見出し画像

子供たちへの運動指導 〜飛び跳ねる〜

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

本日、近隣の児童センターへの
運動教室に行ってきました。

昨年も何度か実施。
年が明けて、またリクエストをいただきました。

今回も対象は、小学校1〜3年生。
テーマは”跳ぶ”こと。
”身体の基本動作”を選びました。

この児童センターさんは、
定期的に外部からの講師を招き、
スポーツ・運動教室を実施されています。
ホールや園庭もあるので、
個人差はありますが、
普段から遊びを通じて
身体を動かしている児童は多い。

今回はレクレーション要素よりも、
よりトレーニングっぽい感じで
プログラムを考えてみました。

多くの小学校では、”縄跳び検定”
みたいなものが実施されているので、
そういった学校の活動で参加した児童が
困らないようにという思惑も持ちながら。。。

そして、トレーニングっぽい感じで
指導した場合、はたして小学校低学年にハマるのか??
と実験的な感じで実施してみました。

実施種目はコオーディネーショントレーニングを意識。

前回同様、ベースになっているアイディアは
コオーディネーショントレーニング。
今回の最終目標は”縄跳び”ですから、
7つの基礎コオーディネーション能力の中の、
・リズム:外的手段からのリズムを再現
      内在するリズムの実現

を強調して内容を決定。

概要は、こんな感じです。

アップ
●可動域の意識
ハイニーハグやランジのバリエーション
●地面反力と内在する自分のリズム
ポゴやスキップ

プライオメトリクス
●障害物(ゴム紐)を使った連続ジャンプのバリエーション
内在する自分のリズムを実現

●縄跳び
内在する自分のリズムの実現
縄跳びしながらの移動

●長縄跳び
外的手段でリズムを再現

指導は児童主体を意識。

お題は出しますが、
なるべく口出ししない。
帰納法的な指導を心がけています。
(コオーディネーションでいう、
 ”カオス理論”ですね。)

詳細は以前の記事を参照してください。↓


自分の体の受容性を高めること。
これが最重要課題です。

運動の結果は関係なく、
いかに子供達に取り組んでもらえるか。
言い換えると、いかにモチベートするか。
やってくれないと、
受容器は鋭敏になっていきませんからね。

児童たちの反応・特徴

前回も参加してくれた児童が、
僕のことを覚えていてくれたので、
とてもいい雰囲気で実施できました。
ありがたいです。。。

実際のパフォーマンスとしては、
プライオメトリクスのような
連続ジャンプは苦労してる雰囲気。
地面反力がうまく使えてないって感じです。

小学校低学年です。
成長/生育とともに、
筋力的な部分の発達が進めば、
もっと楽に跳べるんだろうな。。。
と思いながら見てました。

しかし、プライオメトリクスのような
素早く動く練習は、
神経系の発達につながります。

連続ジャンプのような運動は、
小学校低学年でも実施可能。
そして、将来のスポーツ活動につながります。
いろんなバリエーションで実施すべきです。

そして、縄跳びのバリエーション。
長縄跳びでの外的リズムの把握。
普通の縄跳びで内的リズムの実現。
小学校でも縄跳びの授業があるということで、
今回の参加者には、全くできない児童はいませんでした。
というか、どちらかといえば上手い子ばかり。

縄を回しつつ、跳ぶのが縄跳び。
連結能力(四肢を動かす)が問われます。
ちょっとぎこちない子がいたのも事実。
・跳べるけど、精度が低い。
・跳べるけど、非効率的ですぐ疲れそう。
という感じ。
でも、この辺も継続してくと、
洗練されていくんだろうな。
まさにカオス理論ですね。

まとめ

トレーニングを受けるにあたって、
個人が肉体的、メンタル的に準備ができているかどうか。
”レディネス”と言われる部分。

参加児童は小学校低学年。
集中できる時間は限定的。
指示が一回で通るかと言われたら、
それは難しい。

まだまだ、レディネスがない状況です。
だから集中が途切れないように、
遊びの要素を取り入れたり、
ルールや指示がわかりやすいように、
ビジュアルで理解できる
外的なサインを設定したり。

今日の内容は遊びの要素よりも、
トレーニングっぽく実施。
特にプライオメトリクスの種目などは、
高校生に指導する際に
使っているものと同様にしてみました。
でも、最後に、
「今日は楽しかった。」
「また、きてね。」
と子供達から聞くことができたので一安心。

・グループの規模(人数)
・対応する指導者の人数
が適正

なら、レクレーション要素がなくても、
トレーニングは結構うまく進行できるなと感じました。
感覚的に
指導者1:児童5
以下が適正な人数比かなと思います。

幼少期から思春期くらいまでは、


・身体の基本動作(走る・跳ぶ・投げる)の習得


・専門化せず動きのバリエーションを増やす
・楽しくスポーツに取り組む
が重要です。

目標設定と環境を整えてあげると、
子供達は、自然と自分にあった動きを覚えています。
(少し時間はかかりますが。。。。)
それが、その子にあった正しい動きでもあります。

より多くの”できた”を経験させてあげる。
それが、その子の自己肯定感を高めます。

・世代にあった目標設定
・活動がしやすい環境整備

大人が取り組むのは
この2点
だけでいいのかなと感じます。

よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。