腰痛予防には、”関節の協調性”が大切。
こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしています。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。
休日に何気なくテレビをザッピング。
NHKの番組で、
腰痛予防の話が。。。
(はっきり覚えてないです。。。)
「本当は、体全体が”協調して”
動作しなくてはならない。
でも、腰ばかり動いて、
腰の上になる胸部(胸椎)と、
腰の下にある股関節が
動いていないから、
腰痛が発生する。」
といった内容。
そこで、動作不全改善のために、
”モーターコントロール(運動制御)”
というコンセプトと、
具体的なエクササイズを紹介してました。
正しい姿勢、正しい動作が、腰痛予防につながる。
モーターコントロール(運動制御)は、
「運動の幹的メカニズムを統制もしくは指揮する能力」
「運動するために必要なさまざまな機構を調整する能力である」
と定義されています。
〜公益財団法人長寿科学振興財団:健康長寿ネットからの抜粋〜
ざくっりと、
「思い通りに体動かせますよね?」
と言い表すことができるかと思います。
こういった機能改善のコンセプトは、
<ファンクショナルトレーニング>
〜身体を機能的に動かすことを目的としてトレーニング〜
「5大原則」
重力を利用する
共同と分離
キネティックチェーン
3面運動
力の吸収と発揮
<コオーディネーショントレーニング>
〜行動を調整する能力を高めようとするトレーニング〜
「コーディネーション能力を上げる7つの能力」
定位能力
定換能力
リズム能力
反応能力
バランス能力
連結能力
分化能力
などなど、いろいろと提唱されてます。
でも、今回の番組の内容(腰痛予防)だと、
”ジョイント・バイ・ジョイント理論”
の方がしっくりくるかなと。
関節の安定性と可動性をたかめる!!
”ジョイント・バイ・ジョイント理論”は、
トレーニング指導者のマイケル・ボイルと、
理学療法士のグレイ・クックによって、
提唱された考え方です。
体の各関節は、
・モビリティ関節(動き)
・スタビリティ関節(固定)
に分類され、
それが交互に存在している。
これらの身体の関節を、
複数、同時に”協調”して働かせることで、
機能的な動作が起こる。
という考え方になます。
(詳細が知りたい方は、
別途、調べてみてください。
上述の
”公益財団法人長寿科学振興財団:健康長寿ネット”
にも、説明ページがあります。
このサイトわかりやすく、
いろいろなことが、まとめられてます。↓)
ファンクショナルトレーニングの”共同と分離”。
コオーディネーショントレーニングの”連結/分化能力”
などに該当することかなと。
「問題が見られる関節のみを鍛えるのではなく、
そこに連なる上下の関節が
役割を十分に発揮できるように、
全身運動の中で練習していく必要がある。」
と、”ジョイント・バイ・ジョイント理論”では説いています。
僕がみた番組の内容とも合致。
腰部は安定性を高め、
腰部の上にある胸部と、
腰部の下にある股関節の
可動性を高めるような
エクササイズを紹介していましたからね。
こと、腰痛予防という点では、
モーターコントロールよりも、
ジョイント・バイ・ジョイント理論
の方がしっくりくるように思います。
ただ、どのコンセプトだとしても、
”関節の協調性”が常に訴えていること。
ここさえ、抑えておけば、
障害予防/パフォーマンス向上は期待できると考えます。
まとめ
それぞれの関節には、
それぞれの役目がある。
もっと言えば、
それぞれの関節は
構造上、それぞれ特有の動きがある。
この辺は、関節の構造や、
各関節に影響する筋肉などに
詳しくなるとよりイメージがしやすい。
今回、記事に書いたコンセプトは、
機能解剖学に詳しい理学療法士など、
医療系の知識を有している人が
提唱しているのがほとんどです。
しかし、こと腰痛に関しては、
整形外科的に問題がないとすれば、
単純に
”自分の体の動きが悪くなっている”
と考えればいいと思います。
僕の個人的な経験則ですが、
特に股関節周辺の動きが悪いと、
やはり、腰痛になりやすい。
運動不足や、座りっぱなしで
股関節が動かなくなっている。
股関節(下半身)が
うまく動かないので、
無駄に背骨を動かして、
動作を作ってしまう。
結果、腰に負担がくる。
こんなイメージです。
使わないと、
筋肉は弱体化しますしね。
とりあえず、
いろんな”動き”をしましょう。
シンプルに運動をしましょう。
それが腰痛予防につながります。
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