見出し画像

【子供の運動能力】運動会の徒競走を見ながら。。。。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしています。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

先日、子供たちの運動会を観戦。
(僕が住んでいる地区は、
 小学校の運動会の秋開催が定着してます。)

感染症のこともあり、午前中のみの実施。
競技のプログラム並びを調整し、
感染する保護者は低学年・高学年で入換制。
規模縮小してますが、学校行事が滞りなく開催できるのは、
子供たちにとってはいいこと。

我が子の動きを客観的に見てしまう。。。

僕の仕事柄というか、
競技に参加している我が子の動きを、
あまり感情移入せず、
客観的に見てしまいます。

全員参加する徒競走。
基本動作の一つ”走る”という動作。
すごーく気になります。。。

僕はランニング専門ではありません。
でも、直線スピード向上や、
アジリティのトレーニングなんかはします。
だから、姿勢とか足の回転とか、
接地とかはすごく気になります。

うちの子供たち。
お姉ちゃんは足が遅い方。
弟くんは足が速い方。
足の速さは、それほど気にしてません。
ただ、両名とも、フォームが
カッコよくなかったんですよね。。。

でも、今年、見てると、
2人ともフォームが良くなってる。。。
特別なトレーニングはしてませんが、
市のバスケ教室なんかには通ってます。
楽しくスポーツはしてるようです。
”成長してるんだな”と感じますね。。。

先天的(遺伝的)要素はどうしようもできない。。。

小学生の場合、
”成長のタイミング”
も大きく影響します。
いわゆる”歴年齢と生物学年齢”。

”歴年齢”は、生まれてから何年。
小学6先生なら、全員が12歳ですよね。

一方で”生物学年齢”はその子の成長の度合いです。
同じ6年生でも、
身長:140cmの子もいれば、
身長:160cmの子もいます。
これだけサイズが違うと、
自ずとパフォーマンスも変わりますよね。。。
この成長のタイミングは、
こちらではなんともできない。
遺伝的に決まっていることだと思います。

また、”ご両親の運動能力”や
”身体的特徴(体格)”なんかも
遺伝的な要因として、
少なからず引き継がれます。

正直、小学校くらいだと、
あらゆるスポーツ競技で、
成長が早い子が、
断然有利なのは否めません。

いわゆる”早熟な子”であったり、
”生まれ月が早い子”の方が、
身体的な優位性があります。
(年齢が上がるごとに
 この優位性は
 小さくなっていきますが。。。)

後天的(環境)要素は変えられる!!

一方で、環境によって
運動能力は培うこともできます。
運動能力は、単純に、
「幼少期にどれだけ身体を動かしているか。」
で決まります。

幼稚園の年少くらいから小学校低学年。
いわゆる
「プレゴールデンエイジ」
とか、
「ゴールデンエイジ」
と言われる期間ですね。
神経系の発達が著しい、
この期間に様々な身体活動をすることで、
”フィジカル・リテラシー”
=”巧緻性/器用さ”が高まり、
身体を動かすことが上手くなっていきます。

”走る”という基本動作ですが、
・姿勢を保つ
・手足をリズムよく動かす
・地面にうまく力を伝える
などなど、いくつかの要素があげられます。

運動習慣がある子にとっては、
”当たり前”のことになりますが、
全く運動経験がない子だと、
体現するのが難しいこと。

運動会の花形、リレー選手。
うちの子供たちに話を聞くと、
選ばれる子供たちは、
競技は違えど、
”何かしらのスポーツ団体”
に属している子ばかりです。
(ちなみに弟くんがいるクラスで一番、
 足が速い子はピアノを習っているそうです。
 リズム感がいいのか??(笑))

一昔前なら、スポーツ団体に属してなくても、
近所の子供達と遊ぶなかで、
運動能力を培ってきました。
特に”自分よりも運動能力の高い年上の子供”
と遊ぶことで、動作を真似たり、
新しい運動に取り組んだりすることが
運動能力向上に寄与していた。

でも、今はそのような環境が
少なくなっているのは事実。
従って、保護者が担う部分が
多くなっている印象です。

事実として、最近は、子供の学力と同様に、
運動能力も世帯収入と比例するなんて言われます。
スポーツを習うにも費用発生はしますからね。。。

でも、お金をかけなくても、
保護者が子供と接する時間を設けることで、
運動能力はかなり変わってきます。
・ちょっと公園でキャッチボール
・一緒にジョギング
・キャンプやアスレチックなどのアウトドア
・海水浴やスキーなどのシーズンスポーツ

様々な身体活動・経験が、
子供の身体能力に好影響を与えます。
特に父親が一緒に過ごすことで、
「お父さん効果」というものも得られるようです。
父親との様々な経験が、
身体活動だけではなく、
脳への刺激にもなり、
身体能力だけではなく、
学力や精神面にもいい影響が出るそうです。

忙しいのは重々、承知してますが、
お休みの日に、ぜひ子供と時間を過ごしてください。
(これは、僕自身にも言えることですが。。。
 できるだけいろんな経験をさせるように心がけてます。。。)

まとめ

小学校はまだまだ発達・発育段階。
目先の身体パフォーマンスに囚われず、
長期育成の視点で携わる必要があります。

遺伝的要素は否定できません。
しかし、後天的な環境を整えてあげることで、
子供の身体能力は向上していきます。

昔のように
「近所の子供達と放課後に遊ぶ。」
といった環境が少なくなった現在。

地域のスポーツ少年団や
クラブチームに入って、
運動習慣を作るのもいいこと。

でも、費用をかけなくても、
保護者が子供と過ごす時間を作ることで、
子供の身体能力の開発につなげることはできます。

スポーツに限らず、
いろんな経験をお子さんと一緒にしてみる。
様々な経験が後々、役に立ちます。

お客様(女性の方)の経験ですが、
その人は、キャッチボールの経験がほぼない。
だから、体力測定のボール投げがとても嫌いだったそうです。

また、学校の事務補助員をしている妻からの話。
中学校の事務をしていたとき、
体育の先生から、
「今の子供たちは、キャッチボールができない。。。
 だから、ソフトボールの授業がなかなかできない。。。」
という話を聞いたそうです。

僕の時代だと、
野球チームに属してなくても、
キャッチボールくらいは、
小学校の時にやっているもの。
得意不得意はありましたが、
全くできない子はほとんどいませんでした。

運動嫌いになってしまうと、
単純に運動参加の機会が減少します。
身体能力への影響はもちろんですが、
肥満や生活習慣病のリスク。
また、若い世代だと、自己肯定感など、
メンタルヘルスへの影響まで。。。

結局、幼少期にどれだけの身体活動をしていたか。
これによって、フィジカルリテラシーが高まり、
子供の身体能力は高まっていきます。

僕も含め、世のお父さん。
ぜひ、子供と身体を動かす時間を作ってください!
その時間が、お子さんの豊かな人生に役立ちますよ!

よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。