表面という名の中身
東京にいるからなのか、あるいは茫洋とした社会に生きているからなのか、表面的なものをなぞる生活の型に嵌められているような気持ちによくさせられる。
具体的にそれはなんなんだと正面切って問われると口ごもってしまうけれども、簡単に言えば労働をもって生活のために必要な金を稼ぎ、綿々と暮らしていくこの営みそれ自身に他ならない。
生きるというのは他人と関わり合うことだが、本当に「関わった」と心の底から言えることなどほとんどない日々だ。
表に出れば沢山の人に会うし、仕事をすれば会話や感情のや