナックが1991年に発表した曲。

6thシングルであり、4thアルバム「Serious Fun」に収録されてます。


ザ・ナックは1978年、ロサンゼルスで結成されました。

メンバーはボーカル/ギターのダグ・フィーガー、

ギター/ボーカルのバートン・アヴェール、

ベースのプレスコット・ナイルズ、

ドラムのブルース・ゲイリーの4人でした。

マイク・チャップマンをプロデューサーに迎え、1979年6月、

シングル「My Sharona」とアルバム「Get the Knack」でデビュー。

両方とも大ヒットして一躍「ビートルズの再来」と注目され、

スターになります。

シャローナという名はダグの当時の恋人、シャローナ・アルぺリンのこと。

彼女は17歳でした。

現在、彼女はロサンゼルスで不動産業をやってます。

https://www.mysharona.com/

「ビートルズの再来」と言われたのは、

髪型や服、音楽スタイルを初期ビートルズに似せてたから。

ライブではビートルズの曲も演奏してます。

「My Sharona」は大ヒットしますが、

2ndシングル「Good Girls Don't」は全米11位と今一つ。

曲自体は悪くないのですが、

強烈な個性を持った「My Sharona」と比べると、

かなりパンチが弱いように思います。

印象に残らないんですよね。

悪い曲じゃないのですが。

翌1980年に出した「Baby Talks Dirty 」は全米38位、

続く「Can't Put A Price On Love」は全米62位、

1981年の「Pay The Devil (Ooo, Baby, Ooo)」も全米67位に終わります。

この間に2枚のアルバムを出したものの、こちらも振るわず。

結局、1982年に解散します。

しかしダグは諦めてませんでした。

1991年に再結成を果たします。

ドラマーをビリー・ワードに交代して。

そんな気合の入った再結成アルバムからのシングルがこの曲なんです。

新ドラマーのビリー・ワードの音は、シャープでタイト。

凄く締まった音です。

そしてドラムに負けず劣らずなのが、ギター。

うねるようなサウンドは、かなり魅力的です。

結局この曲は、全米9位まで上がり、

彼らが決して一発屋でないことを証明して見せました。

しかしいつの間にか音楽シーンからフェードアウト。

その後1998年にまた復活します。

しかもドラムにテリー・ボジオを迎えて。

テリー・ボジオはフランク・ザッパのバンド出身の凄腕ドラマー。

プログレ界のスーパーバンドであるU.K.での活動や、

当時の妻だったデイル・ボジオや、

後にデュラン・デュランに参加するウォーレン・ククルロらと組んだ、

ミッシング・パーソンズ、

ジェフ・ベックとの共演で有名です。

この曲はホンダ・アコードのCMでも有名ですね。

あと松本さんの1stソロアルバムにも。

ツアーをしたりベストアルバムをリリース、

2005年には来日するなど精力的に活動を続けました。

しかし2010年2月14日、ダグが脳腫瘍と肺がんにより死去。

グループとしての活動に終止符を打ちました。


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