見出し画像

眉間に伝える開けゴマ!

一日中家にいると体が重たく
気持ちが何となく沈むことはないだろうか。

この間もまさにソレで、私はソファーに背中を丸めて携帯をぼんやりと眺めていた。

ふとそんな時
私はどんな表情で携帯を見ているだろう

自分の顔に意識を向ける。
家の中では鏡を前にする時以外、自分の顔や
表情に意識を向けることもあまりない。

このボーっと携帯を見ている顔に注目をしてみると気がつく皺、眉間の皺
眉を真ん中に寄せながら少しだけ目を細めて
携帯の画面と向き合ってることに気がついた。


嫌なことがある訳でもないのに
こんなに不機嫌そうな表情で私は1日のどれだけの時間を過ごしていたのだろうか。


それから私は眉間に向けて開けゴマと呪文をかけた。
おでこに三本指を当て、眉頭から眉尻に向けて
"ひらけーゴマ”
とぐいぐい横に広げてみる。
細めていた眼を一緒に大きく見開いてみる。

その後は誰も見ていないけれど
きっと自分なりの爽やかな顔つきで
家事をこなしていたに違いない。

皿洗い中、開けゴマ
夕飯作り、開けゴマ
表情は意識しないと脱力してしまうことにも気がついた。

するとどうだろう。
なんだか不思議と前向きな気持ちになる。
目に力が宿る、まさにそんな感覚を覚える。

普段、一通り家事をした後鏡の前立った時
【疲労】という生き物に見える私。
ほうれい線をくっきりと浮き立たせ
重力に従って下に引っ張られている顔をしている

けれど

眉間に呪文をかけた日は
穏やかな表情で家事を終えることが出来ていた。
脳は騙されやすいというけれど
実際に良い表情は良い感情に結びついている。

しんどい時、辛い時
そんなことが馬鹿くさくて出来ないことだってあると思う。
思いっきり疲れを訴える体に耳を傾けて休むことが必要な時もある。

開けごまの呪文は
何気ない日常で生じる疲れを軽減してくれる作用があるのかもしれない。
些細な些細な行動が、小さな喜びの芽を育む。

家から見える木々が少しだけ鮮やかな橙色。
食欲、読書、スポーツの秋。
さてどんな秋にしようかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?