Ⅱ.習近平新時代中国特色社会主義思想・学生読本・小学高年級 p.64-65

3.像保护眼睛一样保护生态环境

3.眼を守るように生態環境を守る

典拠:2015年1月19日至21日、習近平が雲南省を視察した際の講話。曰く:
要把生态环境保护放在更加突出位置,像保护眼睛一样保护生态环境,像对待生命一样对待生态环境,在生态环境保护上一定要算大账、算长远账、算整体账、算综合账,不能因小失大、顾此失彼、寅吃卯粮、急功近利。


本文:每个人都是生态环境的保护者、建设者、受益者,没有哪个人是旁观者、局外人、批评家,谁也不能只说不做、置身事外。

意訳:誰もが生態環境の保護者、建設者、受益者であり、誰も傍観者、部外者、批評家ではなく、誰しもただ言うだけで何もせず、無関係でいることはできません。

注釈:
①置身事外:
自身を事件の外に置き、無関心でいる。
典拠:2021年4月30日、習近平が「十九届中共中央政治局第二十九次集体学习」で発した講話。曰く:
生态文明是人民群众共同参与共同建设共同享有的事业,要把建设美丽中国转化为全体人民自觉行动。每个人都是生态环境的保护者、建设者、受益者,没有哪个人是旁观者、局外人、批评家,谁也不能只说不做、置身事外。要增强全民节约意识、环保意识、生态意识,培育生态道德和行为准则,开展全民绿色行动,动员全社会都以实际行动减少能源资源消耗和污染排放,为生态环境保护作出贡献。


本文:我们要像保护眼睛一样保护生态环境,像对待生命一样对待生态环境,多谋打基础、利长远的善事,多干保护自然、修复生态的实事,多做治山理水、显山露水的好事。

意訳:私たちは〔自分の〕目を保護するように生態環境を保護し、〔自分の〕生命に対するように生態環境に対応し、基礎を固めて長期にわたって利益をもたらす善行についてたくさん図り、自然を保護し、生態系を修復するという実務を多くこなし、山林を手入れして治水を行い、緑豊かな山々や麗しい河川が姿を表すという素晴らしい事業を実行しなければなりません。

注釈:
①长远(長遠):
長久。将来の長い時間
②治山理水:山林を育て、治水を行う
③显山露水(顕山露水):通常は「隠れていた才能を明らかにする」ことの比喩だが、ここでは文字通り、「美しい自然がその姿を表す」こと。

典拠:2018年5月18日、習近平が「全国生态环境保护大会」の開会式で発した講話。曰く
在整个发展过程中,我们都要坚持节约优先、保护优先、自然恢复为主的方针,不能只讲索取不讲投入,不能只讲发展不讲保护,不能只讲利用不讲修复,要像保护眼睛一样保护生态环境,像对待生命一样对待生态环境,多谋打基础、利长远的善事,多干保护自然、修复生态的实事,多做治山理水、显山露水的好事,让群众望得见山、看得见水、记得住乡愁,让自然生态美景永驻人间,还自然以宁静、和谐、美丽。


本文:我们要倡导简约适度、绿色低碳的生活方式,反对奢侈浪费和不合理消费。我们要从小树立保护环境、爱绿护绿的意识,用自己的双手为祖国播种绿色,美化我们共同生活的世界。

意訳:私たちは簡素で適度で、グリーンで低炭素な生活様式を唱導し、贅沢な浪費や不合理な消費に反対しなければなりません。私たちは小さい頃から環境を保護し、緑を愛し、緑を守る意識を確立し、自分の両手で祖国のために緑を広め、私たちが共に暮らす世界を美化しなければなりません。

注釈:
①低碳:
「低炭素」。CO2の排出量が低いこと
②要倡导~消费(要倡導~消費):2017年10月18日、習近平が行った《十九大報告》。曰く:
要倡导简约适度、绿色低碳的生活方式,反对奢侈浪费和不合理消费,开展创建节约型机关、绿色家庭、绿色学校、绿色社区和绿色出行等行动。
从小~世界(従小~世界):2017年3月29日,習近平が「首都义务植树活动」に参加した際の発言。曰く:
希望同学们从小树立保护环境、爱绿护绿的意识,既要懂道理,又要做道理的实践者,积极培育劳动意识和劳动能力,用自己的双手为祖国播种绿色,美化我们共同生活的世界

