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圃場整備と遺構

圃場整備。
聞こえはいいが、ひと言であらわせば里山破壊。集落の原風景をまるっと掘り起こして、四角い畑を造成する。
完成したらどこも同じような風景で、数少ない山も削られている(環境に配慮してるとかのたまってるけど、確実に弱い在来の生態系は死滅してる)。
誰のためか?農家のためという免罪符で、補助金に群がる行政と業者?。ま、それで島の経済まわしてるんなら、まあ少しは目をつぶるけど、残念なことに圃場整備を企画する役人や工事する土建圃に、配慮とか、知識とか、愛情がないのだ。
御嶽や井戸、古墓は潰しこそしないものの、扱いがなかなかにひどい。土建屋は祟りを畏れて触らないのだが、ギリッギリまでユンボで削ったりして、少ない緑もマルパギにするから、趣きもなんにもなくなる。森林面接率とかゆーのは、大都会の東京より島の方が低い。これは畑が森林ではないからなのだ。
ま、これはらまだ土建屋が一応、畏れを感じてくれるから、まだいいほうなのだが、彼らにとって、戦跡はただの穴なのでしかないのである。だから、容赦なくホイホイとユンボで破壊する。とても悔しい。壊す前に教えてくれよ!(笑)
トップ画像は山裾まで、圃場整備が迫りだしたと小耳にはさんだので、既存の壕の生存確認に赴いた時の1コマ。
どうやら穴の手前までで、工事は終わってるようだけれど、目印になる古い地形が完成消失しているので、すべての位置が判らなくなってしまった(あと5個くらいある)。
ちょっとこれは、もっかい探しに行かないとならんわ~

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