はじめまして Diamond Breweryです
はじめまして。
Diamond Brewery(ダイヤモンドブルワリー)オーナーの大谷といいます。
最初の記事ということで、簡単に私の生い立ち、自己紹介ができればなと思います。あまり長文にする気はないのですが、何分自分の紹介ですので、少しばかり長くなるやもしれません。
その際はご自身の気になるところへジャンプしながら流し読みして下さい。
私自身について
大谷典弘(おおたによしひろ)といいます。
昭和最後の年である63年に産まれ、昭和産まれの皆さんからは「昭和じゃねぇ」と言われ、平成産まれの皆さんからは「昭和なんスね」と言われる狭間の世代です。俗に言う「ゆとり世代」初期の世代としてもみなされており、最近でこそあまり言われなくなりましたが、学生時代や社会人になりたての頃はそれなりに周囲から言われ、少しばかり辛い思いもしました笑
幼い頃から親の仕事の都合で転勤が多く、そのおかげで
・人見知りしない
・あまり変化を気にしない
・新しいことに抵抗がない
といったパーソナリティが培われたのかなと思います。長期で定住していた経験があまりないので故郷と呼べる故郷はありませんが、それ以上にたくさんの良いことを経験できたように思います。
職歴について
最初から醸造業界に就職したわけではなく、始めは電機メーカーの人事として就職しました。社内調整、給与、年金、労組との折衝、労基署とのやりとり等々、お酒の製造とは縁もゆかりもない業界、職種で働いていました。
ただ、幼い頃から「モノづくり」は本当に好きで、いつか自分もモノづくりに携わる仕事がしたいとはぼんやり思い描いていたように思います。
大学の頃に人材の最適配置や最適活用について興味を持ち、学んでいたこと。加えて部活動や授業の中で人の起用や配置について様々な経験をしたことから、自分もそういったことについて学び、活用し、仕事にしてみたいという思いでメーカーの人事として働きたいと感じ、就職しました。
おおよそ人事として4年ほど働いた頃でしょうか。当時は休みのたびに旅行に出かけ、その土地の地のものをいただくことに楽しみを感じていました。その頃から地ビール、クラフトビールと呼ばれるものに興味を持ち出しました。ボランティアスタッフとして参加をしてみたのもこの頃でした。
次第にクラフトビールに惹かれるようになり、作ってみたいと感じていたこと。人事としての自分のキャリアに少し疑問を感じていたこと。そこから親や周囲の猛反対を無視してクラフトビール業界へ転職。
※烈火の如く猛反対されました。今では笑い話ですが、当時は相当揉めました笑
始めは出荷担当として事務方に入り、付随して様々なお仕事も経験させていただきました。イベント出店、サービングスタッフ、そして醸造補助。
当時の私は(今もですが)まだまだ未熟で、人間性、技術、知識、どれをとっても劣等生だったように感じます。たくさんのミスをしてご迷惑をおかけしてしまいましたが、諸先輩方のおかげで本当にたくさんのことを勉強させていただきました。
ビールのこと、製造のこと、ブルワリー運営のこと、設備の取り扱い、そして仕事に打ち込む姿勢、態度。本当の基礎の基礎を最初の転職先では学ばせていただきました。
1年半ほど就業した後にまた別のブルワリーへ転職、1年ほど働いてまた別のブルワリーへ…ということを数回繰り返して今に至ります。
本当に様々な規模の醸造所で働かせていただき、新規醸造所の立ち上げや経営、新規事業、人材教育等、おおよそ普通に仕事をしていたらできないであろう経験を積むことができました。
就業している当時は不満に感じていたこと、上司の考えが理解できないこと等たくさんありました。喧嘩になるようなこともありましたが、現在自分が事業を運営する立場になって初めて「きっとあの時の話はこういうことだったのかな」と、少しばかり理解できるようになったように思います。ほんと、お恥ずかしい限りです。当時の自分を叱り飛ばしてやりたい…
こういった形で商品の製造以外にも、経営に携わるバックオフィス部門から、モノの製造に携わるライン部門に至るまで、多様な経験を積ませていただきました。
現在は事業を軌道に乗せるため四苦八苦しており、なかなかインプットの時間が取れていませんが、もう少し自己研鑽に時間を割けたらなと思っています。
