連想回帰 僕とそれときみと

景色を見ると、言葉が浮かび
言葉を書くと、音が鳴る
音を聴くと、心が踊り
心の踊りが、景色を創る

外部の刺激を取り込んで、内部で何かが弾かれ生まれ
それは一人で旅をする

空想と現実が入り混じった、
目も当てられないぐちゃぐちゃに、
月の光が差すような
それは僕の視界に、
まるで旧友のような面持ちで、
郷愁携え、広がって、
僕を優しく包み込み、癒しと希望を与えながらも、
孤独と理想を押し付ける

僕はそれらを受け止めながら、
今日も一人で旅をする

この旅の結末は、誰にも分からない

といいたいところではあるのだけれど、
答えはもう決まってる
いつか、僕の体は朽ち果て消えて、母なる大地と父なる宇宙に還るんだ

結末の決まった物語
なんの面白味もない人生
変哲もないただの原子の集合体
何もかも変わらない、誰もかれも違わない
全てのものが、この大地と宇宙に還っていくのだから

もう争わなくていいよ、もう憎まなくていいよ、
もう愛さなくていいよ、もう何かしなくていいよ、
もう生きなくていいよ、もう殺さなくていいんだよ

僕は宇宙で、君も宇宙だ
僕は大地で、君も大地だ
僕は君で、君は僕

全てのものが、一つならもう他のものはいらないよ
還るまでの暇つぶしに、せっかくだったら
一緒に、さ、

景色を見ようよ
言葉を交わそうよ
音を聴こうよ
踊ろうよ
そして、向こう側の景色をさ、一緒に創ろうよ

君から生まれたそれを、僕の内部に取り込むからさ
僕から生まれたそれを、君も受け取ってくれないか

そうして、一緒に旅をしよう
結末の決まったこの旅を、
退屈と欺瞞で終わらせたくはないからさ
これから見える景色の一つ一つを見逃さないようにさ
これから創る景色の一つ一つを愛し抜いていきたいからさ

ていうことなんだよ、きっと
僕らの中で起きてることは
そんなもんでいいんだよ
こういうことを自然にできると思うんだ

だってさ、そういうふうになってるんだからさ


僕は、僕とそれと君との旅の道中で、これから先、
どんな景色を見て
どんな言葉を交わして
どんな音を聴いて
どんなふうに踊って
どんな景色を残すのか

楽しみで仕方がないよ

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