【ダイエット】ただ”細い”、ただ”軽い”は正義ではない。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしています。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

普段、トレーニング指導をしていると、
「ちょっとお客様の認識が間違ってるな。。。」
と感じるケースが正直あります。
一番感じるのは、
「体重が軽いこと、体が細いこと」
がトッププライオリティーとして
考えている人がまだまだ多いということ。

以前にも触れたことのある内容ですが、
つい最近も、強く思った事例なので、
また記事にまとめていきたいと思います。

もちろん、肥満はリスク要因です。

体験のお客様とお話をしていると、
「もっと細くなりたい」
「もっと痩せたい」
という意向はよく耳にすること。

もちろん、肥満傾向であれば、
生活習慣病のリスクが増加します。
これは周知の事実。
”メタボ検診”というものがあるくらいですしね。

また、肥満傾向にあると、
「ファッションが楽しめない」
とか、
「出かけるのが億劫になる」
とか行動やメンタル的な制限がかかったり。。。
これもまた、人生においてマイナスです。
そういう点で肥満は改善したほうがいい
というのは間違いない事実です。

まずは、自分の体型をきちんと認識しよう。

でも、だからと言ってずべての方が
痩せなくてはいけないかといえば、
そういうわけでもありません。

ここからは、先日、体験でお越しいただいたお客様の事例。
自分の体を引き締めたいという意向。
でも、お話を聞いて行くと、
”もっと痩せたい、細くなりたい”
というお気持ちが強いようで。。。。
「どれくらい痩せられますか?」
という質問も出てきて。。。。

でも、このお客様。
体組成を見ると
体脂肪率:22.3%
BMI:20.1
※女性の方です。

しっかりと「痩せ型」。
この数値だけを見ると、
「何を改善するの??」
というのが正直なところです。。。

実際、大多数の日本人は
令和2年度体力・運動能力調査報告書(スポーツ庁)
を見ると「標準体型」もしくは「痩せ型」に分類されます。

令和2年度体力・運動能力調査報告書(スポーツ庁)

特に20〜40代女性の場合
平均身長はおよそ158cm。
平均体重はおよそ52kg弱かなと。
BMIで見ると、20.8くらい。
見事に痩せ型です。。。。

このような場合に、
「もっと細くなりたい!!」
と言われても、
正直、個人的にはオススメできません

もちろん加齢とともに、
体型は変わってきます。
「健康のためにも自分の体を変えよう!」
は大賛成。
でもこれは「痩せる」とは意味が違います。

ダイエットではなく、
スタイルアップのためのボディメイク。
これが必要になることです。

ただ細いは生活習慣病のリスクも逆に上がる。。。

標準体型=BMI:22です。
計算方法は、
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
みなさんも計算してみてください。
ざっくりとした判定基準は↓

普通体重の中央値がBMI:22になっているのは、
統計的に生活習慣病のリスクが一番低いからです。

よく
美容体重=BMI:20
モデル体重=BMI:19
なんて言われてますが、
これはちょっと行き過ぎだよな。。。
と個人的には思ってます。
適正体重でスタイルを維持していた方が、
より健康的で美しく見えるのは間違いないです。

事実、痩せていても生活習慣病部になる場合も。。。

特に糖尿病は、痩せている女性に多いケースということがわかっています。
順天堂大学の研究では、痩せた女性で高血糖がみられやすい原因として、
・インスリンの分泌の低下や
・骨格筋のインスリン抵抗性
が関連しているとしています。

こうなってしまうには、
いくつか要因はありますが、
ズバリ、”筋肉量が少ない”というのも一因です。
筋肉量が多ければ、それだけエネルギーを消費する。
また、糖質をグリコーゲンという形で
筋肉に蓄えることができます。
高血糖の抑制になるわけです。

他にも痩せ型の女性には、
・中性脂肪値の上昇
・無月経
・骨粗しょう症
などのリスクにもつながります。

過食や飲酒はいけませんが、
食べないのも、もちろんNG。
痩せ型の人は、
・バランス良い食事。
・腹八分
を意識するだけで十分と考えます。
過度な食事制限は必要ありません。

食事面以上に意識すべきは運動です!
筋肉量が少ないと、
生活習慣病のリスクが上がる。
運動することで、
筋肉量を維持・向上させる。
これだけで生活習慣病は回避できます。

姿勢(骨)を支えているのも筋肉。
体のアウトラインを作っているのも筋肉。
運動をすることで、
スタイルアップも実現できます!

まとめ

総じて女性の方が美意識が高い。
従って、自分の身体への意識も高い。

「自分のスタイルを綺麗にしよう。」
ここに関して否定は一切ありません。
いつまでも、スタイリッシュな方がいいですよね。

でも、度を過ぎると、
健康面にリスクが出てきます。
「細くなればいい」
「体重が軽くなればいい」
という認識はちょっと極端です。

「スキニーではなくストロング」
という言葉もあります。
しっかり筋肉をつけて、
綺麗なボディラインを作る。

特に年齢を重ねていくと余計です。
筋肉量は何もしないと落ちていきます。
日々の運動で筋肉を維持。
歳を重ねても綺麗なスタイルを保ちます。

標準体型・痩せ型の人たち。
痩せる必要はないです。
筋肉をつけてメリハリのある体を作りましょう!

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