Diamond Breweryについて
滋賀県近江八幡市というところに拠点を構えています。
・クラフトビール
・コンブチャ
大きくこの2種類を商品の主軸としています。
こんな感じの6本セットで販売してたりします。
※「コンブチャって昆布茶?」と言われまくっておりますが、似て非なるものです。ご興味のある方はこちらの記事も読んでみてください。
本事業のロゴは最初の電機メーカー時代の同僚にデザインしてもらいました。彼とは飲み友達で、転職する際に「いつか一緒に仕事ができたらいいね」と、挨拶をして別れたのですが、数年越しにこうやって仕事を共にできる機会が巡ってきたことは本当に嬉しいです。エモいというやつです。
こちらのロゴ。ダイヤモンドの組成式を3D化して一番かっこよく見えるアングルにしてくれたそうです。ものすごく気に入ってます。さすがのお仕事。
Diamond Breweryの商品について
「美味しいだけでなく、みんなをワクワクさせる商品を作りたい」
これをコンセプトとして掲げています。
そして当醸造所は「ビール製造業」ではなく「発泡酒製造業」です。
副原料をたくさん使用できます。こちらについては後述します。
現在定番のラインナップは4種ほどありますが、それ以外は基本的に自分の作りたいものや、地元の方からの依頼でいただいた材料、実家で採れた農作物、この辺を面白おかしく商品にしています。
特に最近引き合いを受けているのがSDGs関連。私自身が「もったいない性」なので、自分のやりたいこととリンクしていてこれは本当に楽しい案件が多いです。
・お菓子の製造工程で捨ててしまう果実の果皮
・使途のないお米
・商品として販売するには品質を満たしていない果実
等々。このような廃棄されてしまうような商品を生まれ変わらせるのは本当に楽しく、皆さんが喜んでも下さるので製造者冥利に尽きます。
一方で
「奇をてらっている」
「ビアスタイルから外れている」
「あれはビールじゃない」
と言われることも多々ありますが、一応ベースとなるビアスタイルと作りたい商品のコンセプト、副原料の性質を比較し、バランスを取るためにレシピを考え、その結果多少ビアスタイルから外れるなら仕方ないかな。
と思って製品を醸造しています。もちろん、王道のビアスタイルを醸造することは大好きです。私はへレス、デュンケル、ESB、スコッチエール、ポーター等々、ゴリゴリの欧州クラシックビアスタイルが本当に大好きです。
一生これらのローテーションでいいくらい愛しています。
ですが、
・まだまだウチの醸造所は知名度が低いということ。
・滋賀県にはまだクラフトビールが根付いていないので、玄人好みの商品を製造しても違いを理解してもらえず、あまり注目されないということ。
・クラフトビール初心者が手に取って「面白い!美味しいかも!」と思ってもらう商品を作ることもきっと大事だということ。
この辺を考えると、副原料を比較的多く使って、キャッチーで、クラフトビール初心者にもわかりやすい商品を作ることにある一定の意味があるのではないかと思って活動しています。
実際、「発泡酒製造業」であるからこそ、地元の方からお題をいただく原材料をたくさん使用することができ、素材の良さを生かした商品を作ることが可能になり、消費者のすそ野を広げることができているのではないかなと感じています。
クラフトビールが本当に大好きで、知識をお持ちの方からすれば「あれはビールじゃない」と、言われてしまうこともしばしばなのですが、それは自分でも理解しています。
本来ならばトレンドを無視したクラシカルなスタイルばかり作りたい人間です。でもそれはもう少し先なのかなと思っています。その時までに技術も知識も蓄積していきたいです。
最後に
少し長々となりましたが、以上が自己紹介になります。
様々な経験をできたおかげで今、このように自分の事業を持つことができています。まだまだ未熟者ですが、ダイヤモンドの原石が研磨され、輝きを放つその時まで、お付き合いいただけますと幸いです。
なるべく早く輝けるよう努力いたします苦笑
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