プログラミングを教えるにあたって

私にとっての「教える」ということ

「よく本業もして休日も(プログラミング教えるために)働けますね」

って副業先の人から言われたことがある。

言った人は別に変な意味があるとかではなく、単純に「すごいなー」っていう尊敬(というと大げさだが。)のような意味合い。

「お金をもらう=仕事」という認識であれば確かに休日返上で働いているものだろう。

でも私の認識では「趣味」の範疇である。

休日に趣味のことをするのは普通のことで、趣味でお金をもらえるなら喜んでやると思う。

私にとってはそんな認識なので、教えること自体は無料でも全然苦ではない。

まあただ、無料だとどうしても合わない人というのが出てくるので、線引きとしてMENTAでは金額設定している。

私の教える姿勢

私が(有料で)教えるにあたって、よく相手に言うことがある。

・基本的なところでも簡単なことでもいいです。
・わからなかったら細かいことでも小さいことでも聞いてください。
・同じことを何回聞いても良いです。

基本的なところでも簡単なことでもいいです

私に依頼する人は、だいたい依頼前に別途学習していて、詰まって進まなくなったという人が多い。

序盤ではありがちだが、基本を理解できたと思ってるが実際は理解できていないために躓いている人がよくいる。

あるいは単純なミスだとはわかっているがどうしても解決できないという場合。

こういうところは一度ちゃんと解決すれば同じミスを繰り返しにくい。

他の人はどう言うかわからないが、私は質問の難度で対応を変えないので安心して質問してほしい。

わからなかったら細かいことでも小さいことでも聞いてください。

プログラミング学習において、よく「呪文」と称して説明を省略される箇所は多い。

あるいは説明の中で1セットとして解説されていて、更に細かい説明が書いていないのはよくある。

私も最初に説明するときは省いて問題ない箇所は省くし、
長くなりすぎないようにまとめて説明できるところはまとめる。

気になった箇所をスルーするともやもやするという人がいるが、
細かく聞きすぎると迷惑かも…と感じて、聞かないことが多いらしい。

私にはむしろどんどん聞いてほしいし、深堀りしてほしいと思う。

せっかく知りたい欲があるのに抑えるのはもったいない。

調べられそうなことは調べるキーワードを教えるし、
簡単に調べられないものはかいつまんで教える

教えられない範囲まで深堀りさせたら一緒に調べるし、
それでもダメだったときはごめんなさいって言う

だから私に聞くときには一切遠慮しないでほしい。

同じことを何回聞いても良いです。

「1回で覚えろ」とか「同じミスをするな」とか怒るワードのテンプレみたいなものですが、
私は教えている時に、こういうワードを言ったことはない。

プログラミングを学習していくと、理解したと思って進んだら理解できていなかったことがよくある。

それに気付ければいいが、間違った解釈のまま理解したと勘違いし、
進んだ先で詰まってしまい質問するときに、ちょっと困ったことになる。

例えば「Excelを使いたいのにExcelのアイコンが見当たらなくなってしまって起動できない。」と質問された時にどう答えるのか。

デスクトップのxxやスタートメニューから……」

と想定しうる場所を答えるはず。

ああ、そんなに探す場所があるのか。ありがとう。

と一旦は解決したように見える。

でもこの後に「どこにもなかった。」と言われたら回答側も疑問に思うだろう。

こういう時に一歩引いて考えてみると、Excelが入っている前提で質問していることに疑問を持ってみる。

お使いのパソコンにWordなど他のOfficeソフトは入っていますか?

「ない」という回答が来ればそもそもOfficeがないし、
「ある」と来れば再インストールか他の方法かを絞れる。

さっき「どこにもなかった。」と返ってきたから解決できそうだが、
「あれだけ挙げてくれたのにもう1回聞くのは迷惑かも」と
遠慮気味になってしまったら、この後くる質問にも影響があるだろう。

「Excelでマクロを書こうとしたけど、どこから書けばいいのかわかりません。」

結局見つからなかったから無料の表計算ソフトを入れていてExcelだと思っていたとか。

この例はプログラミングではないが、こういう勘違いや思い込みでやり取りに影響が出ることがある。

スルーせず、「Excelが見つかりません」と2回質問されたら解決できることもある。

2回でだめなら3回でも、理解できるまで聞いた方がいい。
(相手が怒ったらごめんなさい。)

最悪な話、教える側の勘違いですれ違うこともある。

お互いの認識を合わせて正しい解釈にするためにも、同じ質問をすることを避けてはいけないと思う。

質問するということと理解するということ

質問すればするほど質問の仕方はわかってくるし、
解決するパターンがある程度あることもわかってくる。

でもそれは質問しないとわからないし、最初っからできる人なんて滅多にいない。

未経験者や初心者のうちは質問してなんぼだと思う。

仮に質問の仕方が悪ければ、そこを指摘したり足りない情報を聞き出せば良くて、
それは聞く側に求めることではなく、教える側が上手く引き出すものだと思う。

数をこなせば「毎回これ聞き返されてるな」とか「こういうキーワードで調べてるな」とか
回答側のノウハウが伝わっていって自分だけでもそれなりに解決できるはず。

ただ、それには理解するという姿勢がないとダメだと思う。

詰まったら考えて質問して、回答に対して自分なりに解釈して納得して、詰まったらまた考え直して質問して、
という繰り返しになる。

決して 質問して回答もらって の繰り返しではない。

最後に

私に学習のサポートを依頼する人は「お金を稼げるようになる」を学習のゴールにしている人が多い。

自分の将来のための先行投資という感じだと思う。

それが悪いとは思わないし、学ぶからにはそういう目標を持つのは良いことだと思っている。

ただ、「プログラミングは簡単にお金を稼げる」ものではない。

「未経験でもエンジニアに」のような広告が多いからなりやすいイメージがあるが、
必ず誰でも簡単にエンジニアになれるわけではない。

中には挫折する人もいるだろうし、私が教えている人の中でも挫折するかもしれない。

だけど私は、最終的にお金を稼げなくても、プログラミングを学んで良かったと思ってもらいたい。

プログラミングを学習したから考え方が広くなったとか、
物事を考える時に順序立てて考えられるようになったとか、
検索の仕方が良くなったとか質問の仕方が良くなったとかでもいい。

ちょっとずつ書いてきたから繋がりがおかしいかもしれないけど、
たぶん最初に書こうと思った内容は全部書けたからここまで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?