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読書メモ|続けることが苦手な私の働き方|マルチ・ポテンシャライト

今日は私の大好きな「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」をご紹介します。

こんな人におすすめ

以下にあてはまる方におすすめの本です。

・ひとつのことを長く続けることが苦手
・興味を持って始めても、しばらくすると飽きて、また別のことを始める
・何年もひとつの仕事で満足できるのだろうか?と思う
・自分は「根本的に何かに打ち込む、最後までやりとおす」といったことができない人間なのではないかと思う
・ひとつの仕事に絞れない、絞りたくない

内容紹介

本書では、さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探究する人を「マルチ・ポテンシャライト」と定義しています。

イチロー選手のように、小さい頃からひとつのことを続けてスペシャリストになることが素晴らしいとされている世の中において、多くのことに興味をもち、興味の対象が移り変わっていく人は「飽きっぽい人」と言われてしまうことがあります。

ひとつのことをずっとやり続けるなんてできない。
かといって、転職を繰り返して経済的に不安定になるのも嫌。

そんな私のような方に、ぜひ読んでほしい一冊です!
「興味の対象が移り変わり、ひとつのことを続けられない」そんな欠点とも思われがちな個性を活かす方法が書かれています。

取り入れたい3つのポイント

私が特によかったなと感じたポイントを3つご紹介します。

❶お金・意義・多様性を満たす

ひとつのことを続けられず、やりたいことが変わってしまうタイプの人が、自分の個性を活かして、なおかつ心地よく働くには「お金」「意義」「多様性」の3つを満たす人生設計をするといいそうです。

人生全体を見渡したときに、この3つが揃っていることが大切で、この3つを自分にふさわしい分だけもたらしてくれる人生を設計すること。

ここで気をつけたいのは「多ければいいというわけではなく、必要な量は人それぞれ」ということです。

自分にとっての心地よい量を知ることが大切なのです。

本書の中には、自分にとってどれくらいの「お金・意義・多様性」があればいいのかを知るための、セルフチェックのページもあります。

興味のある方は、チェックしてみてください🔍

❷自分の「なぜ」を掘り下げる

マルチ・ポテンシャライトが幸せに生きるには「お金・意義・多様性の3つを満たす人生設計をする」とご紹介しました。

そのなかでも私は「意義」が特に大切だと感じています。

「意義」とは、すなわち「自分にとって大切なことに関わっていると感じられること」です。

では、その「意義」はどのようにして見つければいいのでしょうか?

その方法は、自分に「なぜ?」と尋ねることです。

・自分はこれまで何に意義を感じたのか?
・なぜその活動に充実感を覚えたのか?
・なぜその活動が楽しかったのか?

このように「なぜ」を繰り返ことで、自分が何を有意義と感じるのかを知ることができます。

「なぜ」は自分の情熱を支える原動力です。

自分が何に意義を感じるのかがわかると、自分にしっくりくる仕事選びができるようになります。

たとえば、自分の「なぜ」を突き詰めていった結果「人々が安心できるようにサポートすること」に意義を感じることがわかったとします。

それなら「心理療法、人材育成、社会福祉、保健の仕事」といった仕事に意義を見出せるかも!ということなんです。

すなわち「人々が安心できるようにサポートすること」というポイントを押さえていれば、意義を感じる可能性がある仕事はひとつではない、ということです。

原動力を知ることで、仕事選びの幅がグッと広がると思いました。

自分の「なぜ」を知ることで、一見バラバラに見えるいくつもの興味をつなぐものが見えてくるかもしれません。

❸4つのワークモデル

自分に必要な「お金・意義・多様性」がわかったところで、どのような働き方をすればいいのでしょうか?

本書では、マルチ・ポテンシャライトにおすすめな4つの具体的な働き方が紹介されています。

①グループハグ・アプローチ

ひとつの多面的な仕事に携わることで、職場で多くの役割を担い、いくつもの分野を行き来する。
→ひとつの仕事の中で、さまざまな興味を満たす働き方

②スラッシュ・アプローチ

パートタイムの仕事やビジネスをいくつか掛け持ちし、その間を日常的に飛び回る。
→複数の仕事を持つことで、さまざまな興味を満たす働き方

③アインシュタイン・アプローチ

安定したほどよい仕事をしながら、情熱を注げる取り組みをほかに持つ。
→仕事ではなく、プライベートの時間で興味を満たす働き方

④フェニックス・アプローチ

ある業界で数ヶ月、もしくは数年働いたあと、方向転換して、新たな業界で新たなキャリアをスタートさせる。
→数年おきにひとつずつ興味を掘り下げていく働き方

今のあなたにとって、ワクワクする働き方はありましたか?

複業フリーランスとして働く私は「スラッシュ・アプローチ」がとてもしっくりきています。

パートタイムは夢の仕事だ。どのスラッシュ(※仕事のこと)も好きだけれど、どれもフルタイムではやりたくないから。

もちろん、この中のどれかひとつを選ぶというわけではありません。複数のアプローチを組み合わせたり、数年ごとに変えたり、自由にカスタマイズしましょう!

まとめ

私に天職なんてあるのかな?とずっと思っていました。でも本書を読むと「天職はひとつとは限らない」ということに気づきます。

ひとつのことを極めることも素敵だし、いろいろなことに興味を持ってやってみることも素敵。どちらが良い悪いではなく、ただ求められる環境が違うだけ、と本書にはあります。

ひとつのことを続けることが苦手な私は、とても勇気づけられました。

これからも読み返したい、私の大切な一冊です。


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