図解:「2020年8月,习近平对制止餐饮浪费行为作出重要指示。」
餐饮浪费现象,触目惊心、令人痛心!“谁知盘中餐,粒粒皆辛苦。”……更进一步加强宣传教育,其实培养节约习惯,在全社会营造浪费可耻、节约为荣的氛围。

意訳:「2020年8月、習近平〔お祖父様〕は飲食の浪費行為を制止することについて重要な指示を出した。」
飲食の浪費現象は、目にすれば驚くばかりで、胸が痛む。「誰が分かっているだろう、いや誰も分かっていない、お椀のなかのご飯、その一粒一粒はお百姓さんたちが苦労して作ったということを」……。さらに一歩進めて宣伝と教育を強化し、その実、節約習慣を養い、社会全体で“浪費は恥ずべきことで、節約は名誉だ”という雰囲気を醸成します。

注釈:
①触目惊心:
ある深刻な状況を目の当たりにして、内心で震撼すること。
②令人痛心:痛々しい。見ていて胸が痛む(見る者の心を痛ませる)。
③谁知盘中餐、粒粒皆辛苦(誰知盤中餐、粒粒皆辛苦): 唐代の詩人李紳《憫農》「锄禾日当午,汗滴禾下土。谁知盘中餐,粒粒皆辛苦」。

補論:浪費可耻、節約為荣
 いわゆる「フードロス・ゼロ」のスローガンで、学食やフードコートなどに掲示されている。
 そもそも日中の「接待文化」はともに儒教に端を発しながら、好対照の発展を遂げてきた。例えば、日本では、客が出した料理を残すと「美味しくなかった」という意思表示になり、主賓の面子が潰れる。対照的に中華圏では、客が食べきれないほどの料理を提供できなければ、主賓の面子が潰れる”。
 中国人が日本人の接待を受ければ、「ケチだな。あるいは俺を軽んじているのか?」と不満に思うし、日本人が中国人の接待を受ければ、出された料理を残さざるを得ない現実に軽い罪悪感を覚えることになる。

 もともと「食べ残す」ことを「悪」としてきた日本人だが、2004年にノーベル平和賞を受賞したマンガリー・モータイ女史が日本語の「MOTTAINAI」を顕彰したのをきっかけに、コンビニの廃棄弁当などをめぐって「フードロス」「食品ロス」が問題視しされるようになっていった。
 が、中国では上述の文化的土壌の違いに加えて、社会全体が未曾有の好景気に湧いていたこともあって、ついぞ耳にしなかった。が、2020年コロナ禍でヒト・モノの移動制限が厳しくなるなか、突如として「浪费可耻、节约为荣」キャンペーンが始まった。正直、らしくなくて、驚いている。
 なお中国政府のすることなので、当然、単なるスローガンではなく、罰則規定がある。宴席で大量の残飯を出すと、主賓やレストランが罰せられる。

 個人的な見解だが、中国が「フードロス」運動を続けるのなら、それと並行して、現在の大皿でまとめて出す方式を止めて、日本の会席料理やフランスのコース料理のように、一人ずつ取り分けた状態で給仕する方式へ切り替えるよう指示する必要があると思う。
 そもそも漢代のころまでは、日本と同様〔というか、例によって中国で廃れて日本で残ったというのが正しいかろうが、〕床の上に正座して一人ずつ膳を使って食事をしていたわけだから、「漢民族の伝統的食文化への回帰」と言えば、割りと通るんじゃないかと思う。


語録:大自然充满乐趣、无比美丽,热爱自然是一种好习惯,保护环境是每个人的责任,少年儿童要在这方面发挥小主人作用。

意訳:大自然は楽しさと比類のない美しさに満ちており、自然を愛することは良い習慣であり、環境を守ることは一人ひとりの責任であり、少年児童はその方面で小さな主人としての役目を果たさなければなりません。

典拠:2013年5月29日、習近平が「快乐童年放飞希望」を主题とする少年先鋒隊の活動に参加したの講話。

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