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ジュニア世代スポーツで思うこと。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしています。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

先週末の3連休期間、
下の子のミニバスの
リーグ戦が開催されていました。

1日だけ休みだったので、
試合観戦してきました。

小学生世代のスポーツを見ていて思うことは、
「体格がものをいう世界」
ということ。

小学校低学年よりも、
小学校高学年の方が活躍する。
小柄な子よりも、
早熟で体格のいい子が活躍する。

もちろん、成長のタイミングは、
個人差はありますが、
単純に、
”早く生まれた方が、早く育つ”
わけです。

過去に、何か雑誌の記事で読みましたが、
小学校チームのレギュラークラスは、
高学年の中でも、4〜6月生まれの子が多いそうです。

チームの勝利を考えると、
そうなってしまうのかなとも思います。
”勝つ喜び”みたいなものも否定できませんからね。

妻の話だと、岩手のミニバスでは、
選抜チームの選考の際に、
アームスパンとかも計るそうです。
「それってどうなの・・・」
と言うのが僕の率直な感想。。。

ジュニア世代で優先すべきものは何なのか。
今一度、考える必要があると思ってます。

僕の子供がやっている
バスケットボールを例にします。
バスケの場合、
ゴールが上にあるわけですから、
”高さ”も求められるスポーツです。
単純に”今”、背が高いから、
ゴール付近のポジション
(昔でいうセンター。
 今風に言うとビッグマン。)
に置いておくとどうなるか。
もちろん、ゴール付近のプレーの
精度は上がっていくと思います。

でも、ボールを運んだり、
ゴールから離れたところでの
プレーはどうなるのか。

もし、”今”、背が高い選手が、
そのまま身長が伸び続けて、
チーム内で最高身長のままなら、
それでいいかもしれません。

でも、どう成長するかは、
遺伝的要素からある程度、
予測はできても、
実際、どうなるかは
わからない部分もあります。

”小学校の時に背が高い”
と言う理由だけで、
センターをやっていて、
中学、高校と進んで行った時に、
平均的な身長で止まる。
ありえることですよね。
そうなった時に、
ボールハンドリングや、
ロングレンジでのプレーができていないと、
その選手は苦労することになります。

競技のルールや特性を
理解することは大切。
これは早いうちから
覚えておいてもいいと思います。
でも、動作を固定してしまうのは。。。。
世代が下であるほど、
いわゆる”オールラウンダー”を
目指すべきと思っています。
様々な動きに対応できる選手が、
将来的に得をすると考えています。

もっと言えば、
一つの競技の中での
ポジションだけでなく、
単一競技に特化しないで、
複数競技を楽しめる環境の方が、
ジュニア世代には必要と思ってます。

いろんな動きができる子が、
中学、高校と進路を進んでいく中で、
最終的に好きな競技で活躍できる。
そんな感じになればいいなと。。。

そうなると、やはり大切なのは
指導者の役割ですよね。
その競技の楽しさを伝える。
技術を指導してあげるのも大切。
でも、ジュニア世代では、
その先のことも考えながら、
指導することが必要と思います。

でも、ミニバスの試合とか見てると、
そうは思えないんですよね。。。
先進的な取り組みをされている
チームもあると思いますが。。。

指導者の方は、
長期競技者理論に基づいて、
・指導する世代の対象理解
・その世代で優先すべきこと
を考えて指導すべきと思います。